物流施設 投資関連情報2021版<12.9~12.15>

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<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■福山通運(株)<12月9日>
⇒「福岡空港流通センター」を新設、整備工場も兼ね備えたロジスティクスセンター

福山通運(株)は、福岡市博多区に「福岡空港流通センター」を新設し、営業を開始した。
同施設は、流通加工及び保管業務を行う倉庫機能に加え、整備工場を兼ね備えたロジスティクスセンター。九州地方では42店所目、福岡県内で17店所目の拠点で、福岡市博多区と中央区を取扱エリアとする福岡支店に隣接しており、同社ネットワークを最大限に活かした倉庫保管から流通加工、輸送までの物流業務のワンストップサービスを実現する。

※「福岡空港流通センター」の概要
所在地:福岡市博多区榎田1-4-3
構造:地上4階建、鉄骨造

■(株)関通<12月14日>
⇒固定資産(冷凍冷蔵物流センター新設用地)を取得

(株)関通は12月14日、冷凍冷蔵物流センター新設のための用地取得を同日付の取締役会で決議したと発表した。
同社は、関西圏及び首都圏に自社運営拠点として 16 拠点の物流センターを展開しており、主に EC・通販事業を展開する顧客に対し、EC・通販物流支援サービスを提供している。今回は、EC市場における冷凍冷蔵食品分野の物流サービスの需要の高まりに対応し、新規顧客の獲得を強化する目的で、用地を取得し、自社所有設備として冷凍冷蔵物流センターを新設することにしたもの。新設する冷凍冷蔵物流センターでは、顧客の多様なニーズに対応できる設備を導入することで、ECにおける冷凍冷蔵物流サービスの拡充を図っていくとしている。
売買契約は2022年1月31日までに締結する予定で、物件引き渡しは2022年2月~3月に行われる見通しだ。用地に建設する冷凍冷蔵物流センターの稼働は 2023 年2月期以降になるものと見られる。

※取得資産の概要
所在地:埼玉県所沢市大字牛沼字下山 443-3
資産内容:土地
敷地面積:3,450.28㎡(1,043.70坪)
取得予定価格:2億9,000万円

■(株)上組<12月14日>
⇒南港地区(大阪市)の「南港R倉庫」の建替えを決定

(株)上組は、南港地区(大阪市)の「南港R倉庫」の建替えを決定したと発表した。
同社は、大阪府内3地区(南港、泉大津、りんくう)に定温倉庫を保有している。南港地区では近年、食品・穀物等の取扱量増加が著しく、今後も需要拡大が見込まれる状況。同社としては、同貨物の需要拡大に確実に対応するほか、顧客への安定的なサービス提供を行うため、同倉庫の建替えを行うもので、2024年2月の稼働を予定している。
「南港R倉庫」は大阪港の中核に位置し、主要コンテナターミナルや阪神高速道路湾岸線のインターチェンジに近接するなど、立地環境は非常に利便性が高く、同社では、今回の建替えに伴う倉庫能力の増加により、現在3地区に分散保管する貨物オペレーションの合理化を進めることで、顧客ニーズに即したより一層質の高いサービスの提供を実現するとしている。また、建替後の倉庫屋上には、一面に太陽光パネルを敷設し、太陽光発電で得られた電力で施設内の使用電力の一部を賄う予定だ。

※「南港R倉庫」の概要
所在地:大阪市住之江区南港北2-12
敷地面積:1万2,000㎡
延床面積:2万5,618.83㎡
構造:鉄筋コンクリート造 5階建
主要装備:定温空調設備(5~15℃/1万6,446 ㎡)、LED照明、屋上太陽光自家発電パネル垂直搬送機3基、貨物用エレベーター1基
着工:2022年1月
竣工:2024年2月(予定)

■オリックス不動産(株)<12月15日>
⇒首都圏湾岸エリアのマルチテナント型物流施設「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」を着工

