■ヒューリック(株)、JAL⇒千葉県成⽥市下福⽥地区で開発する国際物流拠点 「 WING NRT 」の共同運営で合意/国際航空貨物の需要増に対応できる体制を整備、2027年に着工し2029年開業を目指す

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 ヒューリック(株)とJALは、千葉県成田市下福田地区で、航空上屋施設と物流施設を一体化した国内初の国際物流拠点「WING NRT」の共同運営に合意した。両社は2029年の開業を目指し、国際航空貨物の需要増に対応する体制を整える。
 同施設は、成田空港の第3滑走路供用開始に伴う貨物量の増加を見据え、空港内外の施設を連携させた運用を実現する。ヒューリックは約45万㎡の用地を取得済みで、2027年に建築工事に着手する予定。JALは、医薬品専用定温庫や高機能冷蔵・冷凍庫などを備えた最先端設備を導入し、精密機器や農林水産品など多様な貨物ニーズに対応する。
 当該街区は、地域未来投資促進法に基づく重点促進区域として千葉県内で初めて承認されており、参画企業には税制・投資面での優遇措置が講じられる。千葉県や成田市、国土交通省、成田国際空港(株)などが連携する「エアポートシティ構想」の中核として、地域経済の活性化や雇用創出にも寄与する。
 立地面では、東関東道「成田IC」や2028年度末に延伸予定の北千葉道路により、首都圏や北関東へのアクセスが大幅に向上。成田空港から約10分で保税状態の一括輸送が可能となる見込みで、輸出入拠点としての機能強化が期待される。
 施設名称の「WING NRT」は、「Worldwide-cargo Innovation Gate」の頭文字と、成田空港の空港コード「NRT」を組み合わせたもので、日本と世界をつなぐ革新的な物流拠点としての役割を担う。

※「WING NRT」の計画概要
所在地:千葉県成⽥市下福⽥地区
全体⼟地⾯積:約 45 万㎡(約 13.6 万坪)
建物⾯積 (予定): 合計約 42 万㎡(約 13 万坪)、 上屋施設:約 15 万㎡(約 4.5 万坪)
開業時期:2029 年予定

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