■物流施設 投資関連情報2022版<6.9~6.15>

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<2022年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

クレド・アセットマネジメント(株)<6月9日>
物流施設第1号案件の開発に着手、1社専用の先進的物流施設「CREDO桶川伊奈」


 クレド・アセットマネジメント (株)は、埼玉県北足立郡伊奈町で、物流施設開発の第1号案件となる「CREDO桶川伊奈」の開発に着手した。2022年内に着工し、2023年10月に竣工する予定。
本施設は、桶川・上尾エリアでは希少な1社専用利用可能な先進的物流施設として開発される。圏央道「桶川加納IC」より約6.1km、「白岡菖蒲IC」より約5.4kmと高速道路へのアクセスに優れ、首都圏への広域配送に加え、埼玉県全域への配送拠点としても活用できる。工業団地内に位置するため、24時間365日の物流オペレーション対応にも適する。埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)「内宿駅」から約1.5kmと徒歩圏内で、周辺の労働人口も比較的多いことから、雇用環境にも恵まれているという。
 施設面については、一階をブレースのない構造にして空間を確保することで搬入出のオペレーションを効率化するなど、機能性を重視した設計。事務所や休憩エリアの集約による利便性の向上、自然材の利用など、人と環境に配慮したデザインを採用し、ウェルビーイングな働く環境を提供するとともに環境認証も取得予定だ。さらに、マテハンの設置や、倉庫内の温度管理、セキュリティの強化など、テナントの将来的なニーズに対応する各種オプションも準備している。
 同社は、新規開発から既存施設の取得・リノベーションまで、物流施設のソリューションを幅広く提供する方針で、専用施設からマルチ施設まで、規模を問わず、品質、機能性にこだわった物流施設を開発、運営するとしている。すでに関東、関西を中心に複数の用地を取得済みもしくは取得に向けた具体的な交渉を進めており、積極的に事業を展開していく考えだ。

※「CREDO桶川伊奈」の施設概要
所在地:埼玉県北足立郡伊奈町西小針
敷地面積:約5,000㎡(約1,513坪)
延床面積:約1万㎡(約3,025坪)
構造:鉄骨造・地上4階建
着工:2022年12月(予定)
竣工:2023年10月末(予定)
環境認証:CASBEE認証Aランク(予定)、BELS認証5☆(予定)

住友商事(株)、SMFLみらいパートナーズ(株)<6月10日>
両社初の共同開発物流施設「NEWNO・SOSiLA高槻」を着工、今後も両社のシナジーを生み出す協業の取組を推進


 住友商事(株)は、SMFLみらいパートナーズ(株)と6月10日、大阪府高槻市で初の共同物流施設事業であるマルチ型物流施設「NEWNO・SOSiLA高槻」を着工した。
 本施設は新名神・名神高速道路「高槻IC」から約4.8km、名神高速道路「茨木IC」から約6.8㎞と広域配送に適し、最寄駅からバス通勤も可能で従業員確保においても優れた立地環境にある。計画建物は地上4階建(倉庫部分3階建)、延床面積8,793坪で、最大2テナントへの分割貸しが可能。有効天井高さは全フロア6.5mで、パレット4層積に対応。2・3階は床荷重2.0t/㎡となっており、紙・飲料などの重量物の保管にも適した仕様となっている。竣工は2023年5月の予定。
 住友商事が開発する消費地近接型物流施設「SOSiLA」シリーズは、語源であるSociability(社会とのつながり)・Sustainability(環境への配慮・持続的成長)・Individuality(人と労働環境への配慮)の3つをコンセプトとし、「人と社会をつなぐ物流施設」の実現を目指すものとして開発が進められている。竣工済物件は全国で計14棟(延床面積21万坪超、資産規模約1,900億円)に達しており、同社は今後も首都圏・関西圏を中心に全国でSOSiLAの開発を推進する方針だ。一方、SMFLみらいパートナーズが展開する不動産「NEWNO(ニューノ)」は「Make a New Normal(未来のあたりまえをつくる)」をコンセプトに2021年7月に立ち上げられた事業で、これまで4件の物件を展開している。本物流施設は、住友商事が開発する「SOSiLA」ブランドとの共同事業として「NEWNO」初の物流施設アセットの取り組みになる。
 住友商事とSMFLみらいパートナーズの両社は「NEWNO・SOSiLA高槻」を共同事業案件第一号とし、今後も両社のシナジーを生み出す協業の取組を推進するとしている。

