■物流施設 投資関連情報2024版<8.8~8.21>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■センコー(株)<8月8日>
大阪府高槻市に大型物流センター「高槻PDセンター」をオープン/関西県全域への広域輸送が可能、2025年2月には「東大阪第2PDセンター(仮称)」竣工の予定


 センコー(株)は、大阪府高槻市に新たな物流センター 「高槻PDセンター」をオープンした。
新センターは、新名神高速道路「高槻IC」から約5km、名神高速道路「茨木IC」から約7kmの距離に位置し、大阪・京都中心部の中間の好立地もあるため、関西圏全域への広域輸送が可能。また、JR「高槻駅」、阪急「高槻市駅」から約2kmと交通利便性にも優れる。高槻市は、直近10年以上で20万人超の労働力人口を維持しており、労働力の確保も容易だ。
 新センターは、 排水インフラも整備された土砂災害リスクの少ない平地に位置しているほか、48時間稼働が可能な非常用発電機も装備しており、災害時の物資保管や配送にも対応可能。 環境面では、全館に LED 照明を採用したほか、屋上の太陽光パネルで発電した電力を新センターで使用する仕組みとなっており、CO2排出量削減にも貢献する。
 同社はまた、2025年2月に「東大阪第2PDセンター(仮称)」の竣工を予定するなど、大阪地区の強化を進めており、今後もさらなる物流サービスの効率化を図る意向だ。

※「高槻PDセンター」の施設概要
所在地:大阪府高槻市南庄所町23-1
建物構造:鉄骨造地上4階建て、 耐震構造
延床面積:4万6,664㎡(賃借部分)
主要設備 :バース(1階:24台、3階:22台)、貨物用エレベーター、太陽光パネル発電、非常用発電機、ドックレベラー(1階:4基、3階:4基)、垂直搬送機、EV 充電

■日本GLP(株) <8月8日>
大阪府茨木市で関西最大級の物流施設「GLP ALFALINK茨木1・2」が満床竣工/大型商業施設と隣接した一体開発プロジェクト、「GLP ALFALINK茨木3」も含めた大規模多機能型物流施設


 日本GLP(株)は、大阪府茨木市で先進的物流施設「GLP ALFALINK 茨木1・2」が竣工し、満床稼働したと発表した。「GLP ALFALINK 茨木」は、「ALFALINK」ブランドの第3弾として関西エリアで初めて展開する3棟構成の大規模多機能型物流施設で、第1棟目と2棟目の延床面積はそれぞれ16万3,512.14㎡と4万3,662.06㎡となっている。
 GLP ALFALINK 茨木1は、プロジェクト最大規模の大型マルチテナント型先進的物流施設。竣工前からダイセーエブリー二十四(株)、(株)トレード、福山通運(株)、三井物産流通グループ(株)、(株)ナカノ商会、佐川急便(株)、佐川グローバルロジスティクス(株)、大商運輸(株)、(株)フルキャストの10社と賃貸借契約を締結しており、満床となっている。
 同施設の特長は、① 幅広いニーズに対応した3つのフロアコンセプトによるハイブリッド型施設〔 (1)両面バースを完備した冷蔵対応(1階)、 (2)EC需要に対応した庫内自動化が可能な設計(2~5階)、(3) ターミナル機能の設置(1階、6階)〕、②各階への効率的なアクセスを可能にするダブルランプウェイを整備、③倉庫棟の広々とした休憩室と共用棟にある厨房付きのカフェテリア、コンビニ、シャワー室などのアメニティが充実〔従業員およびトラックドライバーの快適な就労環境を整備し、物流「2024年問題」にも貢献〕、④施設の一部にバイオフィリックデザインを採用し、働く環境の快適性を確保しながら就労者の生産性向上にも寄与、⑤入居企業からのニーズに応え、敷地内に洗車場(1台分)を整備―の6点。一方、同施設のサステナビリティへの取り組みとしては、①災害への対応〔非常用発電機や防災センターを2階に設置することで、浸水や地震による停電などの災害に備え、非常時には井水利用を想定した設備設計を実施。また、地震に備え、免震装置を整備〕、②環境への配慮〔屋上に自家消費型の太陽光パネルを導入予定で、館内電力の一部を賄う〕、③環境認証の取得〔LEED GOLD認証、ZEB認証を取得予定〕―の3点が挙げられている。
 GLP ALFALINK 茨木2は、4階建てのマルチテナント型物流施設で、トランコム(株)が専用施設として1棟全体を利用する。
 同施設の特長は、①1・2階にバース、2階へつながるスロープを整備し、2層使いが可能な設計、②荷物用エレベーター4基、垂直搬送機を8基設置、③ 2階にカフェテリアを充実させ、快適な働く環境を整備、③2階からGLP ALFALINK 茨木3に続くブリッジが設置され、GLP ALFALINK 茨木全体のアメニティ施設へのアクセスが容易、④入居企業からのニーズに応え、2階バースの4カ所のシャッターの高さを5.2mに設定し、高さ約15mのウイング車に対応、⑤大型シーリングファンを2基設置し、従業員の快適性向上に寄与―の5点。一方、同施設のサステナビリティへの取り組みとしては、①災害への対応:非常用発電機や防災センターを2階に設置することで、浸水や地震による停電などの災害に備えた設備設計を実施、②環境への配慮〔屋上に太陽光パネルを設置し、自家消費および余剰分の外部への売電を予定〕、③環境認証の取得〔LEED GOLD認証、ZEB認証を取得予定〕―の3点が挙げられている。

