<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
■マルハニチロ(株)<12月12日>
群馬工場敷地内で建設を進めていた冷凍倉庫が完成・稼働開始/脱フロン・省エネ効果により環境負荷を軽減、太陽光パネル設置で年間約166tの温室効果ガス削減見込む
マルハニチロ(株)は、かねてから群馬工場敷地内で建設を進めていた冷凍倉庫が完成し、12月10日に稼働開始したと発表した。
同倉庫では、自然冷媒(アンモニア、CO2)を用いた冷却設備、外防熱工法、全館LED照明の採用など、脱フロン・省エネ効果による環境負荷軽減を図った。同倉庫の屋上には、太陽光パネルを設置しており、年間発電量を38万7,105kwhと想定。年間約166tの温室効果ガス削減を見込んでいる。
同工場に隣接した同倉庫の新設により、従来外部倉庫でかかっていた在庫保管委託経費や物流経費の削減に加え、在庫回転率の向上も期待できるとしている。
※群馬工場 冷凍倉庫
所在地:群馬県邑楽郡大泉町吉田1201
敷地面積:10万3,477㎡
建築面積:3,249㎡
延床面積:3,249㎡
見付面積:4万5,479㎡
着工:2023年9月1日
完成:2024年12月1日
稼働開始:2024年12月10日
事業内容:冷凍食品を中心とした在庫保管、運送取扱
■霞ヶ関キャピタル(株)<12月12日>
千葉県習志野市の賃貸型冷凍冷蔵倉庫「LOGI FLAG COLD 習志野Ⅰ」を着工/環境に配慮した自然冷媒による冷凍冷蔵設備を設置、一部区画では+5℃~-25℃の範囲で温度設定が可能
霞ヶ関キャピタル(株)は、同社がプロジェクトマネジメント業務を受託している千葉県習志野市の物流施設「LOGI FLAG COLD 習志野Ⅰ」の建設に着手した。
同施設は、東関東自動車道「谷津船橋 IC」および「湾岸習志野 IC」から約2kmに位置し、東京都心へのアクセスに優れる。大型消費地への効率的な輸送が可能で、潮見町や高瀬町などの工場・物流施設への配送優位性も高い。JR 京葉線「新習志野駅」からも約500mの距離にあり、駅から徒歩で通勤可能なことから、人材確保の面でも有利な立地と言える。
同施設は、環境に配慮した自然冷媒による冷凍冷蔵設備を貸主側で設置しており、幅広いテナント企業ニーズに対応するため、一部区画では+5℃~-25℃の範囲での温度設定が可能となっている。 冷凍冷蔵設備の保守・メンテナンス費用は共益費に含まれており、テナント企業にとっては冷却設備管理の負担低減が図れる点も同施設の特徴だ。
※「LOGI FLAG COLD 習志野Ⅰ」の施設概要
所在地:千葉県習志野市茜浜 2-19-6
敷地面積:4,149.85 ㎡(1,255.32 坪)
延床面積:8,441.28 ㎡(2,553.48 坪)
竣工予定:2026 年 4 月
建物構造:鉄骨造 地上 4 階建て
入居テナント:未定(最大 1 テナント)
■(株)サンケイビル<12月12日>
物流施設再生事業の新ブランド「SANKEILOGI plus」シリーズが誕生/シリーズ第1弾となる物流施設「SANKEILOGI plus 川越」が12月に稼働開始、合通ホールディングス(株)が専用倉庫として利用
(株)サンケイビルは、現在事業を推進している物流施設で新たに再生事業に乗り出し、新ブランド「SANKEIL
OGI plus(サンケイロジプラス)」を誕生させた。同社は、2022年3月に竣工した「SANKEILOGI 柏の葉」以降、「SANKEILOGI」のブランド名を冠した物流施設開発を展開しており、従来の新築の物流施設開発に加え、今回は、築年数が経過した既存物流施設を取得し、リニューアル工事を実施することで賃貸用物流施設として再生する事業を推進することにした。
同社が実施する物流施設再生事業では、取得した物流施設をそのまま修繕して賃貸することなく、「SANKEILOGI」でキーワードとしている「機能性」「環境および BCP への配慮」「働きやすさ」等の要素を プラス(plus)した物件開発を行うとしている。
〇同社物流施設再生事業における「plus」要素
①機能性
既存倉庫の設備更新による機能向上や新たな設備等の設置により倉庫機能を追加。
②環境および BCP への配慮
施工範囲の特定や資材の再利用を検討し、施工過程における廃棄物を低減。災害時への備えを行うなど施設の
持続可能性を追加。
③働きやすさ
マンションやホテル開発で培った空間づくりを生かし、働きやすい環境を追加。
同社は、「SANKEILOGI plus」シリーズの第1弾として、埼玉県川越市芳野台にある物流施設のリニューアル工事を進め、「SANKEILOGI plus 川越」として 10 月に竣工。12 月から合通ホールディングス(株)が入居し、同社専用倉庫として開業する。同物件は 、旧所有者が定温・チルド設備を備えた配送拠点として使用していた倉庫を2023 年 11 月末に取得したもので、既存の倉庫や設備を活かしたリニューアル工事を実施した。
なお、「SANKEILOGI plus」シリーズの第2弾となる物件は、茨城県坂東市で2025年1月に竣工する予定だ。
〇「SANKEILOGI plus 川越」の特徴
①「倉庫業の営業倉庫登録」ができる倉庫
旧所有者が自家用倉庫として使用していたため、「倉庫業の営業倉庫」登録に必要な施設スペックを持たすた
めの工事を実施。
②テナント企業の要望に合わせたリニューアル工事
早くからテナント企業や荷主企業との交渉をスタートし、双方の要望を工事内容に大きく反映させた。
③ より働きやすい環境づくり
共用部の内装を一新することで庫内スタッフの快適さを追求。倉庫内にも有効天高、耐荷重のサインや、EV
サインを設け、従来よりも使いやすい倉庫に仕上げた。
※「SANKEILOGI plus 川越
所在地:埼玉県川越市芳野台3-1-2(地番)
敷地面積:約 5,704 ㎡(約 1,725 坪)
延床面積:約 4,393 ㎡(約 1,329 坪)
構造・規模:S造(一部RC造)、地上2階建て
改修着工:2024 年 7 月 8 日
改修竣工:2024 年 10 月 9 日
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。