※「NEWNO・SOSiLA高槻」の物件概要
所在地:大阪府高槻市南庄所町
敷地面積:4,245.3坪
延床面積:8,793.2坪
構造/階数:鉄骨造4階建
着工年月:2022年6月
竣工年月:2023年5月

芝浦機械(株)、三井不動産(株)<6月10日>
大規模マルチテナント型物流施設「MFLP座間」を着工、トラック搬出入管理システムの標準設置は「MFLP」シリーズで初めて


 芝浦機械(株)と三井不動産(株)は、神奈川県座間市ひばりが丘における芝浦機械相模工場の一部敷地で「MFLP座間」建設に着手し、2023年9月に竣工予定であると発表した。
 本施設は、東京都と神奈川県・静岡県東部を結ぶ大動脈である国道246号線に面する約6万2,810㎡の敷地に、ダブルランプウェイ、免震構造、全館空調を備える地上4階建て、合計延床面積約13万4,500㎡のマルチテナント型の物流施設となる予定。
 本施設は、最寄りの東名高速道路「綾瀬スマートIC」から約4.5kmとアクセスが至便、かつ「横浜町田IC」や圏央道「厚木IC」、国道16号線が利用可能。首都圏一帯を様々な道路網でカバーできるだけでなく、都心から全国各方面への輸送効率が非常に高いエリアに位置する。JR線直通の相鉄本線「さがみ野駅」からは徒歩11分と従業者の通勤利便性に優れるほか、周辺人口も多く、雇用確保においても有利な立地環境にある。本施設の建物・設備については、1Fのトラックバースは国際基準(45ftコンテナ車両)に対応しており、免震構造、72時間対応の非常用発電機等のBCP対策や、車番認証や入退館管理等オフィスビル同等のセキュリティ計画とするなど、業界トップレベルの施設スペックを実現する。
 本施設には先進的なサスティナビリティ施策を導入し、DBJ Green Building 認証最高位となる「5スター」と、年間の一次エネルギー消費を実質的にゼロとする「ZEB」認証を取得する予定。屋上に設置する太陽光発電設備による再生可能エネルギーの供給や、屋内照明のLED化による省エネ、グリーン電力の導入により、MFLPでは2施設目となるグリーンエネルギー倉庫(「ZEB」認証を取得し、太陽光発電とトラッキング付非化石証書の活用により再生可能エネルギーを100%供給可能とすることで、利用実態に合わせた施設全体のCO2排出量実質ゼロを目指した環境配慮型施設(商標登録済み))となる。
 また、生態系保全をテーマとした「再生緑地(生態系を守る緑地空間)」を設置し、雨水を利用した「バードパス(鳥の水飲み場)」、土壌中の微生物による水質改善に寄与する「レインガーデン」など、地域のグリーンインフラを整え、周辺地域に生息する動植物の拠点になることを目指す。その他にも壁面緑化や保水性ブロック、ドライミストといった環境に配慮した施策も導入を予定している。
 本施設では、人手不足の解消や2024年の法改正によるドライバーの働き方改革への対応の一助として、DX施策を推進する。具体的には、トラックの搬出入管理システムを標準設置し、入出庫時間を施設側とドライバーの双方が共通認識できるよう“見える化”することでドライバーの待機時間を軽減するほか、館内テナント間の連携による共同配送を後押しする仕組みを検討しているという。また、過剰荷積みを事前に防ぐトラックスケール(重量計)の設置、ロボット警備、搬出入の効率化・庫内作業効率化に寄与する様々なデジタルソリューションもテナント要望に応じて提供する予定だ。床開口・竪穴区画も可能な設計のため、テナントの自動化・機械化対応もサポートするとしている。
 バース内にはカメラを設置し、リアルタイムで稼働状況を把握することで配車効率を高める。敷地内入口の車番認証システムと連動させることでさらにスムーズなトラック誘導が可能となる。バース内カメラによりトラックコンテナの積載状況を把握し、テナント間のトラック積載量と行先情報を連携させることで、共同配送等への対応も目指す。
 本施設では従業員の働きがい向上に資するため、森のエコリゾートをイメージし癒しを感じるカフェテリア、ラウンジ、デッキテラスや、プレゼンテーションルーム、フィットネスジム、ホビールーム等、共用部の更なる充実を図っているという。これらのサービスはスマートフォン上で予約が可能で、従業者の利用率向上やコミュニティ形成も促す。また、弁当予約システムの導入や無人コンビニの設置を予定しており、利便性向上のための工夫を行うとしている。
 また、礼拝所やジェンダーレストイレを設置する等ダイバーシティ&インクルージョンにも対応。新型コロナウイルス感染対策としては、タッチレスエレベーター等の最新技術も導入し、従業員にとってより快適で安全な環境を提供する方針だ。

