
SGリアルティ(株)は、東京都江東区で開発を進めていた都市型物流施設「SGリアルティ新砂」が2025年12月15日に竣工したと発表した。同施設の開発は、関東エリアにおける中継機能の強化と輸送ネットワークの効率化が目的。佐川急便(株)の「(仮称)東京中継センター」が入居する予定で、2026年7月の稼働を見込む。(株)ワールドサプライやSDトランスライン(株)も入居予定で、SGホールディングスグループ(以下、SGHグループ)内での連携を高める重要拠点として位置づけられる。
同施設は首都高速湾岸線「新木場IC」から約3.3km、首都高速9号線「枝川IC」から約2.8kmに位置し、複数のICを利用できる輸送効率の高い立地が特徴だ。東京メトロ東西線「南砂町駅」から徒歩2分と、従業員の通勤利便性にも優れる。都市部における物流拠点として、交通アクセスと労働環境の双方を重視した配置となっている。
建物は鉄骨造・地上7階建てで、延床面積は約8万7,561万㎡(約2万6,487坪)、敷地面積は約3万3,457万㎡(約1万120坪)。大規模な車両待機場を備える点も特徴で、6階および屋上に大型車の駐車場201台分、1階と屋上に大型車の待機場40台分を確保した。中継センターへの配車を円滑にするとともに、周辺地域の交通環境への影響を抑える狙いがある。
環境配慮の取り組みも強化した。屋根面には自家消費型太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの活用を推進する。さらに、バルコニー(壁面)への太陽光パネル設置はSGリアルティとして初の試みで、年間約341MWhの発電量を見込む。これにより施設運営におけるエネルギー効率を高め、環境負荷の低減に寄与する。
施設内のインテリアには、SGHグループで森林保全に取り組む佐川林業(株)が四国に保有する「さがわの森」の天然木材を採用した。6階には仮眠スペースやテラス、天井に反射する光で空の広がりを感じられる休憩室を設置。2階には130席の社員食堂兼休憩室を開設予定で、利用者の快適性向上を図る。
地域との共生を意識した緑化計画も進めた。永代通り側エントランスには円形の壁面緑化を施し、明治通り側では外壁低層部の壁面緑化と歩道沿いの植栽を充実させた。多様な中高木を配置し、都市部でも自然を感じられる空間を形成。照明計画により夜間でも温かみのある景観を実現し、地域環境への貢献を目指す。
防災面では、停電時にも72時間施設全体を稼働できる非常用発電設備を備えた。さらに、有事の際に迅速にトイレ機能を確保できるマンホールトイレを整備し、緊急地震速報システムを導入するなど、事業継続性と安全性を高めている。
SGリアルティは「不動産で、物流を強くする。」をブランドメッセージに掲げ、物流不動産開発を推進してきた。2007年の設立以来、グループのCRE戦略を担い、物流施設の開発・管理に加え、再生可能エネルギー分野にも事業領域を拡大している。SGリアルティ新砂は、環境配慮と利便性を両立した都市型物流施設として、グループの物流基盤強化に寄与する見通しだ。
※「SGリアルティ新砂」の施設概要
所在地:東京都江東区新砂2-1-1
敷地面積:3万3,457.24㎡ (1万120.81坪)
延床面積:8万7,561.31㎡ (2万6,487.29坪)
構造・規模:鉄骨造・地上7階建て

