(株)商船三井は、神戸港ポートアイランドの保有地に物流センター(危険品倉庫2棟および普通品倉庫1棟)を建設すると発表した。
同社グループは、経営計画「BLUE ACTION 2035」において、ボラティリティの高い海運市況をカバーする非海運型・安定収益型事業の比重を高め、海運不況時でも黒字確保が可能な事業ポートフォリオ変革を主要な成長戦略と位置づけ、取り組みを進めている。物流不動産事業への投資もその一環で、同施設建設もこれに資するとしている。
同社は、成長戦略の一つとして化学品物流への取り組みを強化する。同社グループにおいて神戸港を基盤に輸出入海運貨物取扱事業を展開し、特に危険品貨物の輸出入取り扱いに強みを持つ(株)ジャパンエキスプレスに同施設の運営を委託。同社が六甲アイランド近隣の魚崎で運営する既存倉庫のほか、2026年春をめどにポートアイランドに新たに増設する2棟の危険品倉庫も加えることで、これまでの取り組みを一層強化し、顧客に利便性と競争力のある物流サービスを展開するとしている。
※新設する物流センターの施設概要
所在地:兵庫県神戸市中央区港島6-1
建設物:普通品倉庫1棟(鉄骨造3階建て、約1万2,000㎡)、危険品倉庫2棟(鉄骨造平屋建て、約2,000㎡)
取扱貨物:輸出入貨物 輸出入貨物(消防法上の危険品)
BCP対応:全棟高床構造化(高潮対策)、非常用発電設備完備
開業:2026年春(予定)