※「三井不動産ロジスティクスパーク座間(MFLP座間)」の施設概要
所在地:神奈川県座間市ひばりが丘4-29-1
敷地面積:約6万2,810㎡
延床面積:約13万4,500㎡2
規模・構造:地上4階建・RC-S造(倉庫)、S造(ランプウェイ)、免震構造
着工:2022年6月13日
竣工:2023年9月末(予定)

■(株)センターポイント・ディベロップメント、三菱HCキャピタル(株)、JR西日本不動産開発(株)
6月13日名古屋市でマルチテナント型物流施設「CPD 名古屋みなと」を竣工

 (株)センターポイント・ディベロップメント、三菱HCキャピタル(株)、JR西日本不動産開発(株)は6月13日、3社が共同出資する名古屋みなとロジスティクス特定目的会社を建築主とする物流施設「CPD名古屋みなと」を2022年5月31日に竣工したと発表した。
 本施設は、延床面積約2万3,000㎡のマルチテナント型物流施設。名古屋市中心部から10km圏内に位置し、名古屋市南部の基幹産業道路である国道23号名四バイパス「寛政IC」まで約1kmと、名古屋圏内への配送拠点に適している。また、東名・新東名高速道路に直結する伊勢湾岸自動車道「名港中央IC」まで約6km、名古屋第二環状自動車道「飛鳥北IC」まで約6kmと、中部圏のみならず東日本・西日本向けの広域配送拠点としても利便性が高い。名古屋駅に繋がるあおなみ線「稲永駅」からも徒歩約4分と通勤利便性が高く、周辺には豊富な労働人口を抱える住宅エリアが広がることから、雇用確保にも優位性があり、物流施設として恵まれた立地条件を備えている。
 本施設は、地上4階建で、1フロア約1,700坪(賃貸区画)を有しており、約2,200坪(賃貸区画)からの分割利用が可能。建物は、床荷重1.5t/㎡2(1階は2.0t/㎡)、柱スパン11m×10m、梁下天井有効高5.5m(一部7.0m)と、最新型物流施設の仕様を備えている。1階には現場対応用の荷受事務所を設置しているほか、庫内には荷物用エレベーターを3基、垂直搬送機を3基設置しており、多様な荷物への対応が可能で、貨物の搬送および保管の効率化を実現する。庫内にはA-SAFE社製の衝撃吸収に優れたボラード(フォークリフトやトラックによる建築設備への接触を防止するガードポール)を採用するなど、入居企業のオペレーションにも配慮している。外壁には断熱性能の高いサンドイッチパネルを採用し、全館にLED照明や昼光利用センサーを備えるなど、省エネ対策を徹底。環境負荷低減に配慮した施設としてCASBEE(建築環境総合性能評価システム)「Aランク」、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)「5スター」およびZEB ready(建築物の一次エネルギー消費量に関する評価)の評価を得ている。さらに、制震ブレース(地震時の揺れを抑制する補強材)を採用した揺れに強い構造となっており、非常用発電機の設置のほか、浸水対策として受変電設備を2階のバルコニーに設けるなど、入居企業のBCP(事業継続計画)にも貢献するものとなっている。

