物流施設 投資関連情報2021版<10.21~10.27>

  • URLをコピーしました!

<2021年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報> 
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

■日本梱包運輸倉庫(株)<10月21日>
⇒北上営業所に第二倉庫建設へ、降雨・降雪時等の荷役作業に配慮した設計に

日本梱包運輸倉庫(株)は、岩手県北上市の北上営業所第二倉庫の建設に着手した。
同営業所は、東北自動車道「北上・金ケ崎IC」から4分と良好なアクセスを誇り、岩手県内はもとより東北各地を広くカバーできる利便性の高いロケーションに設置されている。第二倉庫は、既存倉庫の東側に建設し、延床面積は1万5,180㎡(4,591.95 坪)、貨物用エレベーター、垂直搬送機、及び低床/掘込型でドックレベラーを備えたコンテナピット、トラックピットを導入する計画だ。降雨・降雪時等の荷役に備え、倉庫南側はキャンテレバー方式とし、西側には長大な16mの庇を設置する。また、積雪地であることを考慮し、庇等の先端には柱を設置してより安全性を高める。
第二倉庫の営業開始は2022年9月の予定。同社では、第二倉庫建設により、今後更に業容を拡大するとともに、東北地方のネットワークの強化と拡充を図り、多様化・高度化する顧客物流ニーズに対応していくとしている。

※北上営業所・第二倉庫の概要
敷地面積:38,699.93㎡
構造規模:鉄骨造2階建
延床面積:15,180㎡
有効高さ:最大6.6m
主要設備:貨物用エレベーター、垂直搬送機、コンテナピット

■大和ハウス工業(株)<10月26日>
⇒大型マルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅳ」完成、東日本最大の物流施設

大和ハウス工業(株)は、千葉県流山市で建設を進めていたマルチテナント型物流施設「DPL流山Ⅳ」が完成し、11月1日から稼働する。
同社は、千葉県流山市内で計4棟のマルチテナント型物流施設からなる「DPL流山プロジェクト」を進行中で、このたび完成した「DPL流山Ⅳ」はその3棟目であり、東日本最大にして同社最大の延床面積(32万2,299㎡)を有する。同施設には、働き方改革支援としてテナント企業従業員専用の保育施設やコンビニエンスストアを完備するほか、免震システムや非常用自家発電機を設置するなど、BCPにも対応した防災配慮設計も施されている。また、周辺環境への配慮から一年を通して彩りを与える数種類の植栽を施した「四季のひろば」を設け、外壁にはルーバーを設けることで大型物流施設の圧迫感を緩和したという。
立地面では、常磐自動車道「流山IC」から約2.5kmと近接し、首都圏から広域には東日本全域までアクセスできる場所に位置しており、首都圏向け物流の集約拠点としてだけでなく、世界中からの輸出入の基地となる、グローバルSCMに対応可能な施設として利用できる。
 主な設備・仕様は、①各階両面トラックバース、②同社オリジナル免震システム「DKB弾性すべり免震支承」、③全館LED照明、④非常用自家発電機、⑤蓄電池(20台)、⑥トラックの入場予約システム・オンラインチェックインシステム、⑦無人搬送ロボット(50台)、⑧保育施設(最大60名)、⑨カフェテリア(368席)、⑩コンビニエンスストア、⑪LEED GOLD(予備認証取得済・本認証取得予定)、⑫ZEB READY(取得予定)

※「DPL流山Ⅳ」の概要
所在地:千葉県流山市平方字上谷383-2他
交通:常磐自動車道「流山IC」より約2.5km
敷地面積:13万5,592.56㎡(4万1,016坪)
延床面積:32万2,299.93㎡(9万7,495坪)
賃貸面積:26万824.91㎡(7万8,899坪)
構造・規模:PCaPC造一部S造、地上5階建
着工日:2019年9月2日

建物完成日:2021年10月31日

稼働開始日:2021年11月 1日

■日鉄興和不動産(株)<10月26日>
⇒物流施設「LOGIFRONT」シリーズの近畿圏第 3 弾「LOGIFRONT 尼崎Ⅳ」が竣工、(株)オカムラが専用物流(BTS 型)施設として利用

