<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■岡崎通運(株)<1月23日>
愛知県豊田市に新たな物流倉庫を開設/顧客の多様な物流ニーズに対応、最適なサプライチェーンの実現へ
岡崎通運(株)は、愛知県豊田市に新たな物流倉庫を開設した。
新倉庫の名称は「岡崎通運 堤倉庫」。同社は新倉庫を活用し、顧客の多様な物流ニーズに対応するとともに、最適なサプライチェーンの実現に寄与する方針だ。伊勢湾岸自動車道「豊田南IC」から車で約10分の距離に所在しており、物流拠点としての交通利便性に優れる。倉庫は鉄骨造りの平屋建てで、倉庫面積は4,005㎡(約1,211坪)となっている。
※「 岡崎通運 堤倉庫」の施設概要
所在地:愛知県豊田市堤町寺池17-2
スペック:鉄骨造り 亜鉛メッキ鋼板平屋建て
倉庫面積:4,005㎡(約1,211坪)
開設時期:2025年1月
■プロロジス<1月23日>
「プロロジスアーバン東京押上1」施設内に新たなインキュベーション施設「inno-base TOKYO-OSHIAGE」を開設/「inno-base TSUKUBA」に続く2番目のインキュベーション施設、最新技術の実証実験や新製品の評価・検証の場を提供
プロロジスは、東京都墨田区押上に立地する都市型物流施設「プロロジスアーバン東京押上1」にインキュベーション施設「inno-base TOKYO-OSHIAGE」を開設する。インキュベーション施設としては、茨城県つくば市で運営中のBTS型物流施設「プロロジスパークつくば3」の施設内に開設した「inno-base TSUKUBA」に次ぐ2拠点目。入居者はプロロジスアーバン東京押上1に併設されたシェアオフィスや専用ブースの利用が可能で、inno-base TSUKUBAの実証実験エリアやシェア倉庫も活用できるという。
inno-base TOKYO-OSHIAGE開設は、需要が高まっているインキュベーション施設への需要に対応するのが目的。2023年に新設したinno-base TSUKUBAには開設からわずか1年半で首都圏エリアのスタートアップ企業計10社が入居している。2024年8月には、同所入居企業で自動フォークリフト開発・販売の(株)ハクオウロボティクスと資本業務提携を締結した。
プロロジスは、今回2拠点目として開設するinno-base TOKYO-OSHIAGEにおいて支援する企業の拠点エリアを首都圏から全国へと拡大する。最新技術の実証実験や新製品の評価・検証の場所を必要とする大手企業やスタートアップ企業との協業を促進し、新たな価値の創造を目指す。運営は、起業支援のプロフェッショナル集団として多くの実績を持つ(株)ツクリエの協力を仰ぐとしている。
プロロジスは同施設開設決定を記念し、物流業界に関心を持つ企業や支援機関を対象としたプレイベントを2月13日に「墨田区産業共創施設 SUMIDA INNOVATION CORE(SIC)」で開催する。同イベントの参加対象は大手企業やスタートアップ企業、ベンチャーキャピタル、コーポレートベンチャーキャピタルなど。当日は最新の物流事情や業界動向についての情報を提供するとしており。参加希望者を募っている。
■(株)三鷹倉庫<1月23日>
神奈川県高座郡寒川町にマルチテナント型物流施設「MAKE A GOOD LOGI寒川」を開設/神奈川県内で4拠点目・国内18拠点目の同社物流施設
(株)三鷹倉庫は神奈川県高座郡寒川町にマルチテナント型物流施設「MAKE A GOOD LOGI 寒川」を開設した。神奈川県内では4拠点目、国内では18拠点目となる同社物流施設。主に①関東圏全域への配送を網羅する交通アクセスに優れた立地、②効率的な庫内作業をかなえる機能的な設計、③事業所税の負担軽減を実現する非課税エリア、④環境問題に配慮した太陽光パネルの設置―といった4点の特長を備えている。
①関東圏全域への配送を網羅する交通アクセスに優れた立地
同施設は圏央道「寒川南IC」から約3.9km(6t車以下ルートの寒川北ICからは約4.5km)、新東名高速道路「厚木南IC」から約4.8kmの好立地にある。さらに横浜港まで約32km、羽田空港まで約46kmと主要な輸送ルートへのアクセスにも優れる。
②効率的な庫内作業をかなえる機能的な設計