※「CPD 名古屋みなと」の施設概要
所在地:愛知県名古屋市港区十一屋1-16-1
敷地面積:1万1,600.31㎡
延床面積:2万3,700.77㎡
構造:鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造 4 階建
着工:2021年4月1日
竣工:2022年5月31日

日本GLP(株)<6月15日>
「GLP ALFALINK」シリーズ第3弾となる「GLP ALFALINK 茨木」の開発進捗を発表、地域・入居企業との融合で様々な人が集まる共創・共生施設に

 日本GLP(株)は、大阪府茨木市で開発中の総延床面積約32万㎡の複数棟大型物流施設「GLP ALFALINK 茨木」の具体的な開発プロジェクト内容を発表した。本施設の開発は、南目垣・東野々宮地区の土地区画整理事業の敷地内に3棟の物流施設を建設するもので、2022年12月より順次着工し、2025年7月に全棟竣工する予定。投資総額は約675億円にのぼるという。
 同社は、拡大を続ける大阪の物流ハブとしての立地や商業施設が併設される本開発プロジェクトの特性を生かし、地域や入居企業との融合、商業施設との連携、物流関連施設との共創により様々な企業と人が集まり、コミュニティやビジネス機会が創出される施設づくりを目指すという。敷地内には、ワーカーや来訪者の自由で快適な働き方、心身の健康の向上を目指し、カフェテリアやコンビニ、託児所などのアメニティに加え、フットサルやバスケットボールが楽しめるマルチコートやフィットネスジム、ランニングコースなど、全ての利用者にウェルネスをもたらす共用施設を整備する予定。循環バスも導入し、他の商業施設と連携を図ることで利便性を高める意向だ。共用施設は2階をメイン階とし、歩車分離による安全性を確保する。また、倉庫棟と共用棟はブリッジを介して接続し、物流施設3棟全てを繋ぎ、利便性を高める。
 本プロジェクトの第1棟目となる「GLP ALFALINK 茨木1」は、各階への効率的なアクセスを可能にするダブルランプウェイを備え、1区画1,000~5,000坪の柔軟な区画設定ができるほか、1階を両面バースの冷蔵対応とし、最上階である6階をターミナル対応とするほか、2~5階を工場対応可能とすることで、幅広い業種のニーズに応えるとともに、最先端の庫内自動化にも対応できる設計とする。BCP対策としては、非常用発電機や防災センターを2階に設置することで、浸水や地震による停電などの災害に備える。安全対策としては、倉庫棟と共用棟を分けて設計した上で、倉庫棟の入口には顔認証システム付きフラッパーゲートを設置し、就業者の安心・安全な環境を提供する。また、環境配慮面では、屋根上に自家消費用の太陽光パネルを導入し、館内電力の一部を賄う。外部系統から再生可能エネルギーを購入することで、カーボンニュートラル社会実現にも貢献できるものとする考えだ。
 本プロジェクト開発地は、名神高速道路、近畿自動車道、中国自動車道の結節点となる「吹田JCT」から約6.2km、幹線道路(府道14号)に面した敷地に位置し、物流拠点として優れた立地環境にある。近隣にはトラックターミナル、卸売市場、鉄道貨物ターミナルなどの物流関連施設があり、物流拠点としてのポテンシャルも高い。また、大阪内陸での人口密集地である北摂エリアに立地することから雇用確保の面からも優れるとしている。

※「GLP ALFALINK 茨木」のプロジェクト概要
所在地:大阪府茨木市南目垣・野々宮区画整理事業地内
敷地面積:約1万35,000㎡(プロジェクト全体)
延床面積:約3万20,000㎡(プロジェクト全体)

「GLP ALFALINK 茨木1」の施設概要
敷地面積:約6万9,000㎡
延床面積:約16万3,000㎡
構造:地上6階建、PC免震造
着工:2022年12月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED認証(予定)、ZEB認証(予定)