※「GLP ALFALINK 茨木1」の施設概要
所在地:大阪府茨木市東野々宮町1-40
敷地面積:6万8,689.54㎡
延床面積:16万3,512.14㎡
構造:地上6階建て、PC免震造
着工:2023年1月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED GOLD認証、ZEB認証(予定)

※「GLP ALFALINK 茨木2」の施設概要
所在地:大阪府茨木市南目垣3-3-3
敷地面積:1万9,447.53㎡
延床面積:4万3,662.06㎡
構造:地上4階建て、耐震造
着工:2023年3月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED GOLD認証、ZEB認証(予定)

■SBSリコーロジスティクス(株)<8月9日>
横浜市金沢区の物流拠点「物流センター横浜福浦」がオープン/8月19日に稼働開始予定、最新のMH機器・設備導入で業務効率化に貢献


 SBSリコーロジスティクス(株)は、横浜市金沢区の物流施設「物流センター横浜福浦」をオープンし、8月 19 日に稼働開始予定であると発表した。
 同施設は、地上3階建て、総面積 1万7,000 坪を超える大型拠点。横浜港から 16 km、羽田空港から 35km と交通アクセスに優れており、国内生産貨物のほか、輸出入貨物の取り扱いに最適だとしている。
 同施設内には、高層ラックに対応可能なフォークリフトや、システム入力により無人で荷物を運搬できるAGVを導入し、業務効率化に貢献する。同社では、これら最新のMH機器・設備と、同社の強みである全国拠点をつなぐ幹線網や、商品の検査・キッティング・セットアップなどの流通加工技術、を組み合わせることで、安心・安全で効率的な倉庫管理を実現できるとしている。

※「物流センター横浜福浦」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市金沢区福浦3- 11-4
構造:地上 3 階、鉄骨造、耐震構造
使用面積:総面積 1万7,167.75 坪(倉庫:1万6,434.36 坪/事務所:732.39 坪)
梁下有効高(倉庫天井高): 倉庫1階・2階=5.5m 3階=4.51m
搬送機器:貨物用エレベーター 3基(1~3階)、垂直搬送機 6基(2~3階)
トラックバース:大型車 60 台着車可能(倉庫全体)

■福山通運(株)<8月19日>
愛知県北名古屋市で物流施設「北名古屋流通センター(仮称)」を起工/中部エリアを中心とした広域配送拠点、MH機器の充実で働きやすい環境づくり推進


 福山通運(株)は、愛知県北名古屋市に新設する物流施設「北名古屋流通センター(仮称)」の起工式を行った。
同施設は、集配業務に加え、流通加工、保管業務を兼ね揃えたロジスティクスターミナル。名古屋高速「清洲東 IC」より車で約6分に位置し、「中部国際空港」や「名古屋港」へのアクセスに優れることから、同社は中部エリアを中心とした広域配達拠点とする方針だ。業務の効率化・省人化を図るMH機器を充実させ、働きやすい環境づくりを推進するほか、同社ネットワークを最大限に活かし、倉庫保管から輸送までのワンストップサービスを実現する。

※「北名古屋流通センター(仮称)」の施設概要
所在地:愛知県北名古屋市石橋白目 20
建築面積:7,042.50 ㎡
延床面積:2万1,600.72 ㎡
その他:地上 3 階建て、鉄骨造、太陽光設備有
竣工予定:2025 年 12 月

