<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
■SBSリコーロジスティクス(株)<12月5日>
2025年4月に熊本県御船町に「物流センター熊本(仮称)」を開設/熊本県御船町と立地協定を締結、九州全域のハブ拠点として運営する予定
SBSリコーロジスティクス(株)は、2025年4月開設予定の「物流センター熊本(仮称)」に関し、熊本県御船町と立地協定を締結するとともに、12 月2日に熊本県庁で行われた調印式に参加したと発表した。
同施設は、熊本都市圏における産業施設や商業施設の立地開発が進む新興エリアに位置しており、「御船IC」から車で8分、「小池高山IC」から車で7分、熊本市中心部まで車で約 35 分といった立地条件を活かし、同社における九州全域のハブ拠点として運営していく予定。また、3,000 坪超の床面積の広さを強みとして、生活用品などの常温での取り扱いが可能な商品の保管型センター(DC)および、通過型センター(TC)の役割を担わせるとともに、顧客の様々なニーズに対応可能な運営体制を整える。
※「 物流センター熊本(仮称)」の施設概要
所在地:熊本県上益城郡御船町大字木倉字毘沙門 441
構造:地上2階、鉄骨造
敷地面積:3,571.77 坪 (11,807.52 ㎡)
梁下有効高(倉庫天井高): 1階 6.5m /2階5.5m
搬送機器:エレベーター1基、垂直搬送機1基、ドッグレベラー1基
トラックバース:1階約 20 台(10t車)
■ロジスティード西日本(株)<12月5日>
兵庫県三田市に「関西第三メディカル物流センター」を開設/GDPに準拠した拠点整備により医薬品物流のネットワーク強化
ロジスティード西日本(株)は、兵庫県三田市に「関西第三メディカル物流センター」を開設し、12月2日に稼働させた。
ロジスティードグループは、GDPに準拠した拠点整備やCEIV Pharma認証の取得を進め、高度化する医薬品物流の需要拡大などの環境変化に対し積極的に取り組んでいる。今回開設したセンターは、2021年に開設した「東日本第二メディカル物流センター」に続くもので、西日本地区におけるメディカルプラットフォームセンターとして位置づけられている。適切な温度管理、厳重なセキュリティ管理を行うとともに、免震構造の採用、自家発電設備の導入等、メディカル事業者のBCPにも対応したセンターで、安全面に加え、顧客のコンプライアンス意識の高まりも考慮し、敷地内に危険物倉庫も併設しているという。
※「関西第三メディカル物流センター」の施設概要
所在地:兵庫県三田市テクノパーク39
建屋仕様:普通倉庫1棟 鉄骨造(一部鉄筋鉄骨コンクリート) 地上4階建て 免震耐火構造
危険物倉庫1棟 鉄骨造 平屋建て
敷地面積:約2万3,606.4㎡
延床面積: 約3万3,759.8㎡
主要設備:荷物用EV2基、垂直搬送機5基、ドックレベラー2基、危険物倉庫、太陽光発電システム、非常用自家発電設備、保冷庫(2~8℃帯)、温度管理システム、ドックシェルター完備(内、オートシェルター3基)など
稼働開始日:2024年12月2日
■ESR(株)<12月6日>
埼玉県日高市大字下高萩新田で建設を進めていた物流施設「ESR 日高ディストリビューションセンター」が竣工/「圏央鶴ヶ島 IC」至近で関東圏全域・新潟方面・関東以西への広域配送に有利
ESR(株)は、埼玉県日高市大字下高萩新田で建設を進めていた物流施設「ESR 日高ディストリビューションセンター」が 竣工したと発表した。
同施設は、敷地面積 1万7,286 ㎡(5,229 坪)・延床面積 3万5,544 ㎡(1万752 坪)の地上 4 階建てマルチテナント型物流施設。 同社として全国で 35 件目、埼玉県では 7 件目の竣工プロジェクトだ。
