日本出版販売(株)⇒2024年10月に新設する物流拠点の名称が「N-Port新座」に決定/グループ物流拠点の最適化のためにCXの一部拠点の機能も統合へ

  • URLをコピーしました!

日本出版販売(株)は、グループ全体で取り組む「物流再編プログラム」の第1弾として、2024年10月に埼玉県新座市に開設する新拠点の名称を「N-Port新座」に決定した。また、同施設開設に伴い、グループ物流拠点を最適化するため、カルチュア・エクスペリエンス(株)(CX)の一部物流拠点の機能を統合するとしている。
日本出版販売は、持続可能な出版流通の実現に向けて、同社グループ全体での「物流再編プログラム」を実行し、物流コストの低減とともに、取引先のニーズに合わせた最適な物流を提供することに取り組んでいる。その第1弾として開設するN-Port新座では、先般発表のとおり自動倉庫「ラピュタASRS」を導入も決まっており、同施設は、先端のロボティクスや倉庫管理システムなどで高度化された物流システムの実現を目指す新拠点と位置づけられている。
同施設の特徴としては、①書店様の売場展開に合わせた文具・雑貨商品などの出荷拠点を拡張し、保管・仕分・出荷などの物流機能を効率化する、②GTPなどのロボティクスを先行的に導入し、商品ピッキング作業の生産性を現状に比べて約3倍に向上させることが目標で、作業者の歩行距離を短縮することにより作業者の身体的負担を軽減する、③グループ共通となる新しい倉庫管理システムを導入し、業務フローを標準化することで、さまざまな状況に応じた物流サービスの提供を効率よく実現する、④半径3km圏内に日販グループの拠点が4つ集積し、延べ1万7,000坪あまりの作業拠点が集中する。これにより拠点間輸送などの輸送距離が短縮されるとともに、繁閑に合わせた作業スペース、人員の融通などが可能になる。また近隣には出版社の倉庫も多く隣接しており、すでに将来的な物流連携の検討を開始している、⑤法令で定められた耐火性能を有するほか、耐震性や強度、遮熱性、遮音性に優れた性能をもっており、安全で快適な就業環境を提供する。また構内に災害用備蓄品を常設し、災害が発生した時には構内の従業員のみならず、近隣住民への支援を行うことも想定している―の5点が挙げられている。
また、同施設では、前述のとおり、分散していたグループの物流拠点や機能の整理・統合による物流拠点最適化を目的に、CXの「厚木サテライト」と「西日本センター」の文具雑貨在庫出荷機能を統合する。これにより、グループとしての物流コスト削減を図るとともに、文具・雑貨商品の物流機能を効率化し、取引書店により一層のオールインワン物流の価値を提供していく。
なお、新拠点の続報およびその先の物流再編プログラムの計画については、改めて順次発表する予定だ。

※「N-Port新座」の施設概要
所在地:埼玉県新座市中野1-13-20
延床面積:7,670坪
稼働予定:2024 年10月より順次
主要業務:文具雑貨商品等の保管および仕分・出荷
      出版社様からの物流受託事業の拡張
      他社からの物流業務受託(3PL)
竣工・稼働日:2024 年4月1日
取扱商品:ビールテイスト、RTD、ワイン、洋酒、和酒などの酒類製品
配送エリア:広島県、島根県

目次