■物流施設 投資関連情報2024版<11.21~11.27>

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<2024年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>

■横浜冷凍(株)<11月21日>
タイ王国サムトップラカーン県アジア工業団地に冷蔵倉庫「スワンナプーム物流センター(仮称)」を新設/ヨコレイグループにおける最大規模の冷蔵倉庫、2024年12月に着工・2027年春竣工の予定


 横浜冷凍(株)は、タイ王国 サムットプラカーン県アジア工業団地に冷蔵倉庫「スワンナプーム物流センター(仮称)」を新設する。
 同社子会社のタイヨコレイ(株)は、1989年に冷蔵倉庫事業を目的とし、1989年にバンコク市内に設立。サムットプラカーン県に設置した冷蔵倉庫「サムロン物流センター」を1991年に、チャチュンサオ県に設置した冷蔵倉庫「バンパコン物流センター」を翌1992年にそれぞれ稼働させている。現在はタイ国でトップクラスの低温物流会社として3拠点7棟の冷蔵倉庫を保有しており、収容能力約9万5,600t(約7万2,000パレット)の会社に成長している。
 今回新設する冷蔵倉庫の建設予定地であるアジア工業団地スワンナプームは、「スワンナプーム国際空港」から東に28kmの距離にあり、高速7号線へのアクセスにも優れることから、将来的に大手食品メーカーの集積も期待されている。横浜冷凍は、次代を見据えた「タイ物流変革」を進めるため、日本国内同様、高性能で省力化・省人化に特化した設備を新設の冷蔵倉庫に導入する予定。完成後は既存センターとのネットワークを駆使し、タイ国内トップクラスの低温物流会社として新たなスタートを切るための礎とする考えだ。
 新設の冷蔵倉庫は、ヨコレイグループのなかでも最大規模の冷蔵倉庫になるという。顧客ニーズに対応するため、鶏の生肉エリアと凍結能力50t/日の装置を導入するとともに、食品の安全性を確保するため、日本で採用している設備も導入する予定。完成後のタイ国内の冷蔵倉庫は4拠点8棟となり、収容能力は13万1,000tに達する。

※「スワンナプーム物流センター(仮称)」の施設概要
工期:2024年12月着工~2026年12月末 (予定)
所在地:タイ王国サムットプラカーン県アジア工業団地
構造・規模:低層階冷蔵庫棟⇒鉄筋コンクリート造2階建て(冷蔵庫1階部分のみ)
      自動倉庫棟⇒鉄骨造軒高31.9m
      事務所棟ほか⇒鉄筋コンクリート造平屋建て
敷地面積:2万9,309㎡(8,865.97坪) 
建築面積:1万5,338㎡(4,639.75坪)
延床面積:1万5,405㎡(4,660.0坪)
収容能力:3万5,676 t 凍結室⇒50t (25t×2室)、収容パレット⇒1万7,717 PL
主な設備:高効率省エネ型自然冷媒冷却設備、陽圧空調システム、自動ラック設備、移動棚・固定棚設備、太陽光

     発電設備、自動ラック設備停電対策(UPS無停電電源装置)、オフィス停電対策(UPS無停電電源装   

     置/ディーゼル発電機) 他
竣工:2027年 春(予定)

■日鉄興和不動産(株)<11月21日>
米国イリノイ州シカゴ・プレインフィールドでの物流施設開発事業に参画/海外での物流施設開発事業は初めて、九州電力(株)とともに参画


 日鉄興和不動産(株)は、米国を代表するデベロッパーであるTrammell Crow Company社とシービーアールイー(株)が推進する、米国イリノイ州シカゴ・プレインフィールドにおける物流施設開発事業に、九州電力(株)とともに参画した。日鉄興和不動産は、「LOGIFRONT(ロジフロント)」を旗艦ブランドとして、国内18案件の物流施設の開発・運営を手掛けてきた実績があり、今後のさらなる物流施設開発の展開をめざし、海外初の物流施設開発に取り組むとしている。

〇同物流施設開発事業の特徴
 イリノイ州シカゴ都市圏は、東海岸・西海岸の主要都市をつなぐ州間高速道路、貨物鉄道、米国の航空貨物の玄関口の一つであるシカゴ・オヘア国際空港などの物流インフラが整っていることから、米国中西部の物流集積地となっており、物流ストック量は全米1位(約11 億sqf)を誇ります。本計画地は、シカゴCBDから南西に60km、近年物流施設が集積するFar South West Suburbsのエリア内に位置し、州間高速道路「I55」及び「I80」へのアクセスが良好なことから、ECや生活消費財などの保管倉庫や配送センターとしての物流ニーズに適した立地となっています。

