■物流施設 関連投資情報<5.16~5.22>

  • URLをコピーしました!

<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設・工場などの情報>

■エクシング(株)<5月17日>
佐賀県三養基郡に危険物倉庫を増設/佐賀県内の危険物倉庫の延床面積は約2,807㎡に


 (株)エクシングは、佐賀県三養基郡に危険物倉庫「佐賀倉庫」を増設した。これにより佐賀県内の危険物倉庫の延床面積は約2,807㎡になった。同倉庫には、自動火災報知設備や第3種二酸化炭素消火設備が設置されており、第4類の各石油類のほか、アルコール類、指定可燃物などの危険品、一般品ともに毒劇物を貯蔵することができる。また、海上コンテナデへのバンニングにも対応可能だ。

※「佐賀倉庫」の施設概要
所在地:佐賀県三養基郡上峰町大字坊所字三本谷2310-1
取扱危険物の類別・最大貯蔵量(5月1日現在〔随時変更あり〕):
・第4類第1石油類(非水溶性) ⇒108万L
・第4類第2石油類(非水溶性) ⇒90万L
・第4類第3石油類(非水溶性) ⇒60万L
・第4類第4石油類(非水溶性) ⇒12万L
・アルコール類         ⇒10万L
・指定可燃物(可燃性液体)   ⇒4万L
・指定可燃物(可燃性固体) ⇒3万L
一般取扱所の類別・最大貯蔵量:
・第4類第3石油類(非水溶性) ⇒1万9,800L

■日鉄興和不動産(株)<5月17日>
神奈川県厚木市のBOX 型物流施設「LOGIFRONT 厚木」が3月に竣工/地上5階建て・延床面積約6,100坪の規模で自由度の高いレイアウトも可能


 日鉄興和不動産(株)は、神奈川県厚木市で建設を進めていた地上 5 階建て・延床面積約 6,100 坪の BOX 型物流施設「LOGIFRONT 厚木」が3月に竣工したと発表した。

〇立地環境・アクセス
 同施設は、神奈川県厚木市・愛甲郡愛川町に跨る神奈川県内陸工業団地のほぼ中央部に位置する。首都圏中央連絡自動車道「相模原愛川IC」から約2.8kmと近距離にあり、厚木市内、相模原市内への配送のほか、東名高速自動車道、中央高速自動車道の利用により、広域物流拠点立地としても優位性を備える。3km圏内には住宅エリアが広がり、雇用面でも優位な物流拠点だ。
〇施設計画
 同施設は、車両出入口を 2カ所に設け、大型車両と通勤者・自転車・一般車の動線を分離し、安全性に配慮した動線を採用している。敷地内には、トラックバース12 台、トラック駐車場 15 台、一般車駐車場55台のほか、屋根付ミニバイク置場・自転車置場も備え、多様な交通アクセスツールに対応。倉庫部は、柱スパン約11m・梁下天井有効高5.5mを確保している。1~4 階にはブレースを配置していないため、自由度の高いレイアウトが可能。床荷重は1.5t/㎡を確保しており、汎用性の高い仕様となっている。そのほか、休憩室や喫煙室、ドライバー専用トイレなど、施設内従業員の就労環境に配慮した設備も整備されている。
〇外観・内観デザイン
 外観は断熱性・耐震性・美観に優れ、倉庫業法で定められた壁強度(2,500N/㎡)を有する金属断熱サンドイッチパネルを採用し、シルバーとブラックシルバーのシャープなデザインとした。一方、エントランスホール、給湯室、トイレなどの内観は、厚木の名の由来である木調のデザインをモチーフに全体をアースカラーでまとめ、落ち着いた温もりのある上質な空間となっている。
〇仕様・設備
 荷物用エレベーターと垂直搬送機は、南北にそれぞれ2 機配置した。ドッグレベラーも2 機標準装備しており、区画分割対応(2 分割)も想定した計画となっている。また、エントランスには、オートロック付きオートドアとカメラ付きインターホンを配備し、セキュリティも確保。全館 LED 照明をはじめ、人感センサー付き照明や節水型衛生器具などを随所に採用し、環境・省エネにも配慮した。さらに、テナントの業務形態や施設レイアウトに応じて、監視カメラやセキュリティ機器をレイアウトすることも可能だ。

