＜連続特別企画＞物流企業における雇用戦略・人材育成の最前線①
職種・階層別に設定した独自教育プログラムで戦力を強化
社員に寄り添う取り組みと工夫でモチベーションアップ
山九(株)
ドライバー不足に起因する物流2024年問題が広く認知されているが、物流企業においてはバックオフィスやフロントオフィスを担う中核的人材の確保も年々厳しさを増している。新卒採用を優位に進めるために広告・宣伝を強化し、イメージアップを図る動きも目立つ。また、業務ノウハウの継承や人材流出防止の観点から働き方
改革を自主的に進める物流企業も少なくない。物流企業にとって、人材育成に投資し、従業員のスキル・能力を高めることで企業の成長を図る「人的資本経営」へのシフトは待ったなしというのが実情だろう。
そこで本誌は今号から、物流企業の雇用戦略や人材育成にフィーチャーし、連続特別企画を開始することにした。本企画初回となる今回は、総合物流とプラントエンジニアリングを手掛ける山九(株)の取り組みを採り上げる。同社は特にフロントオフィス人材の育成で独自のプログラムを策定し、その推進をもって事業拡大の礎とな
る人材を整備してきた。以下、同社の雇用戦略と人材育成についてレポートする。（編集部）