同施設では11.5m×11.5mのワイドスパン型設計を採用した。倉庫の床耐荷重は㎡あたり1.5tだが、1階で2.5t車、2階と3階では2.0t車のフォークリフトの使用が可能。重量物の保管や取り扱いの安全性を考慮した設計となっている。
③事業所税の負担軽減を実現する非課税エリア
同施設が位置する神奈川県高座郡寒川町は事業所税の非課税エリア。課税対象エリアと比べてコスト面で優れた競争力を発揮する。
④環境問題に配慮した太陽光パネルの設置
環境問題に配慮し、同施設の屋上には太陽光パネルを設置した。自家発電によるエネルギーの自家消費により環境負荷を軽減するとともにコスト削減も見込める。
※「MAKE A GOOD LOGI 寒川」の施設概要
所在地:神奈川県高座郡寒川町一之宮5-5-12
敷地面積:8,273.48㎡(2,502.72坪)
延床面積:1万5,443.52㎡(4,671.66坪)
用途地域:準工業地域
構造・規模:RCS造・地上3階
※「MAKE A GOOD LOGI 寒川」の設備概要
床形式:高床式
床荷重:1F 1.5t/㎡、2F~3F 1.5t/㎡
天井高:1F 5.0m、2F~3F 5.5m
基準スパン:11.5m×11.5m
搬送設備:荷物用EV(3.5t)2基、乗用EV(15人乗)1基、垂直搬送機(1.5t)1基、(1t)1基
空調設備:設置対応可(キュービクル実装済み)
トラックバース:13台
駐車場:敷地内9台、敷地外20台
■プロロジス<1月23日>
岡山市で開発中の物流施設「プロロジスパーク岡山」の賃貸借契約を大和物流(株)と締結/中四国の広域ハブ拠点として1棟全てを利用、物流2024問題に対応する戦略拠点としても活用予定
プロロジスは岡山県岡山市で開発を進めている物流施設「プロロジスパーク岡山」の賃貸契約を大和物流(株)と締結した。同施設は岡山市内最大の賃貸用物流施設として開発中。当初はマルチテナント型物流施設とする計画だったが、2025年8月の竣工に先立ち、大和物流が1棟全て(約3万5,000㎡)を賃借することに決まった。
大和物流は同施設の立地や環境のほか、効率性やBCPに配慮した施設仕様などを評価して入居を決定。同施設を中四国エリアへの広域配送ハブとして利用する方針を固めた。同施設は関西と九州の中間地点に位置するため、物流2024年問題に対応する戦略拠点としても活用する予定だ。
① 開発地:物流2024年問題にも対応可能な中四国エリアの物流ハブに立地
同施設の開発地は「早島IC」まで約3.5km、「倉敷IC」から約9kmの地点にある。2時間圏内で中四国エリアの主要都市に到達可能。関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置することから山陰方面への配送もカバーでき、物流2024年問題への対応も含めた中四国エリアの物流ハブとしてのポテンシャルも高い。標高が高く地盤のいいエリアにあるため、水害・液状化リスクが極めて低く、防災性にも優れる。
② 計画概要: 1F床荷重2t/㎡、低床式・高床式バースを併設し、多様な物流ニーズに対応
同施設は、約1万6,600㎡の敷地に地上4階建て延床面積約3万5,000㎡の物流施設として開発が進められている。倉庫内はノンブレース構造を採用しており、柔軟なレイアウト設計やMH機器導入が可能。1階には低床式バースと高床式バースを併設する。床荷重を2t/㎡とし、飲料等の重量物にも対応可能な施設とする計画だ。低床バース前面には一部に幅約13mの屋根を設け、雨天時にも荷捌き等の作業がしやすい環境を整える。トラック待機場は約20台分のスペースを確保する計画。中四国エリアの広域ハブとしての利便性を向上させる。
BCPの観点から緊急地震速報システムや衛星電話、非常用発電機による停電時のバックアップなども装備する予定。施設屋根面には太陽光発電設備を設置し。バーチャルPPAにより住友生命保険(相)に環境価値を提供する予定だという。
③小規模でも同施設の利用をサポートするマッチングサービス
