鴻池運輸(株)は、空調機改装のテクノロジーとロジスティクスを掛け合わせた同社独自のサービス「Konoike-Multi Vendor System(K-MVS)」の主要拠点となるテクニカルセンター「テクノロジス幕張」(千葉県習志野市)が完成し、2月26日に竣工式を行ったと発表した。本格稼働開始は、4月1日となるとしている。
K-MVS は、中期経営計画の重点 4 項目の一つ「⾰新への挑戦:技術の活⽤と DX ならびに協業による挑戦」の一環として取り組んでいるサービス。空調機メーカー、サブコントラクターが業務⽤空調機を据え付ける場合の工事現場における⼈材不足、納入車両待機時間、余剰在庫、CO2 削減等の様々な課題解決に対応するもので、これまで同社既存拠点で提供してきた。同施設は、首都圏の堅調な再開発を背景とする業務⽤空調機改装業務の需要増加見込みに加え、一層深刻化する工事現場の生産性向上、労働負荷軽減、環境負荷低減に対する取り組みの強化として、K-MVS の提供体制を増強するため、約 64 億円を投じて2022年11月に着工し、開設準備を進めてきたという。
〇同施設の特徴
・業務⽤空調機改装、プレハブ工法が対応可能なモノづくり・改装機能に機軸を置いた保管・配送機能を併⽤するセンター
・10t天井クレーン 1基、2.8t天井クレーン 1基、塗装ブース、400V電源を各フロア完備、気密検査、貨物⽤EV 2基、垂直搬送機 2基
・路面に廃PET活⽤高耐久アスファルト改質剤使⽤
・太陽光発電および蓄電技術を活⽤し、CO2排出ゼロを目指す
※「テクノロジス幕張」の施設概要
所在地 千葉県習志野市芝園 2-3-1
延床面積:2万4,670 ㎡
規模:鉄骨4階建て 免震構造
本格稼働開始:2024年4月1日