SGリアルティ(株)は1月22日、東京都江東区で環境に配慮した都市型物流施設「SGリアルティ新砂(仮称)」の建設に着手したと発表した。竣工は2025年7月末となる予定。佐川急便(株)が主要テナントとして入居し、 関東エリアにおける中継機能強化と輸送ネットワークのさらなる効率化の推進するための「東京中継センター(仮)」を開設する予定だ(稼働予定は2026年2月)。
〇立地の優位性
同施設は首都高速湾岸線「新木場IC」から約3.3km、首都高速9号線「枝川IC」から約2.8kmと複数のICが利用でき、アクセス面で輸送効率の高いエリアに位置する。また、東京メトロ東西線「南砂町駅」からは徒歩2分と、通勤環境の利便性も高い。
〇車両待機場の整備
1階に大型車待機場、6階および屋上に大型車待機場兼駐車所を確保。これにより、入庫待ちの車両のスムーズな出入りが可能となり、近隣地域における交通環境への影響を緩和することができる。
〇環境に配慮した施設開発
施設屋根面等に自家消費型太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの活用による持続可能な社会の実現に貢献する。さらに、地域に緑豊かな景観を創出するため、地表面だけでなく壁面緑化を施す。これらの取り組みにより、BELSやCASBEEなどの第三者機関による環境認証制度の評価取得を予定している。
〇快適なオフィス空間
利用者や従業員に快適な空間を提供するため、施設内のインテリアにはあたたかみのある天然木材を活用する。また、施設6階には景観テラスを設置する。
〇災害対策を備えた設備
停電に備え、施設全体の72時間稼働を可能にする非常用発電設備を設置するほか、有事の際に迅速にトイレ機能を確保するためのマンホールトイレを整備するなど、事業継続性のある施設とする。また、地震発生時の被害軽減を目的とした緊急地震速報を導入し、アラートの作動によって即座に従業員や利用者に周知する体制を整える。
※「SGリアルティ新砂(仮称)」の施設概要
所在地:東京都江東区
敷地面積:3万3,457.24 ㎡ ( 1万120.81 坪)
延床面積:8万6,768.49 ㎡ ( 2万6,247.46 坪)
構造・規模:鉄骨造・地上7階建て
着工:2024年1月22日
竣工:2025年7月末(予定)