同施設は、埼玉県のほぼ中央部を南北に縦貫する国道 407 号線に面しており、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「圏央道鶴ヶ島 IC」から 2.6km、関越自動車「鶴ヶ島 IC」から 4.9km の距離に位置している。国道 407 号線は国道 16号線とも交差しており、関東圏全域と新潟方面のみならず、関東以西への広域配送など、幅広い物流ニーズに対応可能な、首都圏屈指の希少な物流拠点と言える。建物は耐震構造のボックス型で、より使い勝手の良いレイアウトとするため、1 階両面にトラックバースを備えている。最小賃貸区画は 3,521 坪、賃借プランは 1 階を 3 区画に分け、各区画と 2 階から 4 階までの各フロアを組み合わせた 2 層使いで、最大 3 テナントへの分割賃貸が可能だ。各区画には、積載 5t または 3.5t の荷物用エレベーターとパレット専用垂直搬送機を備え、より高い縦搬送能力を実現。床荷重は 1 階が2.0t/㎡、2 階~4 階が1.5t/㎡で、梁下有効高は5.5m、柱ピッチは間口 11.5m×奥行 10.3mを確保し、幅広いニーズに対応できる物流運営の汎用性と保管効率を重視した設計となっている。
同施設は、2階から4階の倉庫エリアに空調設備を完備し、より働きやすい庫内環境を提供している。建物エントランスにスロープを設置し、館内にはバリアフリートイレを備えるなど、車いすユーザーや障害者にも配慮。さらに、ドライバー専用休憩室も完備している。
ワーカーの主な通勤手段が自家用車であることに鑑み、136 台分の普通乗用車用駐車場を整備。また、周辺にはコンビニや飲食店、量販店、商業施設が豊富に揃っており、ワーカーにとって利便性の高い環境が整っているという。
同施設から車で 30 分通勤圏内に位置する日高市と周辺地域(鶴ヶ島市、狭山市、川越市他)は 130 万人の生産年齢人口を擁している点も、入居企業の人材確保・人材定着率の観点で大きな強みとなっている。
同施設は、全館 LED 照明、環境配慮型照明システムの導入、循環型排水再利用によるトイレ洗浄等、環境や省エネルギーに配慮した持続可能な物流施設として CASBEE Aランク、BELSの最高位 6 スターを取得済み。建物屋上には太陽光パネルを設置予定で、自家消費型太陽光発電設備の規模は約 1,250kW を見込んでいる。
また、ESR の施設運営・管理のスペシャリストであるプロパティマネジメントチームのもと、同施設でも万全なセキュリティ対策や災害対策を講じ、入居企業・ワーカーに加え、周辺住民にも安心・安全な施設環境を提供するとしている。さらに、BCP対策として、非常用自家発電設備を整備し、停電時でも、事務所と倉庫の照明、荷物用エレベーターの一部、トイレおよび給排水ポンプ等が一定時間使用できる保安用電源を確保している。
※「 ESR 日高ディストリビューションセンター 」の施設概要
所在地:埼⽟県⽇⾼市⼤字下高萩新田
敷地面積:1万7,286.19 ㎡ (5,229.07 坪)
延床面積:3万5,543.82 ㎡ (1万752.01 坪)
構造:地上 4 階建/鉄骨造 耐震構造
工期:2023 年 12 月 20 日~2024 年 11 月 30 日
■日鉄興和不動産(株)<12月9日>
物流施設「LOGIFRONT」シリーズ近畿圏第6弾「(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ」を着工/1棟利用専用の物流センターとして開発、2026年1月末竣工の予定
日鉄興和不動産(株)は兵庫県尼崎市で、近畿圏における「LOGIFRONT尼崎Ⅰ~Ⅳ」や「LOGIFRONT門真」に次ぐ開発物件の第6弾となる「(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ」の建設に着手した。同施設は、住友大阪セメント(株)を土地所有者とする借地スキームを用いて、区画分割可能となるプランを前提とした1棟利用の専用物流センターとして開発を進め、2026年1月末に竣工する予定だ。
〇立地環境
