物流施設 投資関連情報2022版<12.23~1.5>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■遠州トラック(株)<12月23日>
静岡県袋井市周辺の物流需要増加に対応するための新倉庫建設を決議

遠州トラック(株)は、12月23日開催の取締役会で新倉庫(仮称「袋氏ロジスティクスセットセンター」)建設について決議した。新倉庫の建設は、静岡県袋井市周辺における物流需要の増加に応えるためで、同社本社敷地に隣接する土地を新たに賃借(一部、取得する土地がある)し、新倉庫を建設するもの。新倉庫は、2023年9月に稼働する予定で、同社としては、新新倉庫を通じて顧客企業各社に高品質の物流サービスを提供するとしている。

※新倉庫建設計画の概要
名称:(仮称)袋井ロジスティクスセットセンター(袋井LSC)
所在地:静岡県袋井市木原 同社本社隣接地
敷地面積:1万9,791㎡
倉庫概要:鉄骨造3階建(一部4階建)
延床面積:3万884㎡
総投資額:約50億円
着工予定:2022年3月
竣工予定:2023年8月

■三菱地所(株)、ENEOS不動産(株)<12月24日>
⇒千葉県船橋市で共同開発を進めていた「ロジクロス船橋」が竣工

 三菱地所(株)とENEOS不動産(株)が千葉県船橋市南海神において共同開発を進めていた「ロジクロス船橋」が竣工した。同施設は、地上4階建て・延床面積約2万3,700 ㎡のボックス型物流施設で、すでに日本通運(株)との間で1棟賃貸借契約を締結している。
同施設が設置された船橋市南海神は、京葉道路「船橋 IC」から約 500m、東関東自動車道「湾岸市川」IC より約 1.8km の場所に位置し、国道14号線および国道357号線からのアクセス性も良好で、首都圏内陸部への広域配送機能が期待できる。さらに東京港から25km圏内、羽田空港から 35km圏内、成田空港からも50km圏内であり、港湾・空港へのアクセス性も良好だという。京成本線「海神駅」より徒歩17分、JR京葉線「二俣新町駅」より徒歩20分。また、近傍の駅周辺を中心に居住地域やコンビニエンスストアも徒歩圏内にあるため、雇用確保においても優位性があると見られている。
同施設は、床荷重1.5t/㎡、梁下天井有効高5.5mを備えた汎用性の高い仕様で、倉庫柱間標準 11.0m×11.0mによる自由度の高いレイアウト性も備えている。事務所造作対応エリアや垂直搬送機増設エリアを予め設けたほか、倉庫に面した十分な面積の設備用バルコニーも実装するなど、入居テナントの拡張性にも備えた仕様で、バースエリアには、荷受室、サテライト事務室、ドライバー用休憩室等、様々な場面での利用が可能な約25㎡の多目的室も実装している。休憩室及びエントランスには、海神の地名に由来する海をモチーフとした色彩と、人や物の流れをイメージした物流施設らしい直線的なラインのデザインを採用。全館LED照明の利用などにより施設のCO2排出量を削減し、国土交通省が定めた「建築物の省エネ性能表示のガイドライン(建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針)」に基づく第三者認証制度の一つである「BELS」も取得するなど、ESGの課題解決を推進した施設となっている。

※「ロジクロス船橋」の概要
敷地面積:約1万1,700㎡(約3,500坪)
延床面積:約 23,700㎡(約7,200坪)
構造:S造、地上4階
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2020年10月17日
竣工:2021年12月24日

■(株)シーアールイー<12月27日>
⇒マルチテナント型物流施設「ロジスクエア一宮」開発に着手

(株)シーアールイーは、愛知県一宮市に取得した開発用地において、中京エリア初のプロジェクトとなるマルチテナント型物流施設「ロジスクエア一宮」の開発に着手した。竣工予定は2023 年秋頃。同施設は、2021 年9月9日に公表した「第 2 次中期経営計画」の中の未公表契約済3物件のうちの1 物件で、今回の発表により公表・契約済の開発プロジェクトは11物件、延べ面積約16 万坪となった。
同施設の開発予定地は、地方主要道路である西尾張中央道に隣接し、東海北陸自動車道「一宮稲沢北IC」から約0.5km、「一宮西IC」から約3.8kmに立地している。隣接する「一宮JC」を経由することで名神高速道路の利用も可能で、大消費地である名古屋市内への配送や、広域物流配送立地としても優位性を備えている。
施設は延床面積約6万3,000㎡のマルチテナント型物流施設で、倉庫部分は4フロアとし、1階と3階にトラックバースを設ける。ランプウェイにより大型トラックが 3 階まで直接アクセスすることが可能で、最大4テナントへの分割賃貸が想定されている。最上階には、入居テナントが利用できるカフェテリアを配置し、雇用促進、職場環境の向上に寄与する計画。同施設の開発予定地を含めた周辺エリアは、一宮市都市計画マスタープランにおいて工業・物流拠点として位置付けられており、既に「一宮稲沢北 IC 西部地区計画」が都市計画決定されているという。

※「ロジスクエア一宮」の概要
所在地:愛知県一宮市萩原町、大和町
敷地面積:約27,863㎡
用途地域:なし(市街化調整区域)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造 倉庫部分4層(予定)
延床面積:約6万3,000 ㎡(予定)
着工:2022年夏頃 (予定)
竣工:2023年秋頃(予定)

■(株)長岡運送<12月30日>
⇒群馬県伊勢崎市の低温物流対応多機能・多用途倉庫を稼働

 (株)長岡運送は、3PL事業者として変化する顧客の様々なニーズに対応するため、建物設備・車両ラインナップ等のインフラを再整備するとともに、群馬県伊勢崎市内に建設した多機能・多用途倉庫を2022年1月から稼働することを発表した。
群馬県は関東近県の12都県の中で最も地震発生率が少なく、工場や物流拠点をはじめとする様々な産業施設の立地に有利な条件を備えており、さらに伊勢崎市は東京から約100kmに位置し、関越、上信越、北関東、東北の各高速道路が県土を十字に結ぶ交通の要衝で、物流拠点の設置に適する。新倉庫は、冷凍、冷蔵、定温、常温の4温度帯に対応する倉庫で構成されており、多様な顧客ニーズへの対応が可能。建屋は耐震性に優れた設計構造で、顧客の荷物保護にも万全の体制を整えた。遮熱通気構造による保管温度の低下誘導に加え、遮熱通気構造による作業温度環境の快適化、管理部門の充実による内部管理体制の強化など、HACCP対応に準拠した施設構造・管理体制を採用。また、遮熱通気断熱構造は、全建物の消費電力を抑える省エネ構造でもあるほか、太陽光発電パネルを屋根に設置して電力自給率を高め、CO2排出量を抑える仕組みとなっており、SDGsに対応して2050年ゼロカーボンを目指すための取り組みも盛り込まれている。

※新倉庫の概要
冷凍倉庫:200坪/1000パレット/F1級:-20℃以下~-25℃未満
冷蔵倉庫:180坪/C3級:10℃以下~0℃未満
定温度庫:37.5坪~150坪で可変)/25℃以下
常温倉庫:300坪

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