(株)サンケイビルは、現在事業を推進している物流施設で新たに再生事業に乗り出し、新ブランド「SANKEIL
OGI plus(サンケイロジプラス)」を誕生させた。同社は、2022年3月に竣工した「SANKEILOGI 柏の葉」以降、「SANKEILOGI」のブランド名を冠した物流施設開発を展開しており、従来の新築の物流施設開発に加え、今回は、築年数が経過した既存物流施設を取得し、リニューアル工事を実施することで賃貸用物流施設として再生する事業を推進することにした。
同社が実施する物流施設再生事業では、取得した物流施設をそのまま修繕して賃貸することなく、「SANKEILOGI」でキーワードとしている「機能性」「環境および BCP への配慮」「働きやすさ」等の要素を プラス(plus)した物件開発を行うとしている。
〇同社物流施設再生事業における「plus」要素
①機能性
既存倉庫の設備更新による機能向上や新たな設備等の設置により倉庫機能を追加。
②環境および BCP への配慮
施工範囲の特定や資材の再利用を検討し、施工過程における廃棄物を低減。災害時への備えを行うなど施設の持続可能性を追加。
③働きやすさ
マンションやホテル開発で培った空間づくりを生かし、働きやすい環境を追加。
同社は、「SANKEILOGI plus」シリーズの第1弾として、埼玉県川越市芳野台にある物流施設のリニューアル工事を進め、「SANKEILOGI plus 川越」として 10 月に竣工。12 月から合通ホールディングス(株)が入居し、同社専用倉庫として開業する。同物件は 、旧所有者が定温・チルド設備を備えた配送拠点として使用していた倉庫を2023 年 11 月末に取得したもので、既存の倉庫や設備を活かしたリニューアル工事を実施した。
なお、「SANKEILOGI plus」シリーズの第2弾となる物件は、茨城県坂東市で2025年1月に竣工する予定だ。
〇「SANKEILOGI plus 川越」の特徴
①「倉庫業の営業倉庫登録」ができる倉庫
旧所有者が自家用倉庫として使用していたため、「倉庫業の営業倉庫」登録に必要な施設スペックを持たすための工事を実施。
②テナント企業の要望に合わせたリニューアル工事
早くからテナント企業や荷主企業との交渉をスタートし、双方の要望を工事内容に大きく反映させた。
③ より働きやすい環境づくり
共用部の内装を一新することで庫内スタッフの快適さを追求。倉庫内にも有効天高、耐荷重のサインや、EV サインを設け、従来よりも使いやすい倉庫に仕上げた。
※「SANKEILOGI plus 川越
所在地:埼玉県川越市芳野台3-1-2(地番)
敷地面積:約 5,704 ㎡(約 1,725 坪)
延床面積:約 4,393 ㎡(約 1,329 坪)
構造・規模:S造(一部RC造)、地上2階建て
改修着工:2024 年 7 月 8 日
改修竣工:2024 年 10 月 9 日