同施設は、阪神高速道路5号湾岸線「尼崎東海岸IC」から約1.8km、阪神高速道路3号神戸線「尼崎東IC」から約4.5kmに位置し、複数の高速アクセスを確保できる。また、「大阪港」「神戸港」、「伊丹空港」へのアクセスも良好で、広域輸送が可能であるほか、都市部の地域配送で利用頻度が高い主要幹線の第二阪神国道に五合橋線経由で出ることができるなど、大阪市内中心部へのアクセスにも優れる。さらに、24時間操業可能な工業専用地域に位置し、周辺部は工場・倉庫の集積エリアであるため、多頻度配送等にも十分対応できる高い立地特性を有する。
〇施設計画
同施設は、1階に21台対応の片面バースを備えた地上4階建てBOX型の施設。外壁は、ダークグレーのモノトーン調を基調としたミニマルなデザインとする。施設計画では、各階の有効階高7.0m確保し収容能力の増強を図るとともに、将来対応として2分割でも可能なプランとしている。昇降設備は、荷物用エレベーターを2基、垂直搬送機・乗用エレベーターを各1基設置し、上下階の人や荷物の輸送に十分な能力を確保。その他、テナント向け休憩室、喫煙室、シャワー室、ドライバー用トイレなどを配置し、入居テナントのニーズに寄り添いつつ、汎用性を確保した利便性の高いプランとなっている。
〇環境配慮への取組
施設では、地球環境への配慮の取組として、民間デベロッパーの物流施設として初採用となった「(仮称)
LOGIFRONT名古屋みなと」に続き、グループ会社である日本製鉄(株)と協働し、同社が提供するマスバランス方式を適用したグリーンスチール「NSCarbolex® Neutral」を、鉄骨H形鋼の一部に採用。また、同社の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex® Solution」に内包される建築ソリューション「ProStruct®」 も併せて採用している。これらの製品およびソリューションの採用により、同施設において鉄鋼生産から施工時におけるCO2排出量を約9%削減できる見込みだという。
※「(仮称)LOGIFRONT尼崎Ⅴ」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市東海岸町19-1
敷地面積:6,611.26 ㎡(約1,999.90坪)
延床面積:1万3,808.18 ㎡(約4,176.97坪)
構造・階数:S造・4階BOX型
着工:2024年12月
竣工:2026年1月末(予定)
■三菱商事都市開発(株)<12月9日>
埼玉県久喜市江面で開発を進めていたマルチテナント型物流施設「MCUD久喜Ⅱ」が竣工/久喜エリアで2棟目の物流施設、最大2テナントで分割賃貸も可能
三菱商事都市開発(株)は、埼⽟県久喜市江面で開発計画を進めていたマルチテナント型物流施設「MCUD久喜Ⅱ」が竣工したと発表した。
〇同施設の立地特性
久喜エリアは、近傍に医薬品、食品飲料・日用雑貨等の消費財、建機・工業製品の保管や配送拠点を有する埼玉県内でも物流施設需要の高いエリア。同施設は、東北自動車道「久喜IC」から約0.5kmと近接しており、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)と東北自動車道を利用することで、首都圏・北関東・東北への広域配送拠点ニーズに対応できる。また、近くに位置する県道さいたま栗橋線は、国道16号、国道17号新大宮バイパス、第二産業道路といった広域幹線道路と、茨城県古河市以北の国道4号沿線を結ぶ利便性の高い基幹道路だ。
〇施設機能
最大2テナントで分割賃貸可能な、地上4階建のマルチテナント型物流施設。垂直搬送機4基、荷物用エレベーター4基を設置することで上下階移動を容易にしている。
※「MCUD久喜Ⅱ」の施設概要
所在地:埼玉県久喜市江面字東前谷340番1外
敷地面積:約1万4,186.46㎡ (約4,291.40坪)
延床面積:約3万1,351.16㎡ (約9,483.72坪)
構造・規模:鉄骨造・地上4階建て
■日本GLP(株)<12月10日>
埼玉県所沢市で建設を進めていた物流施設「GLP所沢」が竣工/(株)関通の専用施設として稼働、入居⇒得予定価格は390億円、ポートフォリオの収益基盤の安定性がさらに向上
