横浜冷凍(株)/ 北海道地区7番目の物流拠点となる「十勝第四物流センター(仮称)」の新設へ、同社国内物流拠点として初の自動倉庫導入を予定

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 横浜冷凍(株)は、北海道河西郡芽室町の芽室東工業団地の既存3センターの近隣に「十勝第四物流センター(仮称)」を新設すると発表した。
 建設地の十勝平野は、北海道東部に位置し、良質な水や空気など環境に恵まれた肥沃な大地は、日本における農産物の一大産地となっている。また、芽室町は道東自動車道が通り、オホーツク海側から苫小牧への中継地点となる交通アクセスにも優れた地域でもある。農業王国である十勝では乳製品や冷凍食品の取り扱いも増えており、低温物流ニーズの増大を支えるため、さらなる設備の拡大を図り、既設の3センターを含む4センター合計の収容能力は8万7,000tを超え、道内最大級の低温物流基地になる。
 設備面においては省力化を推進し、同社グループのベトナムヨコレイ「ベンルック物流センター(仮称)」に続くものとして、同社で国内初の自動倉庫(全自動ラック)を導入するとともに、全自動ラックの地震対策として、減震ラック(揺れを減少させ格納物の落下を低減)、減崩ストッパー(パレットの飛び出しを防止)、感震計(クレーンを一時停止)、ゾーン管理(不安定な商品は揺れの少ない下段へ入庫するようにソフト上で制御)設備も導入し、設置するとしている。
 省エネ設備については、同社十勝地区初の太陽光発電設備およびリチウムイオン蓄電池のほか、省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)等の導入により消費電力を大幅に削減するとともに、災害時のBCP対策も充実させることで、「人」に「もの」に「地球」にやさしい最新鋭の次世代型の冷蔵倉庫とする考えだ。

※「十勝第四物流センター(仮称)」の施設概要
工期:2023年8月10日~2025年4月
所在地:北海道河西郡芽室町芽室北1線9-30
構造・規模:鉄骨造
敷地面積:7,739㎡(2,341坪)
延床面積:5,035㎡(1,523坪)
建築面積:4,361㎡(1,319坪)
収容能力:
〇新設棟(第四物流センター)
2万3,233t [全自動ラック倉庫(F級):2万2,895t、 仮置室(F級):338t]
〇既設棟合計(第一~第三物流センター)
64,130t(F級:3万7,447t、C&F級:8,486t、C級:1万8,197t )
主な設備:同社初の全自動ラック倉庫(収容パレット枚数7,680PL)
《全自動ラック地震対策》
①減震ラック②減崩ストッパー③感震計④ゾーン管理
太陽光発電設備(150kW)、リチウムイオン蓄電池(73.7kWh)
省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、全館LED照明
BEMS(ビルディング・エナジー・マネージメント・システム)
フードディフェンス対応⇒入退館・監視カメラシステム
竣工:2025年4月(予定)

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