<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
■東京建物(株)<8月11日>
マルチテナント型物流施設「T-LOGI」シリーズの全国展開で福岡・京都・愛知で新規開発用地を確保、大阪では共同事業に参画
東京建物(株)は、福岡県糟屋郡須恵町、京都府京都市伏見区、愛知県一宮市にマルチテナント型物流施設開発用地を確保したほか、大阪府大阪市西淀川区における物流施設開発計画(共同事業)に参画したと発表した。取得した3物件は、九州圏、近畿圏、中部圏それぞれにおける同社初の物流施設開発事業。今後、それぞれ「(仮称)T-LOGI福岡」、「(仮称)T-LOGI京都伏見」、「(仮称)T-LOGI一宮」、「(仮称)大阪物流施設プロジェクト」として開発を推進する。
同社は、物流施設ブランド「T-LOGI」として首都圏で物流施設開発事業を展開してきた。荷主や消費者ニーズの高度化・多様化による多頻度小口輸送の増加、働き方の多様化、新型コロナウイルス感染拡大防止を目的とした在宅勤務の普及による宅配便増加など、EC分野の急拡大を背景に物流効率化の重要性が増加しており、物流市場では全国的に先進的な大規模物流施設ニーズに加え、物流施設への投資ニーズも引き続き高まっている。こうした状況を踏まえ、同社グループは、強みとする用地情報取得ネットワークの一層の活用に加え、今後首都圏のみならず国内主要物流集積地を中心に立地を厳選し、物流施設の開発を積極展開するとしている。
※「(仮称)T-LOGI福岡」の施設概要
所在地:福岡県糟屋郡須恵町大字新原16-10
敷地面積:約9,312 ㎡
延床面積:約1万6,600 ㎡(予定)
構造規模:鉄骨造、地上 3 階(予定)
用途:倉庫・事務所
着工:2021 年 5 月 21 日
竣工:2022 年 4 月末(予定)
※「(仮称)T-LOGI京都伏見」の施設概要
所在地:京都府京都市伏見区横大路菅本2-3外(地番)
敷地面積:約1万1,428 ㎡ ※仮換地地積
延床面積:約2万5,500 ㎡(予定)
構造規模:地上4階(予定)
用途:倉庫・事務所
着工:2022年夏(予定)
竣工:2023年夏(予定)
※「(仮称)T-LOGI一宮」の施設概要
所在地:愛知県一宮市荻原町林野字鷲宮52番1他(地番)
敷地面積:約3万3,244 ㎡
延床面積:約8万㎡(予定)
構造規模:RC/S造、地上4階(予定)
用途:倉庫・事務所
着工:2022年春(予定)
竣工:2023年秋(予定)
※「(仮称)T-LOGI福岡」の施設概要
所在地:大阪府大阪市西淀川区佃5-1-34
敷地面積:約1万5,336 ㎡
延床面積:約3万1,136 ㎡(予定)
構造規模:地上4階(予定)
用途:倉庫・事務所
着工:2021年夏(予定)
竣工:2022年秋(予定)
■(株)関通<8月16日>
兵庫県尼崎市で「関西新物流センターⅡ(仮称)」建設に着手、委託先拠点も含めた20拠点目
(株)関通は、日本GLP(株)が建設する延床面積約2万8,800㎡の先進的型物流施設「GLP尼崎Ⅳ」の起工式を執行した。
本施設は、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」から約700m、阪神高速5号湾岸線「尼崎末広IC」から約1.7kmに位置し、大阪市内および神戸市内に向けた広域配送の物流拠点として優れた立地環境にある。また、国道2号線からも約1.8kmの近距離に位置しており、一般道を利用した大阪市内および神戸市内への広範なエリア配送にも有用な拠点になるものとみられている。阪神電気鉄道本線「尼崎センタープール前駅」からも約1.0km(徒歩約13分)に位置し、路線バスの停留所も近いことに加え、住宅エリアからも至近であるため、雇用確保の面でも優位性があるとしている。
