<2025年以降に建設・竣工・稼働する物流施設ならびに注目工場の投資情報>
■日本GLP (株)<4月24日>
大阪市大正区のラストワンマイル物流施設「LOGIPORTAL 大正」が竣工/地上5階建て延床面積約2万4,600㎡規模の大型施設
ジーエルアールインベストメント(株)は、投資家と共同取得した大阪市内所在の物流施設「LOGIPORTAL 大正」が竣工したと発表した。
同施設設は、地上5階建て倉庫部分4層の延床面積約2万4,600㎡(約7,400坪)の大型物流施設。難波・心斎橋エリアの約3km圏、梅田エリアの約7km圏と大阪都心部へのラストワンマイル拠点として抜群のロケーションに位置する。阪神高速17号西大阪線「大正東IC」まで約1kmと至近で、大阪市内に加え、神戸方面や南大阪エリアへの輸配送にも高い利便性を発揮する。人口密集地にも至近であるほか、JR大阪環状線・大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線「大正駅」から徒歩約11分と通勤利便性も高いことから、大阪圏のなかでも従業員確保のポテンシャルに優位性がある。
同施設は2区画に分割が可能。リチウムイオン電池や日用生活にも使用するアルコール類などで需要が高まっている危険物倉庫を備えられており、消費地へ向けた多様なニーズの受け皿となる物流施設。竣工時点ですでに1区画の賃貸借契約が締結されているという。
※「LOGIPORTAL大正」の施設概要
所在地:大阪府大阪市大正区三軒家東3-11-48(住居表示)
敷地面積:1万1,849.86㎡(3,584.58坪)
延床面積:2万4,589.78㎡(7,438.40坪)
構造:鉄骨造 地上5階建て(倉庫部分4層)
竣工:2025年4月11日
■中央日本土地建物(株)<4月24日>
米国・ネバダ州ノースラスベガスにおける物流施設開発プロジェクトに参画 /中央日本土地建物グループとして初の米国・西海岸における物流施設開発
中央日本土地建物(株)は、三井物産(株)の米国子会社 MBK Real Estate 社の100%子会社であるMBK Industrial Properties社(以下、MIP社)と合意し、米国ネバダ州ノースラスベガス市における物流施設開発プロジェクトに参画する。同プロジェクトは、中央日本土地建物グループにとして米国・東海岸エリアのヴァージニア州サフォークでの開発案件に続く 2 件目の物流開発事業で、竣工は2026年4月の予定だ。
ラスベガスエリアは、カリフォルニア州やアリゾナ州など西部主要都市への配送拠点として地理的に優位性があり、近年物流拠点として注目を集めている。特にノースラスベガス市は州間高速道路(I-15)に近接し、米国西部主要都市およびラスベガス中心地へのアクセスが良好であることから、物流施設が集積するエリアとなっている。また、従来の娯楽産業としての知名度に加え、ネバダ州には州所得税がなく、企業活動や事業展開に適した環境が整っていることから、観光業以外にもさまざまな産業が発展しているす。物流施設の一大拠点であるカリフォルニア州に比べて運営コストも低く、西海岸における重要な流通拠点としての地位を確立しつつある。
中央日本土地建物グループはこれまでも、米国における賃貸集合住宅 事業や複合開発事業に参画してきた。2023年10月には、三井物産グループとの初の協業案件としてカリフォルニア州のシニアレジデンス事業に取り組んでおり、今回は 2 件目の共同案件だという。
※本件物流施設開発プロジェクトの概要
所在地:ネバダ州ノースラスベガス市 Sloan and Fisher Avenue, North Las Vegas, NV
用途:物流施設
構造:鉄筋コンクリート造 1階建て
敷地面積:約5万8,679㎡
延床面積:約2万9,553㎡
着工:2025年6月(予定)
竣工:2026年4月(予定)
■横浜冷凍(株)<4月24日>
北海道河西郡芽室町で建設を進めていた低温物流施設「十勝フードバレー物流センター」が竣工/同社国内物流拠点として初めて全自動倉庫システムを導入
横浜冷凍(株)は、北海道河西郡芽室町で建設を進めていた物流施設「十勝フードバレー物流センター」が竣工したと発表した。
同施設は同社十勝地区における4拠点目の施設で、同社国内物流拠点として初めて全自動倉庫システムを導入。これにより物流業務の省人化を進めるほか、多様な人材の就労が可能な職場環境の整備にも取り組むとしている。
