■物流施設 投資関連情報2024版<4.25~5.1>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■センコー(株)<4月25日>
滋賀県東近江市で建設を進めていた危険物倉庫2棟が竣工 /危険物倉庫ニーズの高い湖東地区の実情踏まえ新設

 センコー(株)は4月25日、滋賀県東近江市の京滋東支店湖東車輌営業所敷地内で建設を進めていた危険物倉庫2棟が竣工したと発表した。
 滋賀県東近江市は、名神高速道路の「湖東三山スマートIC」と「八日市IC」の中間地で、東海地区、関西地区、北陸地区への輸送アクセスに優れる。同社は長年、滋賀県内の工場を中心とした物流業務を手掛けてきており、同市内での営業実績も豊富。同市の湖東地区では、危険物倉庫のニーズが高いにも関わらず、既存危険物倉庫が少ないことから、同地区内にある湖東車輌営業所敷地内への危険物倉庫新設を決定し、建設を進めていたものが今回竣工に至った。

※「湖東作業・倉庫営業所 湖東危険物倉庫1号棟、2号棟」の施設概要
所在地:滋賀県東近江市北花沢百々100
敷地面積 :7,648㎡(2,313坪) ※湖東車輌営業所と同一敷地内
建物構造:鉄骨造平屋建て、耐火建築物
荷役機器:防爆リフト2台(カウンター1、リーチ1)
延床面積:<1号棟>1,000㎡(302坪) <2号棟>1,000㎡(302坪)
保管可能貨物:第4類(1石~4石)、指定数量の制限なし

■南日本運輸倉庫(株)<4月25日>
群馬県佐野市に新設する「佐野田沼チルドフローズンセンター(仮称)」の地鎮祭を実施/2025年7月に稼働開始となる予定


 南日本運輸倉庫(株)は、群馬県佐野市に新設する「佐野田沼チルドフローズンセンター(仮称)」の地鎮祭を、4月17日に実施したと発表した。
 同施設は、佐野エリアで同社として2棟目にあたる冷蔵冷凍倉庫で、北関東自動車道「佐野田沼IC」から1km圏内に位置し、幅広いエリアへのアクセスに優れる。立地は市街化調整区域で、物流総合効率化法の認定も受けたことから、今回着工の運びとなったもの。なお、同施設の稼働開始は2025年7月となる予定だ。

※「佐野田沼チルドフローズンセンター(仮称)」の施設概要
所在地:栃木県佐野市吉水町1008-1
敷地面積:9,140.13㎡ (約2,764.89坪)
稼働開始:2025年7月
特徴:チルドフローズン

■中央日本土地建物(株)<4月25日>
東京都八王子市で建設を進めていた物流施設「LOGIWITH八王子」が竣工/厚木に続く同シリーズ第2弾となる開発物件、延床面積 2万5,000 ㎡超でレイアウトしやすいスペース形状


 中央日本土地建物(株)は、東京都八王子市で建設を進めていた物流施設「LOGIWITH(ロジウィズ)八王子」が竣工したと発表した。同社は2022年5月に本格的に物流施設開発事業に参入し、2023年6月には「LOGIWITH厚木」を建設しており、新施設は同シリーズ第2弾となる開発物件。同社は、習志野市、綾瀬市、寝屋川市でもすでに物流施設用地を取得しており、今後さらに物流施設開発を加速していく予定だ。
 同施設は、中央自動車道「八王子 IC」から6.2km、北野工業団地地区内に位置し、圏央道や国道 16号へのアクセスに優れる。京王線「北野駅」から徒歩 15 分、JR 中央線「八王子駅」からは京王電鉄バス「市場前停留所」下車で徒歩 3 分の距離に位置しており、従業員の雇用面でも優位性がある。
 同施設の延床面積は約2万5,000㎡で、1フロアあたりの面積は6,000㎡超(1階を除く)。建物の柱スパンは11.6m×10.2mと間口を広く確保し、1スパンに10tトラックが最大3台、合計22台接車することができるトラックバースを備えている。また、大型車両と一般車両の出入り口を別に設けており、動線の交錯を防ぐことでスムーズな入出庫を実現。施設内は梁下5.5mを確保し、貨物用エレベーターや垂直搬送機をまとめて配置することで、レイアウトしやすい形状の倉庫スペースを確保した。各階の事務所スペースは、大きな開口部を設けた開放的な執務空間に加え、植栽豊かなバルコニーとリフレッシュコーナーを一体で設け、快適性向上を図った。
 また、同施設の敷地面積の12%を緑化するとともに、多摩産の木材を使用したベンチを設置し、自然とのつながりや憩いの場を設けた。敷地内のポケットパークにはレインガーデンを導入し、雨水の流出抑制とヒートアイランド現象の緩和に貢献。今後は太陽光パネルを屋根に設置し、発電電力を施設内の使用電力の一部に充てる計画だという。

