■物流施設 投資関連情報2024版<6.20~6.26>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■(株)スクロール360<6月20日>
冷凍冷蔵・定温倉庫を関東エリアに拡大/食品EC物流に対応した「東京コールドセンター」と「千葉コールドセンター」を開設


 (株)スクロールの子会社で、EC・通販事業者への高付加価値ワンストップソリューションを提供する(株)スクロール360は、食品EC物流に対応した冷凍冷蔵・定温倉庫の拠点を関東エリアに拡大した。
 同社は、北海道の「千歳センター」と静岡県の「東海コールドセンター」で食品EC物流支援サービスを提供してきたが、今回新たに関東エリア(東京都・千葉県)に「東京コールドセンター」と「千葉コールドセンター」を開設し、これら両拠点でも食品EC物流支援サービスを提供する。同社が特長として掲げる「CRM物流」を継承しつつ、様々な販売形態に対して支援サービスを提供することで、食品EC事業者の売上拡大に貢献できると同社ではしている。

〇「東京コールドセンター」と「千葉コールドセンター」の特長
 基本的な工程(4温度帯の保管・ピッキング・梱包・出荷)だけではなく、ギフト対応など、商品の付加価値向上につながる工程から、出荷期限管理など食品の取り扱いにおいて重要な工程まで、煩雑な庫内オペレーションに対応する。
① EC通販に特化した庫内オペレーション
(1)ギフト対応:アソート加工・ラッピング・熨斗掛け(名入れ)・メッセージカードに対応。オリジナル資材のご提案も可能。
(2)波動対応:お中元やお歳暮・母の日や父の日・年末年始・バレンタインなど、季節要因による物流波動も対応可能。
(3)販促物同梱:特定商品へのチラシ同梱や購入回数に応じた同梱内容変更など、購入情報に応じた同梱物制御も可能。
(4)流通加工:ラベル貼り・アセンブリ(組み立て)など、複雑な加工業務も可能。
(5)出荷期限管理:商品ごとに、入庫日起点・賞味期限起点での出荷期限管理が可能。
② ありとあらゆる食品商材に対応
厳格な温度管理が求められるワインをはじめ、アイス・スイーツ・海産加工物・おせち・レトルト食品など、多彩な食品商材への対応実績がある。

※「東京コールドセンター」/「千葉コールドセンター」の施設概要
所在地:東京都江東区/千葉県市川市
敷地面積:約4,140坪(両センター合計)
温度帯:冷蔵、冷凍、定温、常温

■霞ヶ関キャピタル(株)<6月24日>
物流施設開発用地の売却を決議/神奈川県川崎市内の敷地面積5,000㎡規模の用地


 霞ヶ関キャピタル(株)は、6月24日開催の経営会議で、物流施設開発用地の売却を決議した。
 6月28日に売買契約を締結し、8月30日に売買決済を行う予定。売却先ならびに売却金額は非公だが、売却価格については、適時開示基準である同社の直前連結会計年度における売上高の10%に相当する額以上であるとしている。

※売却物件の概要
所在地:神奈川県川崎市
物件種類:土地(物流施設開発用地)
敷地面積:5,000㎡

■シモハナ物流(株)<6月24日>
大阪府高槻市で大型低温物流センターを建設/4温度帯対応でマルチシャトルやピースソーターなどを導入する最新鋭の3PL拠点として2025年10月稼働予定


 シモハナ物流(株)は、大阪府高槻市の「高槻第二営業所」の近接地に「高槻第三営業所」を建設し、2025年10月に稼働予定であると発表した。
 同施設は関西エリアで5棟目となる拠点で、「摂津北IC」から5kmに位置している。合計床面積は5,078坪。常温・冷蔵・冷凍・超冷凍倉庫の4温度帯対応とするほか、マルチシャトルやピースソーター、ロボットパレタイザー、デジタルアソートシステム、トラック予約受付サービスなどの設備・システムを導入する計画で、同社では、外食チェーンや食品メーカー、食品卸、小売業のニーズに最適な、3PL対応の最新鋭大型低温物流センターに仕上げるとしている。

■福山通運(株)<6月24日>
「いばらき五霞支店」を開設、7月1日から営業開始/集配・流通加工・保管業務を兼ね揃えたロジスティクスターミナルに


 福山通運(株)は、茨城県猿島郡五霞町に「いばらき五霞支店」を新設し、7 月 1 日から営業を開始すると発表した。
 同支店は、集配業務に加え、流通加工、保管業務を兼ね揃えたロジスティクスターミナル。首都圏中央連絡自動車道「五霞 IC」から車で約3分、都心部より 50km圏内に位置し、首都圏と東北を結ぶ物流拠点に適した立地だ。設備面では、大型トラックのトラックバースをはじめ、荷物用 EV や垂直搬送機を設置、さらに自動仕分装置を導入し(2025年3月竣工)、作業効率化および省人化に取り組む。また、倉庫面積は約 9,100 坪で、空調設備を完備し、労働環境改善を図る。
 環境面では、LED 照明や人感センサー付き照明を導入し、省エネルギー化に努めるほか、太陽光パネルの設置を進め、気候変動への対応を推進することで、持続可能な輸送網の構築を実現していくとしている。

