■物流施設 投資関連情報2022版<10.6~10.12>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■プロロジス<10月6日>
岡山県に賃貸用物流施設「プロロジスパーク岡山」の開発を決定、中四国全域から関西・山陰をカバーする物流ハブに進出


 プロロジスは、岡山県岡山市で新たな賃貸用物流施設「プロロジスパーク岡山」を開発することを決定した。
本施設の開発地は、中四国エリア全域から関西・山陰地方への配送をカバーする立地にあり、入居企業の業態やニーズに合わせてBTS型(特定企業専用)、またはマルチテナント型のいずれにも対応可能な物流施設として計画を進め、完成後は幅広い業種を対象に入居企業を募集する。開発地のある早島地区は歴史的にも流通・物流の要衝であり、中四国エリアの物流中心地になっているという。また、関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置しており、山陰方面への配送もカバーできるため、「2024年問題」への対応も含め、中四国エリアの物流ハブとして高いポテンシャルがあるとしている。開発地は1986年に完成した流通業務団地「岡山県総合流通センター」内に位置し、24時間・365日の操業にも対応。標高が高く地盤の良いエリアにあり、水害リスク・液状化リスクは極めて低く、防災性にも優れている。岡山市は政令指定都市で、通勤想定範囲内には約95万人が居住しており、雇用確保においても優位性がある。
 本施設は、約1万6,000㎡の敷地に、BTS型(特定企業専用)、複数企業で利用可能なマルチテナント型のいずれにも対応可能な物流施設とする計画。地上4階建て、延床面積約3万3,000㎡の規模を想定しているが、敷地利用計画や施設設計は、入居企業のニーズや業態に合わせて柔軟なプラン設計が可能な施設とする予定だ。冷凍冷蔵倉庫や重量物に耐えられる床の仕様、庫内空調設置などにも対応可能。入居企業の物流作業・搬出入の効率向上を考慮し、1階に両面バースの採用や、庫内中央部に将来拡張可能な複数台の垂直搬送機の設置を検討している。マルチテナント型物流施設とする場合はスロープを設け、3・4階を保管効率の高いメゾネット仕様とする計画で、最大4社程度の利用を想定している。
 本施設では入居企業の事業継続性や地域の防災性向上にも配慮し、施設内に緊急地震速報システム、衛星電話、非常用発電機および給水設備など、当社の最新鋭のマルチテナント型物流施設の仕様に基づいた防災設備を設置し、入居企業のBCPもサポートする。また、物流施設内の従業員の利便性に配慮し、快適に就業できる環境を整える計画。さらに、ESG推進のために自家消費の太陽光発電やEV充電設備の設置やLED照明の導入なども検討している。

※「プロロジスパーク岡山」の計画概要
開発地:岡山県岡山市
階数:地上4階建
敷地面積:約1万6,000㎡(約5,000坪)
延床面積:約3万3,000㎡(約1万坪)
着工予定:2024年
竣工予定:2025年

■TC神鋼不動産(株)<10月6日>
「AS-LOGI(アスロジ) 神戸Ⅰ」を竣工、同社として竣工第1号の物流施設


 TC神鋼不動産(株)は、同社物流施設竣工第1号となる「AS-LOGI(アスロジ) 神戸Ⅰ」が竣工したと発表した。
 本施設は、延床面積1万118.74m²の物流施設で、兵庫県神戸市須磨区に所在する神戸流通センター内に位置している。立地は、神戸淡路鳴門自動車道「布施畑IC」から約1km、 阪神高速 31 号神戸山手線「白川南IC」から約3km の距離にあり、東西南北につながる広域幹線道路網で関西主要都市である神戸・大阪・京都エリアに加え、西日本を幅広くカバーできる。物流団地内にあるため、渋滞の影響が少なく、24時間稼働も可能。また、当該エリアは、内陸部のため津波・高潮の影響を受けず、安定した地盤であるため、地震など自然災害に強い立地となっている。ニュータウンエリアにも隣接しているため、市営地下鉄「総合運動公園駅」徒歩10分、神戸       三宮まで電車で21分とアクセスにも優れており、雇用確保も期待できる。建物仕様については、太陽光発電設備や CASBEE「A」取得など、次世代に向けた環境配慮型の物流施設となっている。

※「AS-LOGI 神戸Ⅰ」の物件概要
竣工:2022年9月末
所在地:兵庫県神戸市須磨区弥栄台1-10-1
敷地面積:4,940.64㎡(1,494.54坪)
延床面積 10,118.74㎡(3,060.91坪)
規模:地上4階
形状:4層ボックス(1F片側バース)
構造:鉄骨造
建物仕様:プラットホーム 1階(高床式1.0m)、梁下有効天井高 各階5.5m
柱スパン 10.5m(W)×11.5m(D)、床荷重 各階1.5t/m²
設備:〇太陽光発電設備 パネル出力165kw、
〇マテハン機器 ドックレベラー 1階:3基
クライミングレベラー 1階:1基
〇垂直搬送機 各階1基(1.5t)/最大荷姿:W1.7×D1.5×H2.5
※別途将来用増設スペース1台分を確保
〇エレベーター
荷物用EV 1台3.5t(W3.0×D4.0×H3.15)
乗用EV 1台15人乗(W1.6×D1.5×H2.25)
〇バース数 12台
駐車場:乗用駐車場 13台(内1台身障者用駐車場)
トラック待機場 5台