※「LOGIWITH 八王子」の施設概要
所在地: 東京都八王子市北野町 588-2(住居表示)
敷地面積:1万1,679.28㎡(約 3,532,98 坪)
延床面積:2万5,213.40㎡(約7,627.05 坪)
建物概要:構 造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造、地上 4 階建て
駐車場:トラックバース22台、大型車両6台、一般車両 69台、駐輪場 バイク12台、自転車20台
着工:2023 年2月
竣工:2024 年4 月

■(株)阪急阪神エクスプレス<4月25日>
マレーシア現地法人がクアラルンプール近郊の既存倉庫を増床/メディカル関連の取り扱いを強化、保税倉庫ライセンスの取得も目指す


 (株)阪急阪神エクスプレスのマレーシア現地法人、 HANKYU HANSHIN EXPRESS (MALAYSIA) SDN.BHD.(本社:クアラルンプール)は4月1日、クアラルンプール近郊の既存倉庫「シャー・アラム倉庫」を 増床した。
 同倉庫は、ポートクラン港から30km、クアラルンプール国際空港から45kmの距離にある工業団地内に設置されており、利便性が高い。2018年10月に特定顧客貨物の取り扱いで営業を開始し、その後、新規顧客貨物の取り扱いのため、合計1,858 ㎡に増床した経緯がある。近年はメディカル関連を中心に倉庫需要のさらなる増加が見込まれており、今回、隣接区画のスペースを借り増しし、従来の3 倍強となる合計6,038 ㎡への増床に踏み切った。
 同倉庫には定温ルームが完備されており、マレーシア現地法人で取得している GDPMD認証のもと、メディカル関連顧客のニーズにも幅広く対応している。また、同倉庫が立地する工業団地は、アクセス性に優れ、多数の製造企業が進出していることから、マレーシア現地法人では今後の保税倉庫需要の増加も見込んでおり、年内での保税倉庫ライセンス取得を目指すとしている。

※「シャー・アラム倉庫」の施設概要
所在地:Lot21, Lion Industrial Park, Persiaran Tengku Ampuan, Section 26, 40300 Shah Alam, Selangor Darul Ehsan, Malaysia
延床面積:約6,038 ㎡
増床日:2024 年4 月1 日

■ダイセーロジスティクス(株)<4月25日>
愛知県一宮市の「一宮ハブセンター」が菓子共配センターとして稼働開始/物流2024年問題による中継拠点需要増加で中京エリアに初進出