本施設には、①標準的な倉庫仕様に加え、カスタマーのニーズに合わせた以下の施設仕様を実現、②生産性向上と作業効率の向上のため、空調を整える大型シーリングファンを設置、③約100席備えた厨房付きレストランは、室内と屋外テラスが一体感を感じさせ開放感のある空間設計とする、④建物外観は、白色を基調に黒の帯で強調し、明るく清潔感のあるデザイン、⑤エントランス付近には、木や緑などの自然の要素と自然光を取り入れた、明るい印象の空間デザインを採用――といった特徴を付与する予定。名称は「関西新物流センターⅡ(仮称)」関通としては、委託先拠点を含め20拠点目となる物流センターであり、今後も顧客満足度のさらなる向上を図っていくとしている。
※「GLP 尼崎Ⅳ」の施設概要
センター名:関西新物流センターⅡ(仮称)
所在地:兵庫県尼崎市道意町6-36-1
敷地面積:約1万4,200㎡
延床面積:約2万8,800㎡
構 造:地上4階建、耐震RC・S造
着工:2022年8月
竣工:2023年10月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)、ZEB認証(予定)
■クレド・アセットマネジメント(株)<8月17日>
次世代物流に対応するマルチ型物流施設「CREDO加須」の開発に着手、次世代物流へのサポートと人手不足対策に貢献する施設づくりを目指す
クレド・アセットマネジメント(株)は、埼玉県加須市でマルチテナント型物流施設「CREDO加須」の開発に着手した。
本施設は、同社初のマルチ型物流施設開発で、2022年内に着工し、2024年2月に竣工する予定。立地環境は、東北道「加須IC」より約8.5km、圏央道「白岡菖蒲IC」より約9.5kmと高速道路へのアクセスに優れており、国道122号にも至近で、埼玉県を含む首都圏および東北エリアへの配送拠点として活用することができる。
同社は、特に次世代物流へのサポートに加え、働きやすい環境づくりを強く意識し、本施設の開発を進めており、2024年問題対策としてのドライバーの働き方改革や人手不足などにも貢献できる施設づくりを目指しとしている。具体的には、スワップボディ・コンテナ車両や45ftコンテナ積載車両に対応した車路・バース、および置き配対応区画の設置など、次世代トラック輸送が可能な設計を行い、輸配送業務の効率化を図る。その他、物流オペレーションの自動化、省人化に向けたマテハンや、働きやすさや作業性向上のための空調の導入を想定した電気容量を確保する。
同社はまた、ドライバーに加え、在館者、来訪者など幅広い利用者の快適性に配慮し、ラウンジのほか、ウェブ会議もできる個室ワークスペースやストレッチ・リラックスエリア、シャワーブース等のアメニティを整備する。環境面では、太陽光発電システム導入による再生可能エネルギーの発電とその自家消費を行うほか、省エネにも取り組み、ZEB Ready認証の取得を予定。BCP面では72時間対応非常用発電機を備え、災害発生時等におけるテナントの事業継続をサポートする。
本施設は、「CREDO桶川伊奈」に続き、同社が手がける2件目の開発物件。今後は専用施設からマルチ施設まで、規模を問わず、品質、機能性にこだわった物流施設を開発・運営し、新規開発から既存施設の取得・リノベーションに至るまで幅広い物流施設ソリューションを提供していく。なお、関東、関西を中心に現在複数の用地を取得、あるいは取得に向けた具体的な交渉を進めており、今後も積極的に全国において事業展開を図っていく考えだ。
※「CREDO加須」の施設概要
所在地:埼玉県加須市戸崎
敷地面積:約2万3,400㎡(約7,100坪)
延床面積:約5万500㎡(約1万5,300坪)
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2022年12月(予定)
竣工:2024年2月末(予定)
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)、BELS認証5☆(予定)、ZEB Ready認証(予定)