<2026年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■(株)八神製作所<2月19日>
医療機器の安定供給のために商品管理センター2拠点を新設/地域ハブ機能の強化でBCP体制を拡充、全国4拠点体制でサプライチェーン最適化を推進
(株)八神製作所は、セイエイ・エル・サンテ ホールディング(株)を親会社とするセイエイグループの1社として、同グループにおける物流サービス品質の向上とサプライチェーン全体の最適化を目的に共同物流センターを新設する。
新設となるのは山梨県甲府市の「甲信商品管理センター」と岡山市北区の「中国商品管理センター」の2拠点。参画するグループ会社と共同で運営し、地域のハブ機能強化とBCPの拡充を通じて医療機器の安定供給を図る。同社グループは既存の「関東商品管理センター」(現在の「神奈川商品管理センター」を2026年4月1日付で「関東商品管理センター」に名称変更)と合わせ、全国4拠点を中核とする物流ネットワークを構築する。
医療機器は災害時や緊急時における供給確保が重要性を増しており、各エリアに分散した拠点の整備はBCP強化に直結する。グループ内の共同物流により在庫配置の最適化や配送効率の向上も見込まれ、得意先や仕入先を含めたサプライチェーン全体の改善につながるとしている。
※「甲信商品管理センター」の施設概要
所在地:山梨県甲府市西下条町1094-3 富岳通運(株) 甲府倉庫内
開設日:2026年3月28日
業務開始日:2026年4月1日
共同企業:中日本メディカルリンク(株)
※「中国商品管理センター」の施設概要
所在地:岡山県岡山市北区大内田677 プロロジスパーク岡山内
開設日:2026年7月(予定)
共同企業:西日本メディカルリンク(株)
■プロロジス<2月19日>
茨城県古河市に国内最大級のHAZMAT倉庫群で構成される物流拠点が完成/危険品保管とドライ倉庫の一体運用に対応、奥行5mの庇設置で雨天時の荷降ろし作業も効率化
プロロジスは、茨城県古河市で開発を進めていたHAZMAT倉庫10棟構成の物流拠点「プロロジスパーク古河7」が竣工したと発表した。
同施設は総敷地面積約17万7,000㎡の「プロロジス古河プロジェクト フェーズ2」で整備されたもの。フェーズ2ではすでにマルチテナント型の「プロロジスパーク古河4」が稼働し、2024年にはHAZMAT倉庫8棟で構成される「プロロジスパーク古河6」が竣工している。今回の10棟を加え、同エリアのHAZMAT倉庫は19棟となっており、フェーズ1の10棟も含めたHAZMAT倉庫の総数は29棟に達している。
危険品の取り扱いは年々増加し、法令順守意識の高まりもあって賃貸型HAZMAT倉庫の需要が拡大している。一方で供給は不足しており、特にドライ倉庫と近接した一体運用が可能な拠点は希少だ。2024年9月には(株)丸和運輸機関が「古河4」の一部と「古河6」全棟を賃借しており、両施設間を車両でスムーズに移動できる動線設計が業務効率向上に寄与しているという。
「古河7」は約6,800坪(約2万2,500㎡)の敷地に延床約3,500坪(約1万1,800㎡)のHAZMAT倉庫を整備した。泡消火設備を備え、リチウムイオンバッテリーや化粧品、アルコール類など危険品の保管に対応する。庇は奥行5mを確保し、雨天時の荷降ろし作業の効率化も図った。管理棟には入居企業向けのシェアオフィスを設置し、1社あたり2ブースの利用を想定する。
外観には古河藩主・土井利位の「雪華図説」に着想を得た六角形の意匠を採用した。地域性を反映するとともに、棟番号を視認しやすくする工夫も施した。配置は実運用を想定したシミュレーションを重ねて決定した。
開発地は北利根工業団地内に位置し、圏央道「五霞IC」「境古河IC」から約10分。東西南北の主要都市や港湾、空港へ約1時間でアクセスできる。JR宇都宮線沿線の住宅地が30分圏内にあり、雇用確保の面でも優位性がある。プロロジスは「古河7」および「古河4」の残区画について、引き続き入居企業を募集するとしている。
※「プロロジスパーク古河7」の施設概要
開発地:茨城県古河市北利根
敷地面積:2万2,560.49㎡(6,824.55坪)
延床面積:1万1,867.49㎡(3,589.92坪)
構造: 地上1階建て、鉄骨造
着工:2025年2月
竣工:2026年2月
■AZ-COM丸和ホールディングス(株)<2月20日>