※米国イリノイ州シカゴ・プレインフィールドにおける物流施設開発事業の概要
所在地 :26220 W 143rd Street, Plainfield, IL
敷地面積:約20万9,000㎡(約6万3,000坪)
延床面積:約7万3,000㎡(約2万2,000坪)
構造・階数:鉄骨造・1階建て
工事期間:2024年10月~2025年10月(予定)

■山九(株)<11月21日>
山口県山陽小野田市で物流センター「山九三洋小野田ロジスティクスセンター」開設を計画/日系BtoBメーカー専用倉庫として長期契約を締結、2025年秋頃に開設予定


 山九(株)は、山口県山陽小野田市に BtoB メーカー専用の物流センター「山九山陽小野田ロジスティクスセンター」を開設する。
 同センターは日系 BtoB メーカーの専用倉庫。同社の西日本地区における物流機能の集約と最適化に貢献するもので、同社のビジネス領域拡大に向けた成長戦略を支えるため、長期契約を締結しているという。また、同社の今後の事業拡大にも柔軟に対応できる高い拡張性に加え、将来的には、山九が 3PL プロバイダーとして蓄積してきたノウハウと、 AI や IoT、ロボットをはじめとする新たなテクノロジーとを融合したモデルセンターをめざす。環境面では、両社共通テーマである脱炭素・資源循環社会の実現に向け、省エネと太陽光発電などを利用した創エネにより、エネルギー消費削減率 100%以上となる見込みで、国土交通省が主導する建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」と「ZEB 認証」取得に向け、申請を行う計画だ。
 同センターは、敷地面積 1万7,687 ㎡の鉄骨平屋建てで、高床/低床バースを備えており、海上コンテナ、トラックにも対応可能。契約企業工場の近郊に位置し、門司港にも 50km 圏内と内陸地にある物流センターだが、輸出基地としての優位性も高い。土地購入にあたっては山口県並びに山陽小野田市が実施する補助制度が適用される見通しで、開設時期は 2025 年秋頃の予定だという。

※「山九山陽小野田 ロジスティクスセンター」の施設概要
所在地:山口県山陽小野田市高畑
開設予定日:2025 年秋頃
敷地面積:約 1万7,687 ㎡
延床面積:約 7,931 ㎡(倉庫 7,597 ㎡、事務所 334 ㎡)
用途:日系 BtoB メーカー専用倉庫
仕様:鉄骨平屋建て
設備:ドックレベラー12 基、太陽光発電設備

■吉田海運ロジソリューションズ(株)<11月22日>
福岡県糟屋郡久山町で建設を進めていた物流施設「YKW久山久原」が竣工/1棟賃貸用のオーダーメイド型倉庫、倉庫内には作業効率化機器も整備


 吉田海運ロジソリューションズ(株)は、福岡県糟屋郡久山町で建設を進めていた物流施設「YKW久山久原」が竣工したと発表した。
 同施設は、入居テナントの利用方法に合わせたオーダーメイド型倉庫で1棟賃貸の形態をとっており、倉庫内には作業効率化機器が整備されている。立地に関しては、九州自動車道「福岡IC」から2km圏内の福岡県糟屋郡久山町に位置しており、福岡市内へのアクセスが容易で交通利便性に優れる。
 同施設はまた、大規模な倉庫内空間を効率的に活用できる設計になっており、大幅な防火区画免除を受けているという。1階と2階には諸室を設置しており、事務所や会議室など入居テナントの希望どおりの利用が可能となっている。

※「YKW久山久原」の施設概要
計画敷地:福岡県糟屋郡久⼭町⼤字久原宇曾3041番他
敷地面積:3万9,215.38㎡
建築面積:2万1,306.36㎡
延床面積:4万2,191.36㎡
用途:倉庫業を営む倉庫
構造規模:鉄骨造 地上2階建て

■センコーグループホールディングス(株)、センコー(株)、(株)ランテック<11月25日>
埼玉県さいたま市緑区に建設する物流施設「センコーグループ浦和大門物流センター」の上棟式を開催/増え続ける冷凍冷蔵保管ニーズと量販物流に対応、2025年8月での開設めざす


 センコーグループホールディングス(株)(以下、センコーGHD)は、埼玉県さいたま市緑区に建設する物流施設「センコーグループ浦和大門物流センター」の上棟式を行った。
 新センターの倉庫延床面積は 8万㎡で、センコーグループでは最大規模の物流施設になるとしており、センコーGHDでは2025 年 8 月での開設をめざして建設を進める。新センターの所有者はセンコーGHDで、センター運営は、グループ傘下のセンコー(株)(以下、センコー)と(株)ランテックが共同で行うという。
 新センターは、東北自動車道「浦和 IC」に隣接し、都心まで約 30km圏内にあり、首都圏の配送に対応可能。埼玉高速鉄道「浦和美園駅」も徒歩圏内で、人口増加が続く新興住宅地にあるため、人材確保の面でも優位性が見込まれている。
 センコーが埼玉地区で稼働させている物流センターでは、量販や EC を中心に首都圏向けの物量が増加し続けており、センコーGHDとセンコーは新センター開設でさらなる物量増加への対応を強化する方針。一方、ランテックは、同社が運営する冷凍冷蔵エリアに、国内最大規模と推定される高さ約 35mの自動倉庫を導入し、近年高まっているコールドチェーン物流の需要に応えていく考えだ。