■東京建物(株)<8月19日>
埼玉県白岡市でマルチテナント型物流施設「(仮称)T-LOGI白岡」を着工/延床面積約1万3,300坪、環境配慮の取り組みが充実


 東京建物(株)は、埼玉県白岡市でマルチテナント型物流施設「(仮称)T-LOGI 白岡」の建設に着手した。
同施設は、「T-LOGI」シリーズにおいて埼玉県内で開発する物流施設としては「T-LOGI 久喜」「T-LOGI 加須」「T-LOGI 本庄児玉」「T-LOGI 鶴ヶ島」「(仮称)T-LOGI 美女木」に続く第 5 弾となる物件。主な特徴 としては、①運用面において優位性の高い立地〔圏央道「白岡菖蒲IC」 と東北自動車道「久喜IC」の利用により、関東全域への配送のほか、東北方面への広域配送にも適した立地。トラック用のスロープを設けることで、倉庫床の最小分割面積を 2,500 坪程度とし、幅広い賃借ニーズに対応する設計〕、②環境配慮の取り組み〔他の T-LOGI シリーズと同様、屋上に設置した太陽光パネルにより発電された電力を商用電力と併せて施設内で自家消費する予定。また、同施設内で消費しきれない余剰電力については、同社所有施設に送電し、再生可能エネルギーを余すことなく活用。こうした自家発電・自家消費の仕組みにより、環境に配慮した施設の証である「BELS」最高ランクである「ZEB」認証、および「CASBEE」S ランクを取得する予定〕―の3点が挙げられている。

※「(仮称)T-LOGI白岡」の施設概要
所在地:埼玉県白岡市下大崎字下端 760- 1 他(地番)
敷地面積:約 5,460 坪
延床面積:約 1万3,330 坪(予定)
規模:地上4 階(予定)
形状:4 層スロープ / 1,2 階片面バース(予定)
構造:S 造
耐震区分:耐震
プラットフォーム:1,2 階=高床式 1.0m(予定)
梁下有効天井高:各階 5.5m(予定)〔一部を除く〕
柱スパン:10.8m(W)×10.6m(D)
床荷重:各階 1.5t/㎡
ドックグレベラー:8 台(1,2 階:各 4 台)
バース数:50 台(1 階 24 台・2 階 26 台)
駐車場:83 台(普通車:71 台 軽自動車:11 台 身障者用:1 台)
トラック待機場:4 台 (10t:3 台、40ft:1 台)
竣工: 2026 年春(予定)

■オリックス不動産(株)<8月21日>
茨城県つくば市のマルチテナント型物流施設「つくばロジスティクスセンター」が完成/入居テナント企業は100%再エネ由来電力の利用が可能


 オリックス不動産(株)は、茨城県つくば市で建設を進めていたマルチテナント型物流施設「つくばロジスティクスセンター」が完成したと発表した。
 同施設は、圏央道「つくば中央IC」から約4.7km、常磐道「谷田部IC」から約9kmの立地で、東京都心まで車で約1時間の距離に位置する。圏央道と常磐道が交差するエリアにあることから、都心への配送と北関東を中心とした関東全域への配送のいずれにも対応可能。つくばエクスプレス「研究学園駅」から約2kmと、通勤利便性にも優れる。また、つくば市は、市が誕生した1987年以降毎年人口増が記録されるなど、日本でも有数の人口増加都市であり、入居テナント企業の雇用確保についても優位性が高い。
 建物は、延床面積4万9,530.65m2(約1万4,983.02坪)、鉄骨造4階建てのマルチテナント仕様で、募集区画は最小約3,200坪から、最大で4テナントの入居が可能。1階から2階にスロープを設け、1階に最大26台、2階に最大24台の大型車(10t車)が同時接車可能なバースを備えた。施設内には、入居テナント企業の従業員が昼食や休憩などに利用可能なカフェラウンジを用意しており、施設内ワーカーの職場環境の向上にも貢献する。
 屋上には太陽光発電設備を設置するほか、天候の影響や夜間など発電量が不足する場合にもオリックス(株)より非化石証書付き(トラッキング付き)の電力を供給することで、入居テナント企業は100%再生可能エネルギー由来の電力を利用することができる。また、同施設ではCASBEE(新築)AランクやZEB Readyの取得も予定しており、環境に配慮した仕様となっている。

※「つくばロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:茨城県つくば市東光台5-13-11他(地番)
敷地面積:2万3,800.18㎡(約7,199.55坪)
延床面積:4万9,530.65㎡(約1万4,983.02坪)
規模・構造:地上4階建て、鉄骨造
駐車場台数:普通車199台(軽車両専用駐車場1台含む)、大型トラック待機場10台
その他:トラックバース56台(50台:10t車、6台:4t車)、床荷重1.5t/㎡、梁下有効高5.5m以上、全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、EV充電スタンド4基設置
着工:2023年4月3日
竣工:2024年8月9日

注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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