日本GLP(株)は、埼玉県所沢市で建設を進めていた物流施設「GLP 所沢」を竣工し、大手3PL企業 (株)関通の専用施設として稼働する予定だと発表した。
同施設は、地上4階建ての片面バース構造のBTS型物流施設。入居企業である関通の快適な働く環境を整えるため、施設内にレストランやシャワー室を、庫内には大型シーリングファンが設置されており、快適な就労環境が整っている。
関通は、「GLP 尼崎」、「GLP 尼崎Ⅲ」、「GLP 尼崎Ⅳ」に入居しており、今後「GLP ALFALINK尼崎南棟」にも入居予定のリピートカスタマー。関通と日本GLPはこれら複数の契約を通じ、堅固な信頼関係を築いてきたという。関通は、日本GLPの「開かれた物流施設」の理念にも共感しており、地域イベントに積極的に協力するなど、ビジネスパートナーを超えた地域共生に向けた協働の取組を拡大している。
GLP所沢は、関通の事業拡大と既存拠点の集約化による輸配送網の効率化ニーズに応える形で開発したもので、日本GLPが提供する関東圏の物流施設への入居は関通にとって今回が初めて。関通は、同施設を「関通 所沢物流センター」として稼働する予定で、物流ルートの最適化とパレット一貫輸送体制の確立を通じ、輸送効率の向上やCO2排出量の削減など、環境に配慮した事業の推進をめざす。
〇同施設の立地
・ 都心から30 km圏内に位置し、関越自動車道の至近に立地する希少な先進的物流施設。
・ 地盤が強固な台地に位置し、水害などの発生の可能性が低く、BCP面でも優れた立地。
・ 関越自動車道「所沢IC」から約2.3 kmと外環自動車道へのアクセスがよく、1時間以内の配送可能人口は高速道路利用の場合約900万人で、1都3県をはじめとした首都圏への配送を含む広域配送拠点として優れた立地。将来的には、外環自動車道の延伸により関越自動車道から東名高速道路への接続が最大48分短縮されることで、首都圏全域へのよりスピーディーな広域配送が可能。
・ 同施設から約3kmの距離にある圏央道「三芳SIC」は3月から上下線ともに乗り降り可能となっており、利用可能車種も全車種へ拡大したことから、東京と新潟の両方面からのアクセスにも優れる。
・ 東武東上線「みずほ台駅」とJR武蔵野線「東所沢駅」からバスでの通勤が可能で、埼玉県南部から東京都北西部にまたがる多くの労働人口を抱える地域からの新たな雇用確保にも適したエリア。
・ 関通の主要既存施設が近隣にあり物量に応じた人員調整が可能で、他拠点と連携しての効率的な物流オペレーションの実施も可能。
〇同施設の特長
・ 地上4階建ての片面バース構造のBTS型物流施設。
・ 施設内には厨房付きのレストランやシャワー室が設備されており、庫内には大型シーリングファンが設置されるなど、従業員の方々にとって快適な就労環境を整備。
・ 外観デザインは、多くの車が行き交う関越道側にアイキャッチとなるストライプと入居企業のロゴを配したデザインとすることで、広告効果の向上を企図。
〇同施設のサステナビリティへの取組
日本GLPは、GLPグループが掲げるサステナビリティ原則に沿って、カーボン・ニュートラルの実現や地域社会への貢献、BCP対策等、「持続可能な資産の開発・運営」のための取組を推進しており、同施設では以下の対応を予定している。
・ 再生可能エネルギーの活用:環境への配慮として、敷地内に緑化駐車場を整備。緑豊かな快適な生活環境を形成するとともに、ヒートアイランド現象の緩和を図る。
・ 環境認証の取得:CASBEE(新築)Aランク認証、ZEB-Ready認証を取得済み。
・ 災害への対応:BCP対策としては、貯留槽を設けることで大雨や洪水などの水害に備え、入居企業の事業継続性を確保しながら、地域環境との共生をめざす。
※「GLP 所沢」の施設概要
所在地:埼玉県所沢市南永井514
敷地面積:1万5,122.03㎡
延床面積:2万7,902.59㎡
構造:地上4階建て、耐震RCS造
着工:2023年9月
竣工:2024年11月末