「GLP ALFALINK 茨木2」の施設概要
敷地面積:約2万㎡
延床面積:約4万1,000㎡
構造:地上4階建、耐震造
着工:2023年4月
竣工:2024年7月
認証取得:LEED認証(予定)、ZEB認証(予定)

「GLP ALFALINK 茨木3」の施設概要
敷地面積:約4万7,000㎡
延床面積:約12万㎡
構造:地上6階建、免震造
着工:2023年12月
竣工:2025年7月
認証取得:LEED認証(予定)、ZEB認証(予定)

■日本GLP(株)<6月15日>
「GLP ALFALINK」シリーズ 第5弾となる「GLP ALFALINK 尼崎」開発に着手、兵庫県尼崎市の未来へ向けて潤いと活力を発信する物流施設


 日本GLP(株)は、兵庫県尼崎市で総延床面積約37万㎡の大規模多機能型物流施設「GLP ALFALINK 尼崎」の開発に着手すると発表した。「GLP ALFALINK 相模原」、「GLP ALFALINK 流山」、「GLP ALFALINK 茨木」、「GLP ALFALINK 昭島」に続く「ALFALINK」シリーズの第5弾として展開し、創造連鎖する物流プラットフォームを実現する意向。本プロジェクトでは、古河電気工業(株)の工場跡地に物流施設2棟を建設し、共用棟を含む複合施設を一体的に開発する。2023年11月から順次着工し、2026年6月での全棟竣工を予定している。投資総額は約1,000億円となる見込みだ。
 本プロジェクト開発地は、大阪駅まで直線距離で9kmに位置し、国道43号の利用により大阪都心部へは約30分、阪神高速5号湾岸線に加えて3号神戸線「尼崎西IC」まで約300mと関西全域への広域配送の物流拠点として優れた立地環境にある。さらに阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」から徒歩7分(約500m)に位置し、路線バスの停留所も近いほか、住宅エリアにも至近であることから、雇用確保の面でも優位性があるとしている。また、周辺には日用雑貨メーカーや食品流通系企業、工業メーカー系、そして3PLなどの物流企業が集積しており、今後先進的物流施設へのニーズが一段と高まることを見られている。
 本プロジェクトでは、「尼崎センタープール前駅」方面からの動線として敷地北西部分に開放的でゆとりある広場空間を整備し、地域に開かれた魅力あるアプローチを実現しており、災害時には避難場所としての機能も担うとしている。共用施設には、レストランや多様なワーキング・交流・イベント機能、ウェルネス促進機能、託児所、カフェなどの機能・施設を盛り込み、ワーカーの快適性や健康などに配慮した中身とする計画だ。外構計画では、緑豊かなランドスケープが地域を彩り、フットサルコートの設置や、敷地に隣接するサイクリングロード方面にも行き来ができるよう計画を進めており、施設内ワーカーのみならず地域や社会に潤いと活力を発信する空間として、まち全体の豊かな生活をサポートする意向だ。
 「ALFALINK」の残るキーコンセプトである「Integrated Chain / Shared Solution」としては、約37万㎡にも及ぶ広大な延床面積を最大限に活用し、カスタマーのオペレーションやイノベーションを支援する様々な機能を実装します。優れた立地を生かし、幹線輸送・地域配送の拠点となるトラックターミナル誘致をはじめ、様々な用途、面積に対応するとともに、カスタマー間の連携を支援することで物流の最適化、効率化を図るとしている。
 なお、本プロジェクト開発エリアは「尼崎21世紀の森構想」の対象区域内に位置していることから、当該構想への一助となるべく、緑豊かな外構計画の実現や、カーボンニュートラルを実践するために自家消費型太陽光設備の設置、LEED認証やZEB 認証を取得する等、環境負荷の低減、地域環境との親和を図ることで、まちとの地域共生を実現するとしている。

※「GLP ALFALINK 尼崎」のプロジェクト概要
施設数:2棟
所在地:兵庫県尼崎市道意町7丁目
敷地面積:約16万3,000㎡(プロジェクト全体)
延床面積:約36万8,000㎡(プロジェクト全体)
認証取得:LEED認証・ZEB 認証取得予定

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