※「センコーグループ浦和大門物流センター」の施設概要
名称:センコーGHD⇒センコーグループ浦和大門物流センター
   センコー ⇒浦和美園PDセンター
   ランテック⇒新埼玉支店
所在地:埼玉県さいたま市緑区大字大門鶴巻 2080 他
建物構造:RC・S 造 8 階建て(倉庫は 5 階層)
敷地面積:4万4,504 ㎡
延床面積:8万1,082 ㎡(うち、センコー3万8,790 ㎡、ランテック 4万2,127 ㎡)
設備:冷凍冷蔵倉庫、トラックバース 78 台、給油所、洗車場、整備場、太陽光発電、大容量蓄電池、非常用発

   電設備など

■福山通運(株)<11月26日>
大阪府泉佐野市に新設した「関西空港泉佐野支店」が2025年1月6日から営業開始/集配・通関・流通加工・保管の各業務に対応するロジスティクスターミナル


 福山通運(株)は、大阪府泉佐野市に「関西空港泉佐野支店」を新設し、2025 年 1 月 6 日から営業を開始すると発表した。
 同支店は、集配業務に加え、通関業、流通加工、保管業務に対応するロジスティクスターミナル。関西国際空港に隣接する「りんくうタウン」に位置し、海外との輸出入における国際物流拠点として国際複合一貫輸送サービスを実現する。また、荷物用 EV や垂直搬送機など、物流業務の省力化を図るMH機器の充実させており、働きやすい職場環境も整備されている。

※「関西空港泉佐野支店」の施設概要
所在地:大阪府泉佐野市りんくう往来北 2-47
営業エリア:泉佐野市、泉南市、阪南市、泉南郡
敷地面積:6,769.75 ㎡
延床面積:1万2,258.36 ㎡
構造:地上 4 階建て、鉄骨造

■清水建設(株)<11月26日>
大阪府松原市で自社開発のマルチテナント型物流施設「S・LOGI松原」の建設工事に着手/関西圏で同社初の物流施設開発、2026年5月竣工・賃貸開始の予定


 清水建設(株)は、投資開発事業の一環としてマルチテナント型物流施設「S・LOGI(エスロジ)松原」の新築工事に着手した。大阪府松原市内に建設する同施設は、同社が自社開発する賃貸物流施設「S・LOGI」シリーズの第9弾施設で、関西圏では初の開発物件。施設規模は地上4階、延床面積11万6,509.72㎡で、施設の竣工と賃貸の開始は2026年5月となる予定だという。
 同施設の計画地は、大阪市中心部から10km圏内にある松原市三宅西土地区画整理事業地内に位置する。交通面では、阪神高速6号大和川線「三宅西IC」に近接するほか、同14号松原線「三宅IC」からも1km圏内にあるなど、大阪市中心部、大阪港湾部、関西圏広域へのアクセス性にも優れる。
 同施設は、1フロア7,000坪のプレートを確保した4階建てのマルチテナント型物流施設で、1フロアを3分割できるため、最大12テナントの入居が可能。機能面では、大型車両で直接各フロアにアクセスできるダブルランプウェイを採用している。また、幅広いテナントニーズに対応するため、4,500kWの特別高圧電力を建物内に引き込むとしている。防災面では、200年に1度の水害にも耐えられる高床式のトラックバースを採用。災害時の停電への備えとして72時間対応の非常用発電設備も導入する。併せて、無人コンビニやカフェテリアスペースなど共用部のアメニティ設備も充実させ、就業者に働きやすい環境を提供するとしている。
 環境面では、使用電力の全量を再生可能エネルギー由来のグリーン電力でまかなう計画。具体的には、建物屋上に設置した太陽光パネルが生み出す電力全量のほか、電力小売事業を手掛ける同社100%子会社 スマートエコエナジー(株)が供給する太陽光、あるいはバイオマスなどの自然エネルギー由来のグリーン電力を施設内で利用する予定だという。

※「S・LOGI松原」の施設概要
建設地:大阪府松原市三宅西7丁目
延床面積:11万6,509.72㎡
貸床面積:9万5,514.81㎡
構造:鉄骨造・地上4階建て
用途:物流倉庫、事務所、駐車場
工期:2024年11月~2026年5月

※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
 注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。

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