アイリスオーヤマ(株)は、物流体制を一層強化するため、新たな物流拠点「御殿場物流センター」の建設を決定し、静岡県御殿場市と「SDGs未来都市御殿場を共に創る包括連携協定」を締結した。
同社は、食品・飲料の国内生産体制増強を進めてきた。新たに建設する同施設は、主に飲料水の保管・出荷を担う物流拠点の一つ。同施設の稼働で、食品・飲料の国内需要増加に対応する強固な物流体制が整うことから、持続的で効率的な物流網の構築を目指す。また、災害発生時や新たな感染症が流行した際には、全国の拠点と連携し、必要物資を迅速かつ円滑に提供できる体制も整う見込みだ。
御殿場市と締結した「SDGs未来都市御殿場を共に創る包括連携協定」では、御殿場市と同社の両者が様々な資源を活用して協働し、防災・減災のほか、脱炭素や産業振興への取り組み、教育をはじめとする市民サービスの向上などを通じ、地域の活性化を推進するとしている。また、御殿場市が推進する「木育」の実現に向け、御殿場産材の普及や製品化を検討し、森林資材の有効利用・活用を進める。大規模災害が発生した際の必要物資の供給や、新たな感染症が流行した際に必要となる物資の支援でも連携するほか、その他の分野でも定期的な協議を重ね、協力体制をより強固なものにしていく。
※「御殿場物流センター」の施設概要
所在地:静岡県御殿場市小倉野92-2
総投資額:約70億円
敷地面積:約3万㎡
建設総面積:約3万㎡
自動倉庫パレット数:約2万5,000枚
竣工日:2026年予定
保管商品:飲料水など