横浜冷凍(株)は、タイ王国 サムットプラカーン県アジア工業団地に冷蔵倉庫「スワンナプーム物流センター(仮称)」を新設する。
同社子会社のタイヨコレイ(株)は、1989年に冷蔵倉庫事業を目的とし、1989年にバンコク市内に設立。サムットプラカーン県に設置した冷蔵倉庫「サムロン物流センター」を1991年に、チャチュンサオ県に設置した冷蔵倉庫「バンパコン物流センター」を翌1992年にそれぞれ稼働させている。現在はタイ国でトップクラスの低温物流会社として3拠点7棟の冷蔵倉庫を保有しており、収容能力約9万5,600t(約7万2,000パレット)の会社に成長している。
今回新設する冷蔵倉庫の建設予定地であるアジア工業団地スワンナプームは、「スワンナプーム国際空港」から東に28kmの距離にあり、高速7号線へのアクセスにも優れることから、将来的に大手食品メーカーの集積も期待されている。横浜冷凍は、次代を見据えた「タイ物流変革」を進めるため、日本国内同様、高性能で省力化・省人化に特化した設備を新設の冷蔵倉庫に導入する予定。完成後は既存センターとのネットワークを駆使し、タイ国内トップクラスの低温物流会社として新たなスタートを切るための礎とする考えだ。
新設の冷蔵倉庫は、ヨコレイグループのなかでも最大規模の冷蔵倉庫になるという。顧客ニーズに対応するため、鶏の生肉エリアと凍結能力50t/日の装置を導入するとともに、食品の安全性を確保するため、日本で採用している設備も導入する予定。完成後のタイ国内の冷蔵倉庫は4拠点8棟となり、収容能力は13万1,000tに達する。
※「スワンナプーム物流センター(仮称)」の施設概要
工期:2024年12月着工~2026年12月末 (予定)
所在地:タイ王国サムットプラカーン県アジア工業団地
構造・規模:低層階冷蔵庫棟⇒鉄筋コンクリート造2階建て(冷蔵庫1階部分のみ)
自動倉庫棟⇒鉄骨造軒高31.9m
事務所棟ほか⇒鉄筋コンクリート造平屋建て
敷地面積:2万9,309㎡(8,865.97坪)
建築面積:1万5,338㎡(4,639.75坪)
延床面積:1万5,405㎡(4,660.0坪)
収容能力:3万5,676 t 凍結室⇒50t (25t×2室)、収容パレット⇒1万7,717 PL
主な設備:高効率省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、自動ラック設備、移動棚・固定棚設備、太陽光
発電設備、自動ラック設備停電対策(UPS無停電電源装置)、オフィス停電対策(UPS無停電電源装
置/ディーゼル発電機) 他
竣工:2027年 春(予定)