大和物流(株)は、2023年4月から大阪府門真市で開発を進めていた物流施設「大阪北物流センター」が竣工し、2024年 6月1日に稼働を開始したと発表した。
物流の2024年問題でドライバー不足や輸送力低下に起因する物流需給ひっ迫リスクが高まるなか、同社は、輸送距離短縮による輸送安定化を図るため、全国各地で物流センターネットワークを拡大している。今回の新たな共同配送拠点開設もこの取り組みの一環。物流需要が特に高い大阪中心部での基盤強化を図るためで、大阪府下では8番目の拠点になるとしている。
同センターは、近畿自動車道、第二京阪道路、大阪外環状線(国道170号線)などの主要道路へのアクセスに優れ、大阪府中心部および関西エリア全域への交通利便性が高い。延床面積は約9,000坪で、大型トラック30台の同時接車が可能。同社では、大型物流センターとしての充実した施設仕様を活かし、主にメーカーや流通、小売業者向けの3PL拠点として同センターを運営していく方針だ。
同センターの一部は2024年6月から、全国にスポーツショップなどを展開するアルペングループの関西エリアTC拠点として運営され、関西2府4県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)のアルペングループの各店舗(約60店舗)向けの商品仕分けと輸配送の物流機能を担う。店舗配送では、アパレル店舗チェーンを展開する荷主企業とアルペングループとの共同配送を実施し、積載率の向上と輸送コストの変動費化を図る。今後は、新規取引先を含めた荷主各社と連携した物流の共同化・効率化に向けた取り組みを推進し、効率性や安定性の向上、環境負荷低減を図るため共同配送の基盤を構築する。
※「大阪北物流センター」の施設概要
所在地:大阪府門真市北島東町4-18
敷地面積:1万4,742. 20㎡(4,459.52坪)
延床面積:3万80.75㎡(9,099.43坪)
構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、地上5階建て(2階は事務所のみ)
バース形状:高床式(H=1.0m)、接車台数30台
床荷重:各階1.5t/㎡、梁下有効高 各階5.5m
搬送設備:貨物用エレベーター 3.6t 3基、4.6t 1基、垂直搬送機 1.5t 2基、ドッグレベラー:4基
開設:2024年6月1日