三和建設(株)は、茨城県古河市で建設を進めていた大規模危険品物流拠点「プロロジスパーク古河6」が竣工したと発表した。
同拠点の設計・施工は、特殊機能倉庫に特化した同社倉庫建設ソリューションブランド「RiSOKO®」で対応。化粧品やアルコール類など、取り扱いに注意が必要な危険品の保管に特化しており、8棟の倉庫および付属棟からなる総延床面積約2,700坪(約8,900㎡)の物件となっている。
同拠点は、入出庫作業の効率化を図るため、車両動線をワンウェイとしたほか、第3種移動式泡消火設備の設置、キュービクルなどの電気系統設備の管理棟上部への設置など、水害発生時のBCP対策を徹底することで安全性の高い物流環境の提供を実現している。また、奥行5mの庇も備えているため、雨天時の荷降ろし作業もスムーズに進めることができる。
同社は、プロロジスとの連携で両社ノウハウを結集することにより、顧客企業のニーズにきめ細かく対応できる、汎用性の高い危険物倉庫群を実現したとしている。既に同拠点全棟について(株)丸和運輸機関の入居が決定。丸和運輸機関では、ドライ倉庫の「プロロジスパーク古河4」との一体運用により、通販商材の拠点として利用する予定だ。
三和建設は、2025年2月から「プロロジスパーク古河6」隣接地に危険物倉庫10棟構成の「プロロジスパーク古河7」建設に着手する予定。関東地方では、このほかにも4件の危険物倉庫プロジェクトが進行しており、引き続き関東地域の危険品物流のインフラ強化に貢献する意向だ。
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