■トラスコ中山(株)⇒新潟県三条市に建設予定の新物流センター「プラネット新潟」の地鎮祭を開催/ホームセンター向け納品体制の強化、ファクトリー向け大物商品出荷拠点としての機能も見込む

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 トラスコ中山(株)は7月23日、新潟県三条市に建設予定の物流センター「プラネット新潟」の地鎮祭を実施した。
 新潟県三条市の同社ホームセンタールート向け物流センター「HC東日本物流センター」は、建設から約30年が経過し、建物や設備の老朽化が進んでいる。また、ホームセンター様への売上拡大に伴い、在庫保管能力や出荷能力が限界に達しつつあることから、より効率的な作業環境を構築するとともに、ホームセンターをはじめ、より多くのユーザーのニーズに応えるため、このほど新物流センターの建設を決定した。

〇新物流センターの役割
1.ホームセンタールート向け納品体制の強化
ホームセンターの売上拡大に伴い、既存物流センターの在庫保管能力や出荷能力が最大値に達しつつあることから、より効率的な作業環境を構築するとともに、物流保管能力を強化する。ホームセンターの「ストアブランドの在庫化」や「店舗ごとに仕分けて納品してほしい」といった要望に柔軟に効率的に対応できる納品体制を強化する。
2.ファクトリールート向け大物商品出荷センター
埼玉県幸手市にある「プラネット埼玉」は、最先端の物流機器を導入した同社最大の物流センターで、60万以上の在庫アイテムがある。今後の在庫商品拡大にあたり、出荷頻度を加味するほか、「プラネット埼玉」では高速自動梱包出荷ライン「I-Pack®」に投入できるサイズの商品を、「プラネット新潟」ではそれ以外の大物商品を保管・出荷することで、物流全体の効率を図り、東日本全体で約80万アイテムの即納体制を整える。
3.海外一括仕入れ商品ストックセンター
同社は現在、ドイツ、台湾、タイの3拠点に仕入先開拓オフィスを設けることで、海外一流メーカーの商品の取り扱いを拡充している。海外仕入れ商品は、まとまった数量を一括輸入するため、新潟港からの近い「プラネット新潟」でこれら商品を保管し、全国の物流拠点への在庫補充機能を持たせることで、海外輸入品の在庫管理を強化する。
4.新潟支店向けの在庫確保
現在、「HC東日本物流センター」に併設している「新潟支店」も「プラネット新潟」の新設に合わせて移転する。地域のユーザーへの「最速」「最短」「最良」の納品を実現するため、十分な在庫を確保する。

 新物流センターは、ホームセンタールート向けとファクトリールート向けの両機能を備えた物流拠点とする方針。ホームセンタールートの機能としては、大量少品種の在庫保有が必要であるため、同施設の在庫アイテム数は他の物流センターより少なくなるが、その分、各アイテムの在庫数を多く持つことで、各ホームセンターへの販売における欠品防止と即納体制を整える。また、大物商品や海外一括品も在庫することで、東日本の物流と海外輸入品の供給をサポートする。新物流センターの開設により、作業効率の向上と在庫量の確保、出荷能力の増強を実現し、ユーザーの要望により細やかに対応することで、売上のさらなる拡大をめざす。

※「プラネット新潟」の施設概要
所在地:新潟県三条市福島新田字松橋下丁431-2
敷地面積:7,956坪(2万6,300 ㎡)
延床面積:1万4,221坪(4万7,010 ㎡)※東京ドーム約1個分
建物構造:複合構造(柱RC 梁 S 構造)、免震構造 、消雪装置
階 数:倉庫4階、事務所3階
保管点数:16万アイテム
出荷行数:3.5万行/日
建屋着工:2024年8月
建屋竣工:2026年2月(予定)
出荷開始:
ホームセンタールート向け=2026年6月(予定)
ファクトリールート向け=2026年10月(予定)

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