東京ロジファクトリー(株)は6月19日、埼玉県川越市の富士見工業団地内に「鶴ヶ島第2物流センター」を開設する。同施設は、埼玉県下の同社物流拠点として12棟目。12棟の総延床面積は約5万5,000坪に達し、同エリアで約600人の雇用を創出したとしている。
同施設は、延床面積2万3,406㎡(7,080坪)の4層BOXタイプ。垂直搬送機3基、荷物用EV3基を備え、フォークリフトによる中継搬送を減らし、荷物用EVや垂直搬送機の上下搬送を活用することで、荷捌き場、トラックバースの回転を上げる。
同施設は、施工会社との設計段階からの打ち合わせにより、防火壁以外のブレース構造を極限まで少なくしたもの。自社物流業務の生産性向上を図るため、最適なレイアウトを含めた顧客への提案が可能となっている。また、海上コンテナのデバンニング、バンニング作業に対応したドックレベラーを4基配置し、2階以上の上層階には空調設備を導入。温度管理の必要な商品の品質保持のほか、現場従業員の労働環環境整備にも活用する。また、同施設では、屋上に設置された太陽光パネルで発電された電力を自家消費するとしている。
同施設が立地する富士見工業団地は、東武東上線「若葉駅」から徒歩圏内にあり、近隣には商業・住宅も多いため、現在100人規模での採用が決まっているという。同工業団地内800mの距離には「鶴ヶ島物流センター」(2020年に稼働、約6,300坪)があり、約150人が化粧品、日用品、精密機器の物流業務に従事しており、倉庫スペースや人員、配送車両、自動仕分け機などを近隣施設で共有するなど、緊密な連携も見込めるとしている。
なお、鶴ヶ島第2物流センターは、2024年中での7割稼働を予定しており、既に顧客数社からの受注が決定、もしくは引き合いが舞い込んでいるという。
※「鶴ヶ島第2物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県川越市竹野14-1
敷地面積:1万492㎡(3,174坪)
延床面積:2万3,406㎡(7,080坪)
構造:RC造4階建て、BOXタイプ
設備:荷物用EV 3基、垂直搬送機 3基、ドックレベラー 4基、倉庫内空調設備(2階以上)