 ダイセーロジスティクス(株)は5月1日、愛知県一宮市の「一宮ハブセンター」を稼働させる。
 同施設は、物流2024年問題により、関東と西日本をつなぐ中継拠点としての需要が高まっている中京エリアでの同社初の物流拠点で、マザーデポ機能を兼ね備えた菓子共配センターとして開設したもの。全国から中京エリアへ配送する菓子の共配をメインとしつつ、十分な保管スペースを活用したマザーデポ機能を兼ね備えることにより、使い勝手に優れた物流拠点として機能させる。倉庫内には約480坪の定温スペースがあり、夏場でもチョコレートやグミなどの温度管理・品質管理が可能。今後は、隣接する(株)ライフサポート・エガワとの協業も予定しており、コスト削減・物流効率化を実現していく考えだ。
 ダイセーロジスティクスは関東を中心に拠点を展開しており、西日本では、大阪と沖縄に拠点を開設している。今回稼働させた一宮ハブセンターは、2023年10月に竣工した東京建物(株)のマルチテナント型物流施設「T-LOGI一宮」の一角(約1,678 坪)を使用しており、小牧エリアと名古屋都心部へのアクセスに優れる。ドライバーの労働時間規制により、関東から西日本への配送では中継輸送が増え、関東と関西をつなぐ中継拠点の需要が高まっていることから、今回、同社として初めて中京エリアに物流拠点を開設する運びとなった。

※「一宮ハブセンター」の施設概要
所在地:愛知県一宮市萩原町林野字鷲宮8-1「T-LOGI一宮」4階
延床面積:約1,678坪(バース込み/ドライ1,198坪、定温480坪)、別途事務所 63坪
センター機能:DC型・TC型
共配エリア:自社/愛知県、三重県、岐阜県 、委託/石川県、富山県、福井県(予定)
稼働開始:2024年5月1日~

■鴻池運輸(株)<4月26日>
長野県安曇野市のサントリー天然水専用 保管・配送拠点「安曇野営業所 第2倉庫」が竣工/AGF 導入で倉庫2階フロア全体の無人化を実現、労働力不足に対応


 鴻池運輸(株) は4月23日、サントリー天然水専用保管・配送拠点「安曇野営業所 第2倉庫」(長野県安曇野市)の竣工式を実施した。
 同施設は、「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」の2系列目となるサントリー天然水製造ラインの稼働に伴い、同製品専用の保管・配送体制を強化するため、既存の第1倉庫に隣接する形で増設されたもの。同社は、第2倉庫2階にレーザー誘導方式AGFを6台導入し、製品の入出庫・保管作業を自動化する方針。フロア全体の無人化は、同社倉庫では初めて。同社では、物流現場の慢性的な労働力不足に対する取り組みの一環だとしている。。

※「安曇野営業所 第2倉庫」の施設概要
所在地:長野県安曇野市穂高牧 1110
延床面積:1万1,000 ㎡
規模:鉄骨造り 2 階建て
竣工日:2024 年 3 月 28 日
稼働日:2024 年 4 月 23 日
取扱品 :サントリー天然水 (北アルプス)

■SMFLみらいパートナーズ(株)<4月30日>
「IIF習志野ロジスティクスセンターII」 の建て替え再開発事業のパートナーに選定/REITブリッジスキームで対象物件のバリューアップを実現


 三井住友ファイナンス&リース(株)の戦略子会社、SMFLみらいパートナーズ(株)は、産業ファンド投資法人が資産運用を委託する(株)KJRマネジメントにより、産業ファンド保有の物流倉庫「IIF習志野ロジスティクスセンターⅡ」について、建て替え再開発事業のパートナーに選定されたと発表した。
同事業は、産業ファンドが所有する既存建物を解体・更地化した後、SMFLみらいパートナーズが産業ファンドから土地を賃借したうえで、新たな物流倉庫を建築するもの。物流倉庫完成後、一定期間保有したうえで、将来、産業ファンドへの同物件の組み入れを企図したブリッジ機能の提供により、同物件のバリューアップを実現する。同物件は、未消化容積率・未消化建ぺい率が大きく存在するため、再開発ポテンシャルが非常に高い。SMFLみらいパートナーズが同事業に参画し、ブリッジ機能を提供することで、産業ファンドは再開発期間中の収益ダウンタイムや解体費などの費用負担を回避し、建て替え再開発を推進することが可能になるとしている。