物流施設「LOGIFRONT」シリーズを展開する日鉄興和不動産(株)は、兵庫県尼崎市内で建設していた(株)オカムラ専用物流(BTS 型)施設「LOGIFRONT尼崎Ⅳ」が竣工したと発表した。同施設は、オカムラの関西エリア物流拠点の再編・統合化により実現した大型物流倉庫。日鉄興和不動産とオカムラは設計着手時から施設計画のあり方について協議を重ねてきており、その結果、2階建・BOX 型の基本計画のもと、物流配送効率を高めるための両面バース配置計画を採用した。環境負荷軽減の取組として、太陽光発電事業者と連携し、自家消費型太陽光発電設備も導入。太陽光で発電した電力と合わせて、再エネ電力(トラッキング付き FIT 非化石証書の活用)の利用できる「100%CO2フリー電力供給」を実現し 、ESG にも配慮した施設となっている。立地も大阪市中心街から 10km 圏内に位置し、阪神高速道路湾岸線「東海岸 IC」から約 1km、「中島 IC」から約 4km、阪神高速道路神戸線「尼崎東 IC」並びに「尼崎西 IC」から約 5kmに位置し、関西圏全体を網羅する広域配送の物流拠点として最適だとしている。

※「LOGIFRONT尼崎Ⅳ』計画概要
所在地:兵庫県尼崎市東海岸町 27-1
敷地面積:2万5,802.61 ㎡(7,805 坪)
延床面積:2万9,435.74 ㎡(8,904 坪)
建屋:鉄骨造 2 階建

■日本GLP(株)<10月26日>
⇒神奈川県相模原市で「GLP ALFALINK 相模原3」が竣工、リピートカスタマーが専用施設として一棟利用

 日本GLP(株)は、神奈川県相模原市で建設を進めていた延床面積10万1,602.70㎡の先進的物流施設「GLP ALFALINK 相模原3」が竣工したと発表した。同施設は、延床面積約67万㎡を有する大規模多機能型物流施設開発プロジェクト「GLP ALFALINK 相模原」の2棟目で、同社提供施設のリピートカスタマーが入居し、専用施設として一棟全体を利用するとしている。
同施設は、1 階の天井高を標準仕様よりも高く設計されており、自動化・省人化をはじめとした最新のテクノロジーを利用した庫内作業への対応が可能。両面バース導入により、物流業務の効率化も図れるものとなっている。施設全体に空調設備と大型シーリングファンを設置し、就労環境の快適性も向上させたほか、建物外観も明るく清潔感のある白色を基調としたものにしている。また、免震構造を採用し、企業の事業継続性を確保するほか、環境面では太陽光発電を設置する予定で、同社では再生エネルギーの利用を推進するとしている。

同施設は、当初計画よりも早い段階で入居予定企業が決定したため、計画を2年以上繰り上げ、BTS型の物流施設として建設が進められてきた。入居予定企業からは、立地の優位性とプロジェクト全体で約30万㎡という「GLP ALFALINK 相模原」の広大な敷地メリットが生かせることに加え、入居予定企業のニーズを柔軟に設計へ組み込んだ点が評価された。

※「GLP ALFALINK 相模原3」の施設概要
所在地:神奈川県相模原市中央区田名字白雨台3532-10
敷地面積:約4万9,831.00㎡
延床面積:約10万1,602.70㎡
構造:地上4階・PC免震
認証取得:LEEDゴールド(予定)、ZEB認証(予定)

