■物流施設 投資関連情報2024版<3.28~4.2>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■アスクル(株)<3月28日>
埼玉県上尾市の大規模物流センター「ASKUL関東DC」が竣工/ロングテール商品在庫集約による配送効率向上を目指し、2025年6月に稼働開始予定


 アスクル(株)が新たに運営する大規模物流センター「ASKUL関東DC」を構える物流施設「GLP上尾」(埼玉県上尾市)が3月31日に竣工した。同施設は、日本GLP(株)が「Co,Well-Beingをコンセプトとして開発した物流施設。アスクルは同施設を「ASKUL関東DC」とし、2025年6月稼働開始に向けて準備を進めるとしている。
 同センターは、同社物流拠点のなかで「ASKUL Value Center 関西」に次ぐ2番目の賃借面積となる大規模物流センターで、事業所向けEC「ASKUL」と一般消費者向けEC「LOHACO」双方の物流を担う。その立地は、圏央道「桶川加納IC」、東北自動車道「岩槻IC」、首都高「与野IC」と3つのインターチェンジへアクセスに可能で、関東エリアから東北エリアまでを網羅できる優位性がある。
 同社は、同センターを中期経営計画で重要なミッションを担う東日本の大規模物流センターとして位置づけ、ロングテール商品の在庫を集約するほか、商品配送形態の箱単位比率を高めることで配送コストの低減を図る意向。現在ASKUL Value Center 関西から出荷しているロングテール商品の出荷も同センターに切り替えることで、東日本地域ユーザーに対する配送距離を短縮し、ロングテール商品についても「明日(あす)来る」サービスの実現を目指す。
 同社はまた、同社物流拠点への納品が同センターに集約されることにより、物理的な輸送距離の短縮が図れることから、サプライヤーや配送パートナーの環境負荷低減を図ることも可能だとしている。

※「ASKUL関東DC」の施設概要
所 在 地:埼玉県上尾市愛宕3-1-22
敷地面積:4万5,976,78㎡
延床面積:10万4,931,76㎡
建物階数:5階建・免震構造
竣工:2024年3月31日(2024年6月賃借開始予定)
稼動開始:2025年6月(予定)

■ (株)日新<3月28日>
神戸市と「神戸テクノ・ロジスティックパーク」の土地売買契約を締結/危険品等の倉庫不足解消と半導体原料保管に対応する温度管理可能な危険品倉庫開設へ


 (株)日新は、神戸テクノ・ロジスティックパーク (神戸複合産業団地)に新たな物流倉庫を建設するため、神戸市と土地売買契約を締結したと発表した。
今回の土地取得は、第7次中期経営計画の施策の一環。化学品・危険品の事業拡大、神戸近郊における危険品・ 高圧ガス倉庫不足の解消を目指し、半導体原料の保管に対応する温度管理可能な危険品倉庫を当該地に開設するとしている。

※「神戸テクノ・ロジスティックパーク」分譲地の概要
所 在 地 :兵庫県神戸市西区見津が丘 6 – 26-1、26-2、26-3 3
面 積: 3万1,271.02 ㎡

■(株)小糸製作所<3月29日>
インド現地100%子会社が3つ目の生産拠点「グジャラート工場」を3 月に稼働/インド西部での自動車生産やEVなどの受注拡大に対応し、高効率なものづくり目指す


 (株)小糸製作所は、インド現地100%子会社のインディア・ジャパン・ライティング・プライベート・リミテッド(IJL)が3つ目の生産拠点となる「グジャラート工場」を建設し、3 月から稼働を開始したと発表した。
 新工場建設は、インドにおける中長期的な自動車産業の成長や、受注拡大に対応するのが目的。新工場はインド西部での自動車生産や EV をはじめとする 受注拡大に対応し、工程の近接、複合化等の高効率なものづくりを目指すとしている。