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB-Ready認証
■霞ヶ関キャピタル(株)<12月10日>
大阪府茨木市の「LOGI FLAG COLD大阪茨木Ⅰ」の一部区画テナントに日本ロジテム(株)が決定/複数広域幹線道路の利用で広域配送も可能な賃貸型冷凍冷蔵倉庫
霞ヶ関キャピタル(株)は、同社が開発用地のソーシング・企画立案を行い、アセットマネジメント業務を受託している 大阪府茨木市の賃貸型冷凍冷蔵倉庫「LOGI FLAG COLD 大阪茨木 I」の一部区画のテナントに日本ロジテム(株)が決定したと発表した
同施設は、名神高速道路「茨木 IC」から約3.7kmと物流施設として高い交通利便性を有する。 新名神高速道路・中国自動車道など複数の広域幹線道路を利用することで広域配送も可能で、大阪内陸の人口密集地である北摂エリアに立地することから、物流拠点としてはもちろん雇用面でも高いポテンシャルを持つ物流適地だ。BCP面では、北摂の丘陵地であり標高も高く、海岸線までの距離が約20kmの場所に位置しており、津波被害を受けにくい。
同施設はまた、 2030 年のフロン規制を見据えて、CO₂を用いた自然冷媒による冷凍機を設置しており、急速に伸び続ける冷凍食品ニーズに対応するほか、幅広いテナントニーズにも対応するため、一部フロアについては+5℃~-25℃の範囲で温度調節可能なチルド・ フローズン対応の冷凍冷蔵設備も導入している。使用規模に応じて 3 テナントまでの入居が可能。 貸主側で冷凍冷蔵設備の導入および防熱対策工事を行うため、借主側のイニシャルコストおよび 退去時の原状回復費用が削減できること点も魅力となっている。
※「LOGI FLAG COLD 大阪茨木Ⅰ」の施設概要
所在地:大阪府茨木市上郡 2-9-2
延床面積:2万9,357.02 ㎡(8,880.49 坪)
敷地面積:1万4,435.85 ㎡(4,366.84 坪)〔建築対象面積〕
竣工:2025 年 2 月(予定)
賃貸借契約開始:2025 年 3 月(予定)
構造:鉄骨造地上 5 階建て(倉庫 4 階建て)、耐火構造
設備:冷凍冷蔵倉庫、梁下有効高 5.5m、床荷重 1.5t/㎡、ノンフロン(自然冷媒)採用、温度可変可能区画有(+5℃~-25℃)、太陽光パネル設置
評価認証:CASBEE 建築評価認証 A ランク取得(予定)、BELS 認証(ZEB Ready)取得(予定)
■(株)相鉄アーバンクリエイツ、クレド・アセットマネジメント(株)<12月10日>
東京都羽村市で共同開発を進めていた物流施設「CREDO羽村」が竣工/JR「羽村駅」から徒歩圏内で高い通勤利便性、1社専用利用も可能
(株)相鉄アーバンクリエイツと、クレド・アセットマネジメント(株)は、東京都羽村市に共同開発した物流施設「CREDO羽村」の竣工式を挙行した。
相鉄グループは「長期ビジョン“Vision2030”」で「不動産事業の抜本的な強化」を掲げ、戦略的な取組の一つと位置付けている。同事業では、開発・投資対象を相鉄線沿線から首都圏、日本全国に広げ、アセットの拡充を進めており、今回は相鉄グループとして初めて物流施設開発が竣工に至ったものだ。一方、クレド・アセットマネジメントは、不動産アセットマネジメント会社として、特に物流施設の開発・運営に関する豊富な知見とネットワークを有しており、今回の物流施設開発では、土地のソーシングや施設の企画立案を含む、開発のプロジェクト・マネジメント全般からリーシングまでを担ったとしている。
今回竣工した同施設は、首都圏中央連絡自動車道「青梅IC」から約6km、中央自動車道「八王子IC」から約11kmの位置にある。圏央道経由で東名高速道路や中央道、関越自動車道へのアクセスにも優れており、広域配送拠点として利用できるほか、国道16号にも近接しているため、神奈川県や東京都西部への配送拠点として活用できる。同施設は、1社専用での運用のほか、転貸やサブリースのニーズにも対応した2分割での運用が可能な柔軟性も備えている。また、倉庫業だけでなく、運送業の許可申請を行うための施設要件も満たしており、運送事業の拠点としても利用できる。
