ヤマト運輸(株)⇒ヤマトグループとして東北最大となる統合型ビジネスソリューション拠点を「福島郡山LLタウン」に開設へ/2棟のうち1棟目の「郡山ロジセンター」が竣工、3温度帯対応で高付加価値物流ソリューションを提供

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 ヤマト運輸(株)は、ヤマトグループが保有する高付加価値機能を集結させた統合型ビジネスソリューション拠点を、福島県郡山市の物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」に開設する。2棟体制で整備を進め、最終的に 同グループとして東北最大となる延床面積約5万㎡(4万9,830.64㎡、約1万5,073坪)に達する拠点に仕上げる。
 新拠点のうちの1棟はロジスティクス機能を提供する「郡山ロジセンター」(延床面積8,619.72㎡)で、10月20日に竣工。2棟目は全国ヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体化した施設で、竣工は2026年10月の予定だ。拠点全体の敷地面積は6万8,221.51㎡(約2万637坪)で、113台分のバースを設置する計画となっている。
 新拠点の最大の特徴は、物流の高付加価値化と防災対策の両面を兼ね備える点にある。具体的には、①多温度帯対応(常温に加え、冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する主要設備を完備)、②BCP強化(太陽光発電設備、蓄電池に加え、EV・FCVから建物への給電が可能な「V2Xシステム」を導入。災害発生時には、これらの設備により72時間以上連続発電できる体制を構築する)、③地域防災への貢献(郡山市と協定を締結し、施設の一部を地域住民の避難所として提供。災害支援物資の配送拠点としての役割も担う)―の3点となっている。
 新拠点は、関東と東北の主要都市が片道300km圏内に収まる立地の優位性を生かし、広域物流の中継拠点として活用することで、トラックドライバーの時間外労働の上限規制(2024年問題)など、長距離輸送が抱える課題にも対応していく方針だ。

※「統合型ビジネスソリューション拠点」の施設概要
敷地面積:6万8,221.51㎡(2万636.99坪)予定/全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能一体型施設(プロロジスパーク郡山1)⇒4万7,206.04㎡(1万4,279.82坪)予定、郡山ロジセンター⇒2万1,015.47㎡(6,357.17坪)
延床面積:4万9,830.64㎡(1万5,073.76坪)予定/全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能一体型施設(プロロジスパーク郡山1)⇒4万1,210.92㎡(1万2,466.30坪)予定、郡山ロジセンター⇒8,619.72㎡(2,607.46坪)
バース:113台予定/全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能一体型施設(プロロジスパーク郡山1)⇒85台予定、郡山ロジセンター⇒28台
所在地:福島県郡山市大槻町中ノ平地内
主要設備:常温・冷蔵・冷凍の3温度帯対応、太陽光発電設備、蓄電池、非常用発電設備、災害時の食料備蓄品保管、食堂など

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