埼玉県北葛飾郡松伏町での首都圏基幹物流センター「AZ-COM Matsubushi WEST」建設を決議/既存の「AZ-COM Matsubushi EAST」と並ぶ中核拠点、主要取引先である(株)マツキヨココカラ&カンパニーの物流改革支える
AZ-COM丸和ホールディングス(株)は、中期経営計画で掲げる収益基盤拡充の一環として、新たな首都圏基幹物流センター「AZ-COM Matsubushi WEST」の建設を決議した。主要取引先である(株)マツキヨココカラ&カンパニーの物流改革を支える投資で、既存の「AZ-COM Matsubushi EAST」と並ぶ埼玉県北葛飾郡松伏町エリアの中核拠点となる。
新センターは、敷地面積11万6,379.45㎡、延床面積12万1,370.16㎡の規模とする計画。構造はPCaPC造で免震構造を採用し、非常用発電機(1,400KVA)や顔認証セキュリティなどを備える。着工は2026年3月、竣工は2028年9月を予定する。総投資額は489億円で、自己資金と金融機関からの借入で賄う。
建設地では食品物流センター建設を1期・2期に分けて進めており、今回の計画は2期工事にあたる。昨年開通した東埼玉道路に隣接し、都心から25km圏内という立地優位性に加え、将来的には外環道へのアクセス改善も見込まれる。専用部開通後は河川氾濫による浸水想定区域を回避するネットワークが形成され、災害時の物資輸送にも寄与する。
「WEST」と「EAST」の両棟は免震構造によりBCP拠点としての機能を持ち、首都圏全域に広がる同社グループの配送ネットワークの中核を担う。最先端設備を備えた総合物流プラットフォームとして、地域の安全・安心を支える役割も期待される。
同社は今回の投資により、中期経営計画の柱である「高収益企業づくり」を推進し、安定的かつ持続的な企業価値向上を目指す方針だ。
※「AZ-COM Matsubushi WEST」の施設概要
所在地:埼玉県北葛飾郡松伏町田島南1-1
敷地面積:11万6,379.45㎡(3万5,204.78坪/2022年7月取得の土地全体面積)
延床面積:12万1,370.16㎡(3万6,714.47坪)
構造等: PCaPC造、免震構造、非常用発電機(1,400KVA)、顔認証セキュリティ など
着工:2026年3月
竣工:2028年9月(予定)
総投資額:489億円
■プロロジス<2月24日>
(株) MonotaROとオンサイトPPAを締結/他社施設で初となる再生可能エネルギー事業展開、MonotaROの物流施設(茨城県水戸市)屋根を賃借して太陽光発電を供給
プロロジスは、(株)MonotaROとオンサイトPPA(電力販売契約)を締結した。プロロジスが所有しない施設で再生可能エネルギー事業を展開するのは初めてとなる。対象はMonotaROが茨城県水戸市で開発中の物流施設で、屋根面を賃借し太陽光パネルを設置する。
同施設は2027年5月に竣工予定で、プロロジスは2028年4月から発電を開始する計画だ。発電した電力はMonotaROが施設内で消費し、余剰分はプロロジスが市場などへ売電する。MonotaROにとっては再生可能エネルギー調達によるコスト削減とサステナビリティ強化につながる。
プロロジスは国内の賃貸用物流施設に太陽光パネルを設置しており、発電容量は約85MW(2025年12月時点)に達する。開発中施設を含めると100MW規模となる見通しだ。これまでバーチャルPPAやフィジカルPPAなどのコーポレートPPAサービスを提供してきたが、他社不動産の屋根面を活用する取り組みは新たな展開となる。
両社はエネルギー分野での協業実績があり、プロロジスは「プロロジスパーク猪名川1」でMonotaROの使用電力を実質100%再エネ化する支援を行った。太陽光発電の余剰自己託送やPPAの知見が評価され、今回の契約につながった。
プロロジスは国内で太陽光パネル設置が可能な物流施設のうち90%超で設置を完了している。今後はメガソーラー開発の知見や調達力を生かし、他社不動産の屋根面賃借による再エネ供給や温室効果ガス削減を進める方針だ。
同社は、2040年までにScope1・2・3を含むバリューチェーン全体での温室効果ガス排出ネットゼロ実現を掲げる。グローバルでは1GW超の太陽光発電を展開し、入居企業の電力グリーン化を支援する「プロロジス・グリーン・ソリューション」を推進している。2023年には東京オフィスにエネルギー事業室を設置し、新規事業の開発と再エネ活用の拡大を進めている。
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