■鴻池運輸(株)<5月1日>
メキシコでエンジニアリング事業を展開するグループ会社が 3番目の業務拠点を開設/自動車関連など工場設備の工事需要に対応


 鴻池運輸(株)のメキシコのグループ会社で、エンジニアリング事業を展開する Konoike Mexico S.A. de C.V. (本社:メキシコ合衆国ハリスコ州トラケパケ、以下 KMX)は、エンジニアリング業務の新拠点「モンテレイ事務所」 (ヌエボ・レオン州の州都モンテレイ) を 5 月 1 日 に開設し、業務を開始した。
 KMX は、2014 年の設立以来、メキシコ国内の工場の生産設備の輸送・据え付け、ユーティリティ工事などのエンジニアリング業務をはじめ、海上・航空貨物のフォワーディング業務を通じて蓄積した知見や経験をもとに、顧客の工場新設・増設に伴うエンジニアリング業務・物流を支援している。モンテレイ事務所が位置するヌエボ・レオン州 モンテレイは、米大手電気自動車メーカーをはじめ今後多くの企業の進出が予定されており、KMX主力のエンジニアリング業務の需要増が見込まれている。同事務所の開設は、これらおう盛なエンジニアリング業務ニーズに対応するもの。エンジニアリング業務を行う日系企業として初めて開設したモンテレイ地区拠点で、KMXとしては3番目の拠点だ。
 KMXはまた、2019年にKMXの2拠点目の仮事務所として開設していたエンジニアリング業務拠点のシラオ事務所 (グアナファト州シラオ) についても、モンテレイ事務所開設に合わせて、5月1日に本格稼働させたとしている。
 鴻池運輸は、エンジニアリング事業を「中期経営計画」(2023年3月期~2025年3月期)の注力事業の一つに位置付けており、海外事業についても今後の事業戦略において拡大を目指していく考えだ。

※ 「Konoike Mexico S.A. de C.V. モンテレイ事務所」の施設概
所在地:Kappa 400, Parque Industrial FINSA, Parque Industrial Milenium, 66626 Cdad. Apodaca, N.L. , Mexico
業務内容:国際輸送、据付エンジニアリング、配管工事、電気工事など
業務開始日 :2024年5月1日

■大和物流(株)<5月1日>
千葉県印西市に物流施設「千葉ニュータウン物流センターⅡ」を開設/既存施設との人員・車両の共有・連携により安定的で効率的な施設運営目指す


 大和物流(株)は5月1日、千葉県印西市に物流施設「千葉ニュータウン物流センターⅡ」を開設する。
 同社は現在、印西市で「千葉ニュータウン物流センター」を稼働させているが、需要拡大に伴う満床状態が続いており、これに対応してキャパシティ拡大を図るため、新施設を開設するもの。今後は、既存施設の強みを活かした効率的なセンター運営を実現するため、両施設の一体的な運営を図っていく予定だ。
 新施設が所在する千葉県印西市は、東京都心から約40kmの距離に位置し、交通アクセス面での利便性も高く、首都圏消費地向けの配送に適している。また、人口増加の伸び率も高く、職住近接の就労環境が整っていることから、仕分けや流通加工などの従業員を確保するうえでも優位性があるという。既存施設では約80名の従業員(パート・派遣スタッフを含む)が従事しており、新施設との距離が約450m(徒歩約5分)であることから、両施設間での人員や車両の共有・連携を行うことで、安定的で効率的な施設運営が可能になると同社では見込んでいる。

※「大和物流(株) 千葉ニュータウン物流センターⅡ」の施設概要
所在地:千葉県印西市泉野3-8
運用面積:1万1,355.03㎡(約3,434.90坪)
建物構造:地上5階建て(シングルランプウェイ型)
バース形状:高床式
床荷重:倉庫1.5t/㎡、バース2.5t/㎡
設備:ドックレベラー:3基
開設日:2024年5月1日

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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