豊田合成(株)は、インドにおける主要日系自動車メーカーの生産能力拡大に対応するため、カルナタカ州ハロハリに工場を新設する。
新工場では、自動車生産拡大に伴って需要伸張が見込まれるエアバッグやハンドルなどのセーフティシステム製品とコンソールボックスなどの内外装部品の生産を2026年から開始する予定。効率的なモノづくりを追求するため、協働ロボットと「からくり技術」を組み合わせ、投資コストを抑制しながら自動化を実現する「賢い自動化工程」や、省エネ効果の高い生産設備などを導入する。また、既存の「テクノパーク工場」にも、バンパーやインストルメントパネルなどの内外装部品の生産設備を増設し、インド南部で最適な生産体制を構築する計画で、同工場を同社グループの豊田合成サウスインディア(株)の分工場として新設するとしている。
インドでは、自動車市場の急成長に伴う交通死亡事故の増加を背景に、同社主力製品であるエアバッグの需要が拡大している。また昨今は、SUV人気の高まりを受け、自動車メーカーの生産能力拡大が続いており、同社としても同国を重点市場と位置付け、今後も開発・生産体制の整備を進める方針だ。
※「インド カルナタカ州新工場」の施設概要
所在地:インド国 カルナタカ州 ハロハリ
敷地面積:約4万㎡
延床面積:約1万8,000㎡
生産品目:セーフティシステム製品(エアバッグ・ハンドル)、内外装部品(コンソールボックス・ピラー)
生産開始:2026年1月 (予定)
従業員数:約580名 (27年時点)
主な設備:電動成形機、ハンドル工程(ダイキャスト・ウレタン成形設備)、自動搬送機、太陽光発電パネル
投資額:約20億5,000万ルピー(約35億円)
※豊田合成サウスインディア(株)の概要
設立:1998年9月
資本金:3億400万ルピー
所在地:インド国 カルナタカ州
従業員数:1,290名(2024年3月末)