※「LOGIFRONT厚木」の施設概要
所在地:神奈川県厚木市上依知字上ノ原 3025 番
敷地面積:9,909 ㎡(約 2,997 坪)
延床面積:2万256 ㎡(約 6,127 坪)
構造・階 数: S 造一部 RC 造・地上 5 階建て・BOX 型
着工:2023 年 2 月
竣工:2024 年 3 月末

■三井不動産(株)<5月20日>
愛知県岩倉市の物流施設「MFLP名古屋岩倉」が竣工/全国輸送網の中継地かつ中部圏の拠点となる好立地で施設スペックも充実


 三井不動産(株)は、愛知県岩倉市川井町で建設を進めていた物流施設「MFLP名古屋岩倉」が5月15日に竣工したと発表した。

〇同施設の特徴
(1) 2024年問題にも対応する全国輸送網の中継地となる好立地
 同施設は、名神高速道路「一宮IC」、名古屋高速一宮線「西春IC」に近接しており、広域配送に適する。首都圏と関西圏をつなぐ中継輸送拠点としての活用に優位性があり、中部圏の内陸部の産業集積地である尾張北部地区への配送にも適し、幅広いニーズに対応する。
(2)「充実の施設スペック」と「働きやすさ」を追求
 敷地面積約3万5,000㎡、延床面積約6万㎡で、各階のフロアプレートは最大1万4,000㎡。ランプ方式を採用し、4階バース前には奥行5.4mの大型庇を完備することで、悪天候下での作業効率も高めた。倉庫面積は最小約2,000㎡から使用可能で、顧客ニーズに柔軟に対応できる。BCP対応としては、72時間の非常用発電設備と備蓄倉庫を完備。また、施設内従業員が就労環境に配慮し、休憩・リフレッシュのための「ラウンジ」と「バルコニー」を設けた。ラウンジではWi-Fiを提供するほか、24時間対応可能な無人コンビニを設置。中継輸送拠点としては、ドライバー乗り換え時の待機スペースとして利用できる、快適な環境を提供する。
(3)防災拠点・憩いの場を整備し、地域に開かれた施設をめざす
 同施設の南西敷地の一部に、隣接する五条川の散策者が憩えるスペース(自主管理公園)を整備する。また、災害時の拠点となる際に活用できる「かまどベンチ」や「マンホールトイレ」なども設ける。建物内の会議室は、地域住民団体も利用可能にするなど、地域コミュニティーの拠点となることをめざす。
(4) 脱炭素社会の実現に向けた環境配慮の取り組み
 屋上の約75%に太陽光発電パネルを設置し、施設内共用部への給電にも対応。これによりDBJ Green Building認証(4つ星)を取得したほか、「ZEB」認証も取得する予定だ。専有部では、入居テナントの要望に応じて柔軟に利用できる「グリーン電力提供サービス」を提供。顧客のRE100やESGといった課題解決を支援する。

※「三井不動産ロジスティクスパーク名古屋岩倉(MFLP名古屋岩倉)」の施設概要
所在地:愛知県岩倉市川井町下田南1番地9
敷地面積:3万5,121.16㎡(約1万624.15坪)
延床面積:5万9,860.31㎡(約1万8,107.74坪)
規模・構造:地上4階建て・RCS造
着工:2023年4月 1日
竣工:2024年5月 15日

■福山通運(株)<5月20日>
マレーシア現地法人がセランゴール州で建設を進めていた新設倉庫が竣工/東南アジア地域でのネットワークをさらに強化し、多様な物流ニーズに対応


 福山通運(株)は、同社傘下のマレーシア現地法人 E.H.UTARA HOLDINGS.SDN.BHD.がセランゴール州シャーアラム地区で建設を進めていた新設倉庫が竣工したと発表した。同施設は、同国内最大規模となるポートクラン港及び首都クアラルンプールへのアクセスに優れており、物流拠点として需要が高い立地環境にある。福山通運は今後、同施設の竣工を踏まえ、東南アジア地域でのネットワークをさらに強化するほか、多様化する物流ニーズに対応するため、よりきめ細やかな物流サービスを提供するとしている。