立地の利便性の観点では、JR東日本 青梅線「羽村駅」から徒歩約13分(約1km)の位置にあり、電車通勤が可能。近隣には住宅地が広がっており、雇用面からも好立地となっている。共用部のデザインに「MOTIVATION & WELL-BEING」のコンセプトを掲げ、働く意欲を高める上質感のあるデザインや自然を感じる素材、植栽による心地よい空間づくりなど、働きやすい施設に仕上げた。
環境面では、CASBEE認証Aランク、BELS認証5スター、最高ランクの「ZEB」認証を取得。屋上に太陽光発電システムを導入し、電力の一部を館内に供給、テナントの再生可能エネルギー利用も可能だ。エントランスの壁には、調湿効果のある卵の殻を再利用した、エッグウォールや、素材本来の風合いを持つ使用済みコーヒー豆を再利用したリサイクルボードなど、リサイクル素材を活用している。
〇同施設の特徴
・同エリアで希少な、一社専用利用が可能な施設、かつ転貸やサブリースのニーズに対応した2分割での運用も可能な施設
・最寄りの「羽村駅」から徒歩圏内で、通勤しやすい立地
・倉庫業および運送業の許可申請が可能
〇同施設コンセプト
「MOTIVATION & WELL-BEING」⇒このコンセプトには、働く場所として選ばれる施設として、働きやすい環境デザインを構築する意味が込められている。共用部や建物内外は、上記コンセプトを基にデザイン。特に共用部のデザインについては、(株)生活スタイル研究所が監修。働くモチベーションを高める上質感のあるデザイン、自然を感じる素材や植栽の採用による心地よい空間など、働きやすい施設づくりを行っている。
※「CREDO羽村」の施設概要
竣工日:2024年11月30日
所在地:東京都羽村市神明台
敷地面積:7,219㎡(2,184坪)
延床面積:1万5,272㎡(4,620坪)
用途:倉庫業を営む倉庫
構造・規模:鉄骨造・地上4階建て
環境認証:CASBEE認証Aランク、BELS認証5スター、ZEB認証
■(株)関通<12月11日>
埼玉県所沢市で建設を進めていた約8,000坪の新物流センター「所沢物流センター」が竣工/地上4階建てのBTS型物流施設、関東エリアの保有倉庫は5拠点・総面積約2万7,000坪に
(株)関通は、埼玉県所沢市で建設を進めていた新物流センター「所沢物流センター」が竣工したと発表した。新物流センターは、地上4階建ての片面バース構造のBTS型物流施設。約8,000坪規模の新物流センターが誕生することで、同社が関東エリアで保有する倉庫は5拠点となり、総面積は約2万7,000坪に拡大する。
新物流センターは、関東エリアでは希少価値の高い物流拠点。都心から30km圏内に位置し、関越自動車道「所沢IC」から2.3kmと外環道へのアクセスに優れ、1時間以内の配送可能人口は高速道路利用の場合約900万人で、首都圏への配送を含む広域配送拠点として優れた立地にある。主要な高速道路からのアクセスも非常に良好で、この立地によりトラックの移動時間が短縮され、迅速かつ効率的な配送が可能になる。また、高速道路に近いため、輸送コストの削減やドライバーの負担軽減にも寄与するとしている。
新物流センターの5km圏内には倉庫を集約させた。倉庫間で常に連携がとれる距離に物流センターを配置することで、スムーズな物流連携体制を整えた。これにより1拠点のキャパシティが限界に達した場合もエリア戦略でカバーするなど、顧客の成長や出荷増大にも柔軟に対応することができる。
なお、施設内には厨房付きのカフェテリアやシャワー室を、庫内には大型シーリングファンを設置するなど、就労環境の快適性向上にも配慮している。
※「所沢物流センター」の施設概要
所在地:埼玉県所沢市大字南永井514
敷地面積:約1万5,100㎡
延床面積:約2万7,900㎡
建物構造・階数:地上4階建て、耐震RCS造
トラックバース:最大40台接車可能
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。