プロロジスは小規模拠点開設を希望する企業向けサービス「CROWD SPACE OKA-YAMA」を提供しており、同施設でも同サービスの提供を行う。対象は100坪以上で同施設の利用を希望する荷主等の企業。企業名やニーズ内容などの基本情報を登録し、プロロジスによるヒアリングで条件が当てはまれば同施設に入居する大和物流とのマッチングを行う。大和物流に荷物を預ける形で同施設を利用する仕組みだ。プロロジスはこれまでにも物流会社や3PL企業への営業協力の一環として荷主の紹介を行ってきた。同サービスを展開することでより効率的なマッチングが行えるとしている。
■大和物流(株)<1月23日>
中四国エリアの旗艦センター「(仮称)岡山早島物流センター」を開設/延床面積1万坪超の大規模物流センター、安定的で持続可能な物流ネットワークの構築へ
大和物流(株)は10月1日、安定的で持続可能な物流センターネットワークを構築するため、中四国エリアの旗艦拠点となる「(仮称)岡山早島物流センター」を開設する。
〇同センター開設の背景と目的
①物流効率化に向けた社会や荷主からの要請の高まり
時間外労働の上限規制がトラックドライバーに適用されることで物流の停滞が懸念されるなか、2025年には改正物流関連2法の施行が予定されるなど、持続可能な物流を実現するための物流効率化対策が社会的要請となっている。荷主事業者でも輸送コスト上昇や集車不安定化などの懸念から物流効率化や輸送安定化を図るための物流の見直しが進んでいる。
②安定的で持続可能な物流ネットワークを提供
同社は安定的かつ持続可能な物流ネットワークの構築を目指し、中四国エリアの旗艦センターとして同本センターの開設を決定。同センターは中四国エリアの物流ハブとしての立地優位性と延床面積1万坪超の大規模物流センターという2つの特徴を兼ね備えており、そのポテンシャルの高さを同社は評価した。同社はこれら特徴をもつ同センターを最大限に活用し、在庫拠点の集約や2次配送拠点の設置、さらには複数荷主による共同配送化などを提案する。時代の変化に対応した物流環境構築に向けて荷主企業との協働を進める意向だ。
③中四国エリアの物流ネットワーク
同社は現在、岡山早島エリアで2拠点・約6,000坪の物流センターを運営。近隣拠点間での人員シェアによる波動対応力の強化や、輸送網の集約による輸送効率の向上に取り組んできた。同センター開設でこうした物流効率化の取り組みにさらに弾みをつける。
〇同センターの特長
①エリア配送と広域輸送の双方に適した物流最適立地
同センターは、岡山市と倉敷市の中間地点に位置し、岡山市中心部まで約30分、倉敷市中心部まで約20分で到達可能なため、エリア配送拠点に適する。山陽自動車道と瀬戸中央自動車道が交わる「早島IC」から約3.5kmと高速道路アクセスにも優れており、中四国地方全域への広域輸送拠点や、関西-九州間の中継拠点としても適する。内陸部に位置し、内水や土砂災害の影響を受けないエリアに立地するため、水害や液状化リスクに強く、防災性にも優れる。
②効率的なセンター運営を実現
同センターは中央車路方式のため天候に左右されずに入出庫作業を行うことが可能。トラックバースは同時接車可能な29台の高床バースと15台の低床バースを併設しており、幅広い貨物に対応することができる。西日本屈指の流通業務団地である岡山県総合流通センター内に位置しているためセンター稼働時間の制約もない。
※ 「(仮称)岡山早島物流センター」の施設概要
所在地:岡山市北区大内田677番 プロロジスパーク岡山
敷地面積:1万6,607.23㎡(5,023.69坪)
延床面積:3万4,963.42㎡(1万576.43坪)
構造:鉄筋コンクリート造・鉄骨造 地上4階建て
バース形状:高床式、低床式
床荷重:1階 2.0t/㎡、2~4階 1.5t/㎡
搬送設備:荷物用エレベーター 3.5t 4基、垂直搬送機 1.5t 3基、ドックレベラー 9.0t 4基
開設:2025年10月1日
■(株)シーアールイー<1月24日>
千葉県松戸市の新物流施設「ロジスクエア松戸」に関する信託受益権を売却/国内所在のファンドに売却、AM業務はシーアールイー100%連結子会社のストラテジック・パートナーズ(株)が受託
(株)シーアールイーは1月24日開催の取締役会で同社開発の物流施設「ロジスクエア松戸」に関する信託受益権を売却することを決めた。