同施設の稼働により、十勝地区における同社の冷蔵能力は大幅に増加。既設3センターと連携し、地域農業の発展と安定した流通体制の強化に貢献するとしている。十勝地区の合計庫腹容量は8万7,000tを超え、北海道内でも最大規模の低温物流拠点になるとしている。
同施設は減震対策に加え、太陽光発電設備(150kW)、リチウムイオン蓄電池(73.7kWh)および自立式パワーコンディショナーシステムを導入。停電時にも電力供給を可能とすることで、BCP対策の強化を図った。
同社は今後、道内の他センター(石狩・恵庭・喜茂別/道内収容能力は19万t)とのネットワーク連携を通じて、北海道全域における効率的な物流網の構築を推進し、今後も地域経済の発展と持続可能な物流体制の実現を目指す。
※「十勝フードバレー物流センター」の施設概要
所在地:北海道河西郡芽室町東芽室北1線9-30
構造・規模:鉄骨造
敷地面積:7,739㎡(2,341坪)
延床面積:5,035㎡(1,523坪)
建築面積:4,361㎡(1,319坪)
収容能力:2万3,233t(自動ラック倉庫F級:2万2,895t、仮置室F級:338t)
導入設備:全自動ラック 7,680PL(16列×40連×12段)[減震ラック/減崩ストッパー/感震計/固定ラック 50PL]、省エネ型自然冷媒冷却設備[F級(自動倉庫・仮置室)⇒Newton R6000×2基〔NH3/CO2冷凍機〕、低温室・陽圧除湿⇒ Newton CH×1基〔NH3/CO2冷凍機〕]、陽圧空調システム、太陽光発電設備、リチウムイオン蓄電池、ジェネレーターによるBCP対策、ソーラーシステムによるBCP対策など
■(株)サンケイビル<4月24日>
首都圏で冷凍冷蔵倉庫3物件の開発に着手 /春日部市・千葉市・松戸市の取得済み用地で開発推進、3物件とも2027年竣工予定
(株)サンケイビルは、埼玉県春日部市(以下、春日部)、千葉県千葉市美浜区(以下、千葉みなと)、千葉県松戸市(以下、北松戸)において冷凍冷蔵倉庫の開発を推進する。
同社は2021年6月に竣工した大阪府箕面市の物流施設を皮切りに物流施設開発を展開し、これまでに12 物件(共同事業、リニューアル含む)が竣工に至っている。今回は、冷凍食品需要の拡大、既存冷凍冷蔵倉庫の老朽化による建て替え、フロンガス規制強化等を背景に冷凍冷蔵倉庫に対する賃貸需要が増加すると予測し、取得済み開発用地3物件を冷凍冷蔵倉庫として開発することにした。
「春日部」((仮称)SANKEILOGI春日部)は 1 棟を冷凍冷蔵の専用センターとして使用可能で、「千葉みなと」((仮称)千葉市美浜区新港物流施設)および「北松戸」((仮称)SANKEILOGI松戸)は 1 物件に冷凍・冷蔵・常温の3温度帯の倉庫を備えるマルチテナント型施設として、多様なニーズに対応できる施設とする計画だ
※「(仮称)SANKEILOGI春日部」の開発概要
所在地:埼玉県春日部市
敷地面積: 5,593.58㎡(1,692.06坪)
延床面積:1万2,520.50㎡(3,787.45坪)
貸床面積:1万870.80㎡(3,288.42坪)
規模:地上4階建て BOX型
温度帯(予定):冷凍(-25℃)、冷蔵(+5℃)、可変(-25℃~+10℃)
着工予定:2025年7月
竣工予定:2027年3月
※「(仮称)千葉市美浜区新港物流施設」の開発概要
所在地:千葉県千葉市美浜区新港
敷地面積:2万5,152.05㎡( 7,608.50坪)
延床面積:5万4,600.37㎡(16,516.61 坪)
規模:地上4階建て スロープ型
温度帯(予定):冷凍(-25℃)、冷蔵(+5℃)、可変(-25℃~+10℃)、常温
着工予定:2025年7月
竣工予定:2027年6月
※「(仮称)SANKEILOGI松戸」の開発概要
所在地:千葉県松戸市上本郷
敷地面積:1万5,379.80㎡( 4,652.39坪)
〇冷凍冷蔵棟
延床面積:約1万2,088㎡(約3,656坪)
規模:地上4階建て(倉庫3層) BOX型
温度帯:検討中
〇ドライ倉庫棟
延床面積:約2万2,012㎡(約6,658坪)
規模:地上5階建て(倉庫4層) BOX型
着工予定:2026年1月
竣工予定:2027年5月
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。