※「いばらき五霞支店」の施設概要
所在地:茨城県猿島郡五霞町ごかみらい 12-1
営業エリア:茨城県猿島郡五霞町・境町/茨城県古河市、埼玉県幸手市/北葛飾郡杉戸町/春日部市、千葉県野田市
敷地面積:1万6,113.37 ㎡
延床面積:4万7,735.50 ㎡
構造:地上 3 階建て、鉄骨造、太陽光設備(2025年3月竣工)

■(株)ダイワコーポレーション<6月26日>
延床面積6万㎡超の大型物流施設「ダイワコーポレーション『横浜鶴見営業所』」を9月に開設/横浜港近くに国内30拠点目となる物流倉庫、海上・空輸を利用した輸配送拠点として活用可能


 (株)ダイワコーポレーションは、国内物流倉庫30拠点目となる「ダイワコーポレーション『横浜鶴見営業所』」を9月に開設すると発表した。
 同施設は、地上4階建て、延床面積1万8,944坪の大型物流拠点で、2023年6月に着工し、2024年8月末に竣工する予定だ。建設予定地は、横浜市中心部と川崎市中心部に隣接し、主要高速道路や最寄り駅、幹線道路へのアクセスに優れる。また、首都高速神奈川1号横羽線「汐入IC」、「生麦IC」からそれぞれ2km以内と利便性が高く、直線距離で羽田空港から7km、川崎コンテナターミナルから6.5km、東京湾から14km、横浜港から5.6kmと海上・空輸を利用した輸配送拠点としての活用も可能だ。また、JR鶴見線「鶴見小野駅」から徒歩約5分と通勤利便性も高く、雇用確保にも有利な立地環境となっている。
 同施設は、臨海部に位置するものの、高潮による浸水リスクが非常に低いエリアに立地している。また、高床式1階3階バースを採用しており、顧客商品がホコリや湿気などの影響を受けにくい構造になっている。
施設屋上には太陽光パネルを設置し、断熱性の高い外壁を採用するなど、環境に配慮した建築物となる。また、1階には休憩室を設置するなど、快適な労働環境を追求した施設設備となる予定だ。

※「ダイワコーポレーション『横浜鶴見営業所』」の施設概要
所在地:神奈川県横浜市鶴見区末広町一丁目1番11号
用途地域:工業専用地域
竣工:2024年8月末(予定)
敷地面積:2万8,782㎡(8,706坪)
延床面積:6万2,625㎡(1万8,944坪)
構造:地上4階建て・鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄筋コンクリート造)・高床式
床荷重:各階1.5t/㎡
軒下有効天高:各階5.5m
貨物用EV:10基(1~2階:5基 / 3~4階:5基)
垂直搬送機:4基 (1~2階:2基 / 3~4階:2基)
その他設備:休憩室、ドライバー用休憩室、だれでもトイレ、防災センター
駐車場: 乗用車:117台 / 大型車:16台

■C&W<6月26日>
埼玉県加須市で建設を進めていた物流施設「LF加須」が竣工/1棟貸しや2分割に対応可能なテナント区画仕様、レイアウト設計の自由度も高く


 クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)は、グループ傘下のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント(株)(CWAM)が加須ファシリティ特定目的会社を通じて、埼玉県加須市で建設を進めていた物流施設 「LF加須」が竣工したと発表した。
 同施設は、延床面積約2万7,000㎡の地上2階建てのボックス型物流施設。柱スパンは間口11m×奥行10.5m、倉庫の梁下有効高さは5.5m、床荷重は1.5t/㎡を確保し、荷物用エレベーターおよび垂直搬送機を各4基実装している。テナント区画は、 1棟貸し、または2分割に対応可能。ブレースを用いない構造としたため、テナントのレイアウトの自由度が高い設計となっている。また、プロジェクト全体で建蔽率を活かすことにより、敷地内に施設外周を巡る回遊性の高いトラック動線を実現している。駐車場は107台、大型車待機スペース14台を予め用意し、増設も可能。さらに、倉庫全館への空調導入に対応可能な電気容量を予め確保するなど、様々な物流ニーズに対応可能な施設となっている。
 同施設は、建築物省エネルギー性能表示制度 BELS5スター、ZEB Ready認証、建築環境総合性能評価システムCASBEE Aランク認証を取得している。また、全国有数の日照時間が得られる地域特性を活用し、屋根には太陽光発電事業者が発電した電力の一部を建物内で使用できる太陽光発電設備を設置し、テナントによるグリーン電力の利用を可能にしている。

※「LF加須」の施設概要
所在地:埼玉県加須市上樋遣川3796-1
敷地面積:2万6,729㎡
延床面積:2万6,792㎡
構造:地上2階建て、鉄骨造
着工:2023年4月
竣工:2024年5月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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