同施設の売却先は国内に所在する合同会社(ファンド)。同ファンドのアセットマネジメント業務はシーアールイー100%連結子会社のストラテジック・パートナーズ(株)が受託する。なお、シーアールイーと売却先との間には資本・人的関係ならびに取引関係はないとしている。 売却価格は非公表だが、2024年7月期の連結売上高の10%未満だとしている。売却利益は2024年7月期の親会社株主に帰属する当期純利益の 30%未満となる見込み。売却契約締結と同施設の引渡・決済はいずれも 1 月 29 日となる予定だ。
※「ロジスクエア松戸」の施設概要
所在地:千葉県松戸市松飛台
敷地面積:7,645.31 ㎡(2,312.70 坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
建物構造:鉄骨造 地上4階建て
延床面積:1万5,641.68 ㎡(4,731.60 坪)
着工:2022 年 5 月 1 日
竣工:2023 年 5 月 31 日
■日本通運(株)<1月24日>
群馬県館林市で建設を進めていた「館林危険物3号倉庫」が竣工/潤滑油などに対応する館林最大級の危険物倉庫が稼働開始、1号倉庫・2号倉庫と合わせて合計約3,000㎡規模に
日本通運(株)は群馬県館林市に「館林危険物3号倉庫」を新設し、1月17日に竣工式を行った。
同倉庫が立地する群馬県館林市には自動車産業をはじめとした様々な企業が集積している。東北自動車道や北関東自動車道に近接しており、主要都市や工業地域へのアクセスに優れ、物流需要も増加。昨今のサプライチェーンの変化や安全性・コンプライアンスへの意識の高まりも相まって危険物倉庫の需要も拡大傾向にある。
同社は2019年に「館林危険物1号倉庫」と「館林危険物2号倉庫」を竣工している。今回はさらなる顧客ニーズへの対応から1号倉庫・2号倉庫(計約1,888㎡)に隣接する形で3号倉庫(約992㎡)を新設する運びとなった。
3号倉庫は危険物第四類第三石油類・第四石油類の貨物に対応。主に潤滑油を取り扱う予定だ。屋外貯蔵所(約992㎡)も新設して保管能力も増強。物量波動に柔軟に対応できる体制を整えた。1号倉庫と2号倉庫で培った豊富な経験と危険物取り扱いのノウハウを活かし、安全で効率的なサービスを実現する。輸送面でも積み合わせ輸送などの活用によりコスト効率を高め、顧客のサプライチェーン最適化をサポートする。
※「館林危険物3号倉庫」の施設概要
所在地:群馬県館林市下早川田町411
構造:地上1階建て、3号倉庫/屋外貯蔵所、ラック設備有り
延床面積:3号倉庫 約992㎡(300坪)、屋外貯蔵所 約992㎡(300坪)
対応危険物:危険物第四類第三石油類・第四石油類
■NTTロジスコ(株)<1月28日>
4月に「メディカルディストリビューションセンター大阪Ⅱ」(大阪市平野区)を開設/医療機器物流の西日本エリアの流通網を強化、全国4拠点体制でサービスレベル向上などを図る
(株)NTTロジスコは4月、大阪市平野区に医療機器物流の西日本エリアの中核拠点「メディカルディストリビューションセンター大阪Ⅱ(MDC大阪Ⅱ)」を開設する。
既設「MDC大阪」(大阪府八尾市)の近隣に新拠点を開設することで医療機器物流プラットフォームの充実・強化を図る。新拠点では整形工具の洗浄サービスや「メディカルライナー®」、24時間緊急配送サービスなどを提供。東日本エリアに既設の「MDC東京」および「MDC横浜」も含めた4拠点体制を構築し、製品供給サービスレベルの向上や大規模自然災害発生時のBCP対策の充実を図る。
※「MDC大阪Ⅱ」の施設概要
所在地:大阪府大阪市平野区加美南3-8-25
延床面積:1万9,714.02 ㎡ (5,963.49 坪)
構造:鉄骨造 地上4階建て(BOX型)
床荷重:1.5t/㎡
その他:倉庫内空調設備、太陽光発電設備設置
※「MDC大阪Ⅱ」で提供する医療機器業界向けサービス
①薬機法及びISO13485に準拠した入出荷・製造等の医療機器に関する物流業務
②薬事ライセンス(医療機器製造業、高度管理医療機器販売業・貸与業)
③医療機器物流に最適な倉庫管理システム(WMS)
④自動洗浄機による整形工具のマルチクライアント型洗浄サービス
⑤医療機器共同配送サービス「メディカルライナー®」
⑥医療機器24時間緊急配送サービス
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。