オリックス不動産(株)は、千葉県市川市でマルチテナント型の物流施設「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」(千葉県市川市塩浜)の建設に着手し、2022年11月末での竣工を目指すと発表した。
同施設は、首都高速湾岸線「千鳥町IC」から約500mに位置し、東京駅まで約20km、大井ふ頭まで約23km、羽田空港まで約30kmと、都心から広域まで多様な配送に適する。また、最寄りのJR京葉線「市川塩浜駅」からは徒歩約12分と通勤利便性を備え、雇用確保の面でも優位性を有するという。建物は、延床面積約2万4,140㎡、地上4階建てのマルチテナント仕様で、最大2テナントの入居が可能。1階には44台の大型トラックが同時接車可能な両面バースを構えており、配送拠点としてスムーズな入出荷を実現する。また、環境に配慮し、太陽光発電設備の実装やCASBEE建築-(新築)Aの取得を予定している。
オリックスグループは、東名阪を中心に43物件の物流施設の投資開発実績を持つ。今後も、進化するサプライチェーン戦略や、発展を続けるインターネット通販市場にも対応できる最新鋭の物流施設開発に注力するとしている。

※「市川塩浜Ⅱロジスティクスセンター」の概要
所在地:千葉県市川市塩浜2-16-6
敷地面積:1万1,878.50㎡
延床面積:2万4,141.30㎡
規模・構造:地上4階建て、S造
駐車場台数:普通車15台 トラックバース44台 大型トラック待機場7台
その他:床荷重1.5t/㎡ 梁下有効高5.5m以上、全館LED完備、非常用発電機完備、
太陽光発電設備実装予定、EV普通充電器を敷地内に設置
着工:2021年12月15日
竣工:2022年11月末(予定)

■プラス(株) ジョインテックスカンパニー<12月15日>
⇒物流拠点「ジョインテックス東北センター」を2022年夏稼働予定で再建、東北6県と北海道に向けたサービスレベルの回復へ

 プラス(株)の社内カンパニーで、文具・オフィス家具および各種サービスの卸販売事業を展開するジョインテックスカンパニーは、物流拠点「ジョインテックス東北センター」を宮城県岩沼市に再開発される「プロロジスパーク岩沼1」(2022年4月竣工予定)内に再建し、2022年8月より稼働する予定であることを発表した。
「ジョインテックス東北センター」は、2013年8月に開設し、北海道と東北6県(青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県)の顧客への文具・オフィス生活用品・オフィス家具の配送業務を担っていたが、2020年4月に入居施設の別棟で発生した火災の延焼で焼失。同社は以降、出荷元を東日本センター(埼玉)に切り替え、対象エリアへの配送を継続する一方、サービスレベルの回復が急務との認識から、センター再建を検討してきたものだ。
新センター稼働により、配送時間は従来通りに復旧し、東北エリアの顧客向けの翌日配送分の締め時間を最大5時間延長できるほか、北海道一部地域(札幌・函館を含む道南エリア)では翌日配送も可能になるとしている。
なお、新たに稼働を開始する「プロロジスパーク岩沼1」は、有事の際の救助活動や消火活動への対策を拡充するほか、津波や水害による浸水対策として建物レベルを1.5m高く設定している。緊急地震速報システムや、衛星電話、72時間程度の電源を確保する非常用発電機も実装すると同時に、断水対策も施されている。また、新施設には以前は設置されていなかったスロープが設けられ、2階への大型車両の直接アクセスにより、ワンフロアオペレーションが可能となり、トラックバースや荷捌きスペースも十分に確保されているという。
ジョインテックスでは、今回のセンター再建を機に、高い安全性を確保するとともに、物流作業・搬出入の高効率オペレーションの実現を図り、北海道・東北地方の顧客へのさらなるサービス向上と営業活動強化を図っていく構えだ。

※「ジョインテックス東北センター」の概要
運営会社:プラス ロジスティクス(株)
所在地:宮城県岩沼市空港南3-2-35 プロロジスパーク岩沼1・2階
総床面積:1万2,153 ㎡ (3,676 坪)
取扱品目:一般文具・OA 関連用品・日用雑貨・食品・RTA 家具
取扱点数:約3万7,800アイテム
年間出荷金額:約59億円
投資額:約3.2億円
建物構造:鉄骨造・地上 2 階建て
人員:100名(予定)

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