片山チエン(株)は、本社隣地で機械式自動倉庫を備えた物流施設「KANAランニングストックセンター」を着工した。
同社では、産業機械用のローラチェーン、スプロケット(ローラチェーン用の歯車)、ギヤ等を受注製作している。近年の急激な原材料価格高騰や、顧客からの短納期化の要望を受け、小ロットの受注製作品についても、数年分の需要をまとめ製作し、同社内での在庫を実施。顧客の注文に応じて製作時コストで1個から製品を販売する「ランニングストック」サービスを提供している。同サービスの提供により、調達コストの安定化が図れるほか、海外製作製品についても当日出荷が可能になり、世界情勢の変化や天災などによるサプライチェーンの不安定化にも耐えられる安定的な供給が可能になった。
同社では、新型コロナウィルス等の影響でサプライチェーンが世界的に混乱したことを契機に、同サービスの引き合いが増えており、今回はランニングストックを保管するための専用倉庫を建設することに至ったもので、竣工は2026年2月になる予定だ。
※「KANAランニングストックセンター」の施設概要
所在地:片山チエン(株)・本社隣地
敷地面積:990㎡
延床面積:2,344㎡
構造:地上5階建て 鉄骨造