※「E.H.UTARA HOLDINGS.SDN.BHD.新倉庫」の施設概要
所在地:Lot 2,Persiaran Tecknologi Subang,Taman Perindustrain Subang Hi-teck,40000 Shah Alam,Selangor,Malaysia
敷地面積:1万5,523 ㎡
延床面積:1万6,190 ㎡
構造:地上2階建て、鉄筋コンクリート及び鉄骨造

■SBS東芝ロジスティクス(株)<5月20日>
東日本地区の基幹物流拠点「中央セミコンダクター ロジセンター 戸塚倉庫」が稼働 /プラットフォーム事業拡大に向けた物流拠点


 SBS東芝ロジスティクス(株)は、東日本地区の基幹物流拠点「中央セミコンダクターロジセンター 戸塚倉庫」を稼働させた。
同施設は、神奈川県横浜市戸塚区に立地し、横浜新道(上矢部IC)から約150mと近距離にあることから、首都圏のほか、東海道を活用する拠点としての適性に優れる。耐震構造設計や空調完備といった仕様に加え、横浜市内陸部に立地したことで、津波リスク軽減などBCP対策にも配慮。電子部品や精密機器の取り扱い等、ユーザーの意向に沿った最適なサービスの提供が可能だ。

※「中央セミコンダクターロジセンター 戸塚倉庫」の施設概要
物件名:「 CBREIM 横浜戸塚倉庫」 ※4階建て倉庫の1・4階を賃借
所在地 :神奈川県横浜市戸塚区上矢部町 284 番 11 他(地番)
賃貸面積:5,411.4 坪(1,4 階フロア)
設備・仕様:人用 EV 15人乗り2基(共用)、荷物用 EV 3.5t2基(専用)、垂直搬送機 2基(専用)、接車バース 1階(専用)、空調設備 全館完備

■(株)サンケイビル<5月21日>
茨城県坂東市で2023年に取得した既存物流施設のリニューアル工事に着手/延床面積約4,550坪、2階建ての大型物流倉庫、2025 年 1 月に工事完了の予定


 (株)サンケイビルは、2023年に取得した茨城県坂東市の既存物流施設をリニューアルするため、 6 月に工事に着手する。
 同施設(1999 年 11 月竣工)は自社倉庫用に建築された物件で、新築から 24 年が経過している。今回の大規模リニューアル工事は、倉庫業法における営業倉庫として、賃貸可能な物流施設にコンバージョンすることが目的。工事着手後も同施設への入居を検討する顧客の要望を反映したバリューアップを進め、 2025 年 1 月での工事完了と賃貸稼働をめざす。

〇リニューアル計画(予定)
①倉庫業法における営業倉庫として使用可能な賃貸倉庫にコンバージョン
 自社倉庫として建築された同施設を倉庫業法で定められた耐荷重のある防火区画壁を形成するなど遵法性を担保し、入居テナントが営業倉庫として使用できる賃貸倉庫にコンバージョン。
②機能性の強化
 既存の荷物用エレベーター、垂直搬送機(各2基)を使い勝手に優れた最新型の機種に更新するほか、荷物用エレベーターを1基増設し、荷物の縦搬送機能を向上。そのほかフォークリフト用充電スペースの設置、フォークガードの新設など、倉庫としての機能性を強化する。
③従業員やドライバーが快適に働ける空間づくり
 倉庫、事務所棟の内装、外装を一新するほか、倉庫内照明の照度の確保、倉庫・事務所の水廻りの更新、従業員が休憩できるラウンジの設置、ドライバー用休憩室の設置等従業員やドライバーが 快適に働ける施設とする計画。
④ニーズを取り入れた付加価値の検討
 事着手後も物流会社等のニーズに対応した危険物倉庫の設置や災害時に備えた設備の設置等、同施設の付加価値を探求し、可能な限り反映する。

※「(仮称)茨城県坂東市物流施設再生計画 」の施設概要
敷地面積:約 1万4,999 ㎡(約 4,537 坪)
延床面積:約 1万6,693 ㎡(約 5,049 坪)※庇の面積含む
〈倉庫棟:約 1万5,998 ㎡(約 4,839 坪) 事務所棟:約 695 ㎡(約 210 坪)〉
構造・規模:倉庫棟 鉄骨造・地上2階建て/ 事務所棟 鉄骨造・地上3階建て

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

目次