■日本GLP(株)<10月27日>
⇒滋賀県湖南市でマルチテナント型施設「GLP 栗東湖南」を開発、滋賀エリアに新たに賃貸物流マーケットを創造

日本GLP(株)は、滋賀県湖南市で総延床面積が約4万2,000㎡の先進的物流施設「GLP 栗東湖南」の開発を行うと発表した。滋賀県下では「GLP 野洲」に続く2棟目の物件で、初のマルチテナント型となる。同施設は2022年2月に着工し、2023年3月に竣工する予定。総投資額は約77億円になるとしている。
同施設の周辺には物流関連企業が多いうえ、工業集積地として製造業や3PL企業からの先進的物流施設に対する潜在需要が見込めるエリア。また、他のディベロッパー進出も少ないことから、今後賃貸物流マーケットが大きく伸長するものと同社では見ており、同施設の開発で新たなマーケット創造に取り組む意向だ。
同施設は、同社がこれまで蓄積したマルチテナント型施設開発のノウハウが生かし、最大6テナントの入居が可能な、小規模スペースニーズにも対応するマルチテナント型物件とする計画。高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など、効率的なオペレーションも実現する。また、アメニティとしては、エントランスやカフェなどの共用部に洗練されたデザインを取り入れ、居住性の良さを演出するほか、大型シーリングファンやパウダーコーナーを設置するなど、入居企業
従業員の快適性を追求し、雇用の安定を図るものとする。
環境配慮面では、太陽光発電を自家消費し、補完としてのグリーンエネルギーの購入と合わせて、再生エネルギー100%達成を目指せるものとする。BCP面では、地震対策として耐震性能の高いブレース材を採用し、安全性を確保するほか、24時間稼働の非常用発電機の装備や浸水・液状化対策を講じることにより事業の継続性を確保する予定だ。
同施設は、名神高速道路「栗東湖南IC」から約4km、新名神高速道路「甲賀土山IC」から約28.1kmと滋賀県内だけではなく、京都・湖南エリアの配送に適し、名阪の中間地点の物流拠点としては最適。また、JR琵琶湖線「草津駅」から約12.6km、JR草津線「石部駅」から約1.5kmと通勤が便利なことに加え、周辺には住宅地があり、将来的な人口増加も見込めることから、雇用確保の観点からも好立地と言える。

※ 「GLP 栗東湖南」の施設概要
所在地:滋賀県湖南市石部北5-1-1
敷地面積:約2万800㎡
延床面積:約4万2,000㎡
構造:地上4階建、鉄骨造・耐震造
着工:2022年2月(予定)
竣工:2023年3月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証、ZEB Ready認証、BELS認証(予定)

■日本GLP(株)<10月27日>
⇒兵庫県尼崎市で「GLP 尼崎IV」開発へ、BTS型・セミマルチテナント型にも対応可能な先進的物流施設

 日本GLP(株)は、兵庫県尼崎市で延床面積約2万8,800㎡の先進的物流施設「GLP 尼崎IV」の開発を行うと発表した。
同施設は、阪神高速3号神戸線「尼崎西IC」から約700m、阪神高速道路5号線「尼崎末広IC」より約1.7kmに位置し、大阪市内および神戸市内に向けた広域配送の物流拠点として優れた立地にある。また、国道2号線から約1.8kmに位置するため、一般道を利用したエリア配送もカバーする拠点として幅広い利用が可能だ。さらに、阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」から約1.0kmに位置し、路線バスの停留所も近く、住宅エリアからも至近であることから、雇用確保の面にも優れる。周辺には日用雑貨メーカーや食品流通系企業、工業メーカー系、そして3PLなどの物流企業が集積しており、今後先進的物流施設へのニーズが一段と高まるものと見られる。
同施設はBTS型・セミマルチテナント型施設として計画されており、カスタマーのニーズに合わせた幅広い施設設計とカスタマイズが可能。基本的な倉庫仕様に加え、入出荷をスムーズに行える両面バース、床の耐荷重強化や天井高の変更、工場用途や冷凍冷蔵向けの追加対応など豊富なオプションが用意されており、入居企業の個別ニーズを満足させる施設スペックの選択が可能となっている。庫内には大型シーリングファンを設置するなど、入居企業従業員の労働快適性にも配慮したものとする予定だ。また、同施設から徒歩10分の距離には、稼働中物件である「GLP 尼崎」、「GLP 尼崎Ⅱ」、「GLP 尼崎Ⅲ」があり、これら施設との連携で施設管理コスト削減やテナント同士のシナジー効果も期待できるとしている。
なお、同施設は2022年8月に着工し、2023年10月に竣工する予定。

※「GLP 尼崎Ⅳ」の施設概要
所在地:兵庫県尼崎市道意町6丁目36番1号
敷地面積:約1万4,200㎡
延床面積:約2万8,800㎡
構造:地上4階建、耐震S造
着工:2022年8月(予定)
竣工:2023年10月(予定)
認証取得:CASBEE(新築)認証(予定)

目次