■伊藤忠ロジスティクス(株)<10月6日>
大阪府八尾市に設置した「八尾医薬品物流センター」の営業を開始


 伊藤忠ロジスティクス(株)は、大阪府八尾市に新たな医薬品物流の拠点として「八尾医薬品物流センター」の営業を開始した。本施設最大の特徴は、「EC×医薬品品質物流」。製薬メーカーの通販用の商品を取り扱い、1日に約1万件のオーダーという、大量の物量を一定の品質で取り扱うため、「自動梱包・送り状貼付機」を導入している。

■キャピタランド・インターナショナル・ジャパン(株)<10月7日>
日本国内初の都市型最新物流施設「相模原南橋本ロジスティクスセンター」を神奈川県相模原市で竣工


 シンガポールの上場不動産会社であるキャピタランド・インベストメント・リミテッドの日本法人、キャピタランド・インターナショナル・ジャパン(株)は、三井物産都市開発(株)と共同で開発を進めていた物流施設「相模原南橋本ロジスティクスセンター」が竣工したと発表した。
 本施設は、圏央道の「相模原愛川IC」から約8kmに位置し、神奈川県のほか、東京を含む首都圏の配送拠点にも適する。工業専用地域だが、最寄りのJR相模線「南橋本駅」より徒歩5分と物流施設としては希少な立地環境にあり、従業員の雇用確保でも優位性がある。建物は鉄骨造耐震地上4階建、延床面積6,826坪、有効天井高5.5m、床荷重1.5t/㎡等、先進的な物流施設の性能を備えている。テナント従業員が作業しやすいスペック・デザイン性の高い施設で、最新のニーズにも対応。環境対応ではCASBEE Aランク認証を取得している。最新のタブレット制御型人感センサー付LED照明導入により、電気料金削減に加え、企業のオペレーションに応じた詳細な照明設定が可能。近隣の住民が利用可能な非常時のかまど型ベンチ設置など、SDGsにも配慮した設計となっている。
 キャピタランド・インベストメント日本代表であるタン・ライ・セン氏は、「弊社の海外での長年にわたる物流施設投資開発・運用実績を活かし、三井物産都市開発とのパートナーシップの機会を得、日本での第1号物流施設を竣工することができた。急成長を遂げているECセクターに牽引され、日本においても物流施設への需要が今後も継続していくと確信している。現在、大阪府茨木市にて第2号、東京都羽村市にて第3号施設に着手しており、今後も国内主要都市での物件への投資機会を積極的に増やしていく」と述べている。

■トールエクスプレスジャパン(株)<10月7日>
広島県東広島市に「東広島物流センター」を開設、多種多様な荷物の物流拠点として活用可能


 トールエクスプレスジャパン(株)は、さらなる物流サービスの拡充を図るため、広島県東広島市に「東広島物流センター」を開設した。
 本施設は、保管スペースがホーム上にあるため、スムーズな出庫・保管・入庫が可能。パレット1枚からでも荷物が保管できるとしており、あらゆるタイプのパレットに対応可能な体制となっている。ラックも設置でき、附帯作業や輸送にも対応可能。工業製品や原材料、食品など、多種多様な荷物の物流拠点として活用できる。
 本施設は、山陽自動車道「志和IC」から約1.8km、広島市街まで約22km、広島空港まで約29kmに位置し、物流拠点としての利便性が高い。

※「東広島物流センター」の施設規模
面積:倉庫・バース 1階 3,955㎡(1,197坪)
   事務所 301㎡(91坪)
   合計 4,256㎡(1,288坪)

■福山通運(株)<10月11日>
香川県東かがわ市で「東かがわ営業所(仮称)」を着工、グループとして香川県内5店所目


 福山通運(株)は、福山通運グループの「東かがわ営 業所(仮称)」の建設を開始した。同営業所は、福山通運グループとして香川県内で5店所目。営業エリアは東かがわ市で、中継エリアの板野郡上板町・板野町等を予定している。同社では、今後とも多様化する顧客ニーズに対応するため、よりきめ細やかな物流サービスを提供していくとしている。

※「東かがわ営業所(仮称)」の施設概要
所在地:香川県東かがわ市川東 869
敷地面積:6,234.00㎡
延床面積:2,177.90㎡
構造:地上1階建、鉄骨造
竣工予定:2023年3月

■JP楽天ロジスティクス(株)<10月11日>
「楽天スーパーロジスティクス」の九州地方初の新物流センターが福岡県粕屋町で稼働


 楽天グループ(株)と日本郵便(株)の合弁会社であるJP楽天ロジスティクス(株)が展開する、「楽天市場」出店店舗向けの総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の九州地方初の新物流センター「Rakuten Fulfillment Center Fukuoka」(楽天フルフィルメントセンター福岡)が福岡県粕屋町で稼働した。
 楽天スーパーロジスティクスは、「楽天市場」出店店舗の商品の入荷から配送までを一括して受託する総合物流サービス。「ワンデリバリー」構想のもと、千葉県市川市、流山市、習志野市、神奈川県大和市、大阪府枚方市および兵庫県尼崎市の物流センターにおいて、商品の入荷から配送まで、高品質な物流サービスを提供し、安定したEC店舗運営に寄与してきた。同社では、これら既存の物流センターが順調に稼働率を上げているため、このたび九州地方に新たに物流センターを開設し、本サービスのさらなる処理能力向上と九州地方への配送リードタイムの短縮を図るとしている。
 同社は、これまで培ってきた倉庫内オペレーションのノウハウを生かし、新センターの運営でさらなる効率化・省人化に取り組むとしており、今後も楽天スーパーロジスティクスの拠点を順次拡大していく予定だ。

※「Rakuten Fulfillment Center Fukuoka(楽天フルフィルメントセンター福岡)」の施設概要
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字上大隈宇部木原758
賃借面積:約12,500坪(約4.1万平米)
建物階数:地上4階建

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