※「グジャラート工場」の工場概要
所 在 地 :インド グジャラート州サナンド工業団地
敷地面積:約 10万㎡
延床面積:2万9,000 ㎡
事業内容 :自動車照明器の製造・販売
生産開始 :2024 年 3 月 18 日
生産能力 :自動車用 前照灯/標識灯 各 50 万台(2025 年度末予定)
投資金額 :約 37 億円(2018~2024 年度 合計)
主要納入先:マルチ・スズキ・インディア、タタ自動車 等

■ヤマシタヘルスケアホールディングス(株) <3月29日>
グループの山下医科器械(株)が「新鳥栖TMS センター(仮)」開設に着手/既存の「鳥栖 TMS センター」敷地内に開設し、物流機能のさらなる品質改善 と効率化など目指す


 ヤマシタヘルスケアホールディングス(株)は、同社グループの山下医科器械(株)が新物流センター「新鳥栖TMSセンター(仮)」の開設に着手したと発表した。
新物流センター開設は、商社事業の要である物流機能のさらなる品質改善と効率化、および社会課題の解決を図るのが目的。同社が保有する「鳥栖TMSセンター」の敷地内に開設し、顧客 、物流インフラ・物流ネットワーク、経営、社会環境などの多様な視座から、高付加価値物流機能の実現に向けて準備を進める。

※「新鳥栖TMS センター (仮)」の施設概要
所 在 地 : 佐賀県鳥栖市轟木町 1777-1
敷地面積 : 1万3,203 ㎡
延床面積 : 約 1万9,000 ㎡(予定)
建物構造 : 地上 3 階建て(予定)
稼働時期 : 2026 年度中(予定)

■霞ヶ関キャピタル(株)<3月29日>
京都市伏見区の賃貸型冷蔵倉庫「LOGI FLAG Fresh 京都Ⅰ」が竣工/防熱処理により建物一部を冷凍倉庫として運用することも可能


 霞ヶ関キャピタル(株)は、同社が開発用地のソーシングおよび企画立案を行い、アセットマネジメント業務を受託している賃貸型冷蔵倉庫「LOGI FLAG Fresh 京都Ⅰ」が竣工したと発表した。テナントは三友通称(株)に決定しており、同社が1棟借りするとしている。
 同施設は、京都市中心部から約8kmの好立地に位置し、名神高速道路「京都南IC」から約3.5kmと近く、近隣の公共交通機関からのアクセスもいいため、物流施設として高い交通利便性を有している。同施設から2km圏内の人口は約5万7,000人で、世帯総数が約2万2,000世帯と人口集積地にも近いため、雇用確保や配送面でも優位性が高い。
 同施設は、貸主側が環境に配慮した自然冷媒による冷蔵設備を設置した賃貸型冷蔵倉庫。建物階層が2層になっているため、倉庫内オペレーションの効率化が高く、立地面でも京都市内や近隣他府県の消費地に向けての地域配送から中域配送に適した物流施設となっている。建物の一部を冷凍倉庫として運用することを可能にするため、防熱処理も実施。+15℃~−25℃と幅広い温度帯に対応できる仕様となっている

※「LOGI FLAG Fresh 京都 I」の施設概要
所在地:京都府京都市伏見区久我御旅町9-8 他
敷地面積 :1万873.24 ㎡(3,289.15 坪)
延床面積 :1万2,703.52 ㎡(3,842.81 坪)
構造:鉄骨造 地上2階建て
スペック:梁下有効高 5.5m、床荷重 1.5t/㎡、柱スパン 11.50m×10.25m、乗用車駐車場 19台、トラックバース 27台
評価認証:CASBEE京都Aランク取得、CASBEE建築評価認証Aランク取得見込み

■安田倉庫(株)<4月1日>
埼玉県加須市に新物流倉庫「加須営業所」を開設/首都圏・東北地域への配送機能強化とメディカル物流サービス拡充を目指す


 安田倉庫(株)は4月1日、埼玉県加須市に新物流倉庫「加須営業所」を開設し、営業を開始した。
 同営業所は、東北自動車道「加須IC」から車で4分の距離に立地しており、免震構造や非常用電源などによる災害強靭性に加え、医薬品の保管管理に対応した空調・保冷庫等の設備も備えている。同社では、同営業所開設により、首都圏全域から東北地域をカバーする拠点として配送機能の一層の強化、医薬品をはじめとしたメディカル物流サービスの拡充を図っていく。また、同営業所敷地内には危険品倉庫(延床面積約382㎡)の建設も進めており、2024年6月に竣工する予定。

※「安田倉庫(株) 加須営業所」の施設概要
所在地:埼玉県加須市北大桑138-1
敷地面積:2万1,430㎡(約 6,482坪)
延床面積:3万9,738㎡(約1万2,020坪)
構造:鉄骨造(免震構造)・倉庫4階建て
開設日:2024年4月1日

■クレド・アセットマネジメント(株)<4月2日>
神奈川県厚木市に「CREDO厚木」が着工/新東名「厚木南IC」至近、1社専用の物流施設


 クレド・アセットマネジメント(株)は、神奈川県厚木市で1社専用型物流施設「CREDO厚木」の建設に着手した。同施設は 2025 年 7 月竣工予定で、すでに大手物流会社による1棟賃借が内定している。
 同施設建設においては、周辺の自然環境を活かし、相模川沿いの緑豊かな遊歩道につながるエリアを設けるほか、環境に調和する外観デザインや植栽の採用など、周辺環境との調和を重視する。環境面では、屋上への太陽光発電システム導入を予定しており、テナントの再生可能エネルギーの利用を可能にするほか、高騰する電気料金負担の軽減を図る。また、エントランスや休憩スペースには自然材・再生材を利用するとしている。
 施設面では、1〜3 階の各階に倉庫オペレーションに応じたオフィスエリアを設け、事務室や休憩室、荷受室など、テナントニーズに沿った柔軟なエリア設定を可能とする意向。また、空調、非常用発電機の増設、自動化対応など幅広い機能拡張のオプションを準備している。

※「CREDO 厚木」の施設概要
所在地:神奈川県厚木市戸田
敷地面積:8,092 m²(2,448 坪)
延床面積:1万7,017 m²(5,148 坪)
構造:鉄骨造・地上 4 階建て
着工:2024年4月
竣工:2025 年 7 月(予定)
環境認証:CASBEE A ランク(予定)、BELS 5スター(予定)

■(株)カインズ<4月3日>
関東エリアで同社最大級の物流拠点「カインズ 日高流通センター」が竣工/物流2024年問題に対応する設備・仕様を採用、サステナビリティでの社会貢献も目指す


 (株)カインズは4月3日、2025年1月稼働予定の物流拠点「カインズ 日高流通センター」が竣工したと発表した。
 同施設は、関東エリアで敷地面積および保管能力が同社最大級の流通センター。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「狭山日高IC」から約3.4kmに位置し、圏央道と国道16号の結節点に立地することから、首都圏各店舗にアクセスしやすい。
 同施設は、トラックバースを3面採用しており、127台の車両の同時接車が可能。物流2024年問題に対応するもので、トラックドライバーの荷待ち時間削減を見込む。一方、構内作業では、荷物の仕分けや荷下ろしなどの自動化により省人化を実現するとしている。
 環境面では、屋根全面に配置した太陽光パネルにより2.6Mの太陽光発電が可能。同施設の使用電力のうち70%を再生可能エネルギーでまかなえるとしている。また、岐阜プラスチック工業(株)と共同で、茶を抽出した後に排出される茶殻をプラスチック代替原料として再利用した「茶殻リサイクルパレット」を開発し、カインズとして初めて採用。有限資源の代替素材を有効利用するサステナビリティの取り組みも積極的に進める。
 このほか、同施設敷地内にある既存林の伐採樹木の一部をエントランスホールや休憩室の内装や建築資材として再利用し、環境負荷低減を図ったとしている。

※「カインズ 日高流通センター」の施設概要
所在地:埼玉県日高市大字上鹿山字茗荷沢780-1
敷地面積:約5万5,026.15㎡
延床面積:約6万6,166.08㎡
保管能力:約1万8,000PL
トラックバース:127台 駐車場:285台
着工:2023年1月
竣工:2024年4月3日
稼働開始時期:2025年1月(予定)

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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