<2023年以降に建設・竣工・稼働する物流施設の情報>
※注①:情報内容は取得当時のもののため、年月日、時制など表現がその当時のままです。
注②:予定・竣工・稼働などの推移別で内容が重複している場合があります。
■(株)富士ロジテックホールディングス<6月22日>
神奈川県相模原市の多機能型物流施設「GLP ALFALINK相模原第2」内に新物流拠点を開設、家具など大型商材の対応拡充・ECへの体制を強化
(株)富士ロジテックホールディングスは、神奈川県相模原市の多機能型物流施設「GLP ALFALINK相模原2」内に新物流拠点を開設した。新物流拠点の延床面積は1万1,481㎡で、家具などの大型商材の保管や受発送業務に適することから、その対応を拡充する。同施設敷地内には佐川急便や西濃運輸の営業所があるため、toB、toCの双方において効率的な集荷・配送が可能。拡大するEC需要については幅広い消費者ニーズに対応できる設備やシステムなどを拡充し、対応力を強化する。
■(株)サンケイビル<6月26日>
東京都足立区入谷の「(仮称)足立入谷物流施設」が竣工、都心向け配送拠点に適した立地環境が魅力のシングルテナント型物流施設
(株)サンケイビルは、東京都足立区入谷で建設を進めていた「(仮称)足立入谷物流施設」が2023年5月31日付で竣工したと発表した。
当該地は、首都高川口線「足立入谷IC」から約550m、「加賀IC」からも約1.3kmの北部流通業務団地内に位置し、都心向け配送拠点の集積地となっている。また、最寄り駅の日暮里・舎人ライナー「舎人駅」から徒歩13分と雇用確保の面でも優位性が高いエリアだ。
同施設は地上5階建てのシングルテナント型物流施設で、トラックバース10台に加え、天井高(梁下)5.5m(4階と5階は天井高(梁下)4.3m)、荷重1.5t/㎡という汎用性の高いスペックを備えている。また、事務所を5階に設置することで、1~4階の倉庫並びにバースのスペースを広く確保。さらに、事務所部分のみならず、倉庫部分にも空調設備を標準設置し、施設利用者にとって快適な空間を提供するとしている。
同社の物流施設開発は、2022年10月に竣工した大阪府摂津市の「SANKEILOGI摂津」をはじめ、新規着工や用地取得を続けており、事業拡大を進めている。今後も顧客ニーズを捉え、これまでに培ってきたデベロッパーとしてのノウハウを活かし、環境に配慮しながら、従業員が快適に働ける施設づくりを目指していく。
※「(仮称)足立入谷物流施設 」の施設概要
所在地: 東京都足立区入谷六丁目2番9号(住居表示)
敷地面積:1,997.19㎡ (604.15坪)
延床面積:5,538.67㎡ (1,675.44坪)
構造・規模:鉄骨造・地上5階
着工:2022年8月15日
竣工:2023年5月31日
■イオンモール カンボジア ロジプラス (株)<6月26日>
「イオンモールカンボジア シハヌークビルFTZロジスティクスセンター」第1期倉庫を開設、メコン地域内の在庫を集約したロジスティクスハブ拠点としての活用も見込む
イオンモール カンボジア ロジプラスは、新たに取り組む物流事業の拠点となる「イオンモールカンボジア シハヌークビルFTZロジスティクスセンター」の第1期倉庫を開設した。
〇「イオンモールカンボジア シハヌークFTZロジスティクスセンター」の特徴
(1) 非居住者による在庫が可能
カンボジアでは、国内在庫を保有するために現地法人を設立する必要だが、同センターを利用することで現地法人設立をすることなく在庫を保有することができる。そのため、国際輸送におけるリードタイムの不確実性を回避し、安定的な商品供給が可能。メコン地域の中心という地理的特性を活かし、域内の在庫を集約したロジスティクスハブ拠点としても活用することができる。
(2) 通関から倉庫までのシームレスな自社オペレーション
同センターは通関および倉庫業務をすべて自社で運営する。これによりシームレスな対応が可能となり、リードタイム短縮、問題発生時の対応の迅速化も実現。また、無線通信によるハンディターミナルの採用により、顧客はリアルタイムな在庫状況を海外のどこからでもモニターすることが可能となる。
(3) 経済成長目覚ましい同国の物流拠点として発展の見込める立地
カンボジア最大貨物取引量を有するシハヌークビル港に隣接する経済特区に位置する。区画は、増築中のコンテナターミナル(第1期2025年完成予定)へのアクセスに優れる。同港は、国内唯一の「深海港」であり、同国経済発展に伴う貨物量の増加に加え、東南アジアエリアの新たなハブ拠点への成長を期待されている。
※「イオンモールカンボジア シハヌークビルFTZロジスティクスセンター」の施設概要
所在地: カンボジア王国シハヌーク州シハヌークビル港経済特区内
敷地面積: 約3万㎡
建築面積: 約1万9,400㎡
構造: 鉄骨造
床荷重: 3t
梁下有効高: 約8,700mm ~ 1万1,700mm
搬送設備:ドッグレベラー4機
開設: 第1期倉庫 2023年6月26日
竣工予定日: 第2期倉庫(スケルトン拡張型) 2023年7月15日
■ニチレイロジグループ<6月27日>
「仙台物流センター」に太陽光発電システムを導入、CO2排出量削減活動の一環で
ニチレイロジグループは、地球環境に配慮したCO2排出量削減活動の一環として、「仙台物流センター」に太陽光発電システムを導入した。
これまで同グループで太陽光発電システムを導入・稼働させた拠点も含めた総発電電力量は年間約350万kWhに達する見込みで、CO2排出量は年間約1,660t削減できるとしている。発電した電力は自家消費することで、自然エネルギーの自給率を高めており、今後も持続可能な社会の実現に向け、さらなる環境負荷の低減に取り組む意向だ。
■日本自動車ターミナル(株)<6月27日>
2023年8月に「JMT板橋新3・4・7号棟(西棟)」建設に着手、2025年春に竣工する予定
日本自動車ターミナル(株)は、板橋トラックターミナル(板橋区高島平)全体再開発の第1弾として建設した2層式バース専用施設「JMT板橋新1・2・5・6号棟(東棟)」に続き、2023年8月より「JMT板橋新3・4・7号棟(西棟)」の建設に着手する。
同トラックターミナル全体再開発では、トラックターミナルの基本機能であるバース施設を優先的に更新するため、特別積合せ貨物運送事業各社への負担軽減と早期の新施設提供を目指し、2層式バース専用施設とすることで、工事期間を大幅に短縮したという。柱などの障害物を可能な限り減らした使いやすい施設とするほか、接車部にはシャッターを設置し、風雨対策やセキュリティ面での向上を図るとともに、構内テナント各社における事業連携・共同化に貢献できる施設とする意向だ。2023年8月から既存の荷扱場1・2号棟を取り壊し、跡地に建設する「JMT板橋新3・4・7号棟(西棟)」は2025年春に竣工する予定だ。
なお、構内南側となる5号棟から8号棟の跡地の計画については、今後の物流ニーズと需要動向を踏まえ、改めて検討していくとしている。同社は今後も首都「東京」が抱える物流の課題に応える大都市物流戦略「メトロポリタン・ロジスティクス」の具現化に向けたトラックターミナルの再開発を進める考え。
※「板橋トラックターミナル」の施設概要
所在地:東京都板橋区高島平6-1-1
供用開始:1970年